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卒業式までのカウントダウン

★はじめに★
息子—中3男子
小学校時代は遅刻魔。
中1の5月。コロナの濃厚接触者で登校不可からの不登校。
姉2人のうち一人も不登校歴あり


卒業式の約3週間前

 担任からの電話「公立の受験日が終わったら、授業はないので、学校に来れたら来てくださいね」とお知らせ。

卒業式の約2週間前

「卒業式に出席する場合は、練習が必要」と担任からの電話。
練習日を教えてもらう。
息子に伝えるが、行く気配はなし。
お友だち(同じく不登校のFくん。学校に行くときは彼と一緒に行く)と、話し合ってみて、と伝えたものの変わらず

卒業式の3日前

さすがにこれは来ないな、、と思った担任から電話で「卒業式を欠席する場合、午後の部(不登校の子たちに証書を渡す時間)の案内」をされる。
息子に「卒業式、午後にするの?」と聞くが、よくわからない返事。

卒業式の2日前

次女の弁当を準備していたら担任から電話。
担任「G(息子)さん、登校しているんですけど」
私「え??登校?Gが????」
★息子が起きてきた様子も登校した形跡もなかった
担任「はい。それで、制服を持ってきていないんです。予行練習なので、制服着用していただきたいんですが、持ってきていただけますか?」
私「わかりました」

と電話を切ったものの、、、。
制服がない。

ふと、「そういえば、登校するときは学校の近くに住んでいるFくん(不登校仲間)の家に泊まって一緒に行っていたんだった、、、。」と思い出す。
ということは、制服はFくんちなのでは???

折り返し学校に電話して確認したところ、その通り!
でも、生徒が自分で取りに行くのはNGらしく、お留守のF君宅に入って制服を探し出し、学校まで届ける任務を任された。

自宅に置いてあったベルトと、もしかしたらサイズが合っていない可能性を考えて、予備のズボンも一緒に紙袋に突っ込んで学校へ、、、。

体育館で担任に手渡した際「ボタンが取れているので、買ってつけてください」と言われる(前ボタン2個、袖ボタン1個ついてない、、、)。
制服を売っているお店へ行くと、バラでは購入できず前ボタン5個、袖ボタン4個のセットで購入する羽目に、、、。

いや、、、、いらんのだけど、、、。

前日

この日もFくん宅から登校した息子。
学校から電話で、「上履きがないから用意してください」と担任。
家のどこかで見た気もするが、サイズが怪しい(ちなみに足のサイズが小さすぎ。まさかの23㎝)。昨日ボタンを買った店で購入。

が、、、待てど暮らせど帰ってこないのでLINEで「上履きを取りに帰ってきてください」と伝える。
夜中に「忘れてた」と慌てて上履きを受け取って、またFくんちへ移動。

そもそも卒業式に何時に行ったらいいのかわからず、お友だちのままにLINEで確認。

当日

ほぼ登校していないので、学校に行く機会がなかった私。
面談の時くらいかな、、、。

出身小学校の児童がほぼ100%進学する地元中学だし、幼稚園からの知り合いもいるので、全く知らない人ばかりというわけではないけれど、お子さんの顔を見てもたぶん名前がわからないレベル。
早く行っても話すこともないし、、、と開始ギリギリに体育館へ。

練習2回でも、ちゃんと卒業証書は受け取れていた。
が、、、、


すっかり忘れていたことが、、、。


あ、、、、

髪の毛、、、、長いしぼっさぼさ!!


制服に気を取られて、本人の見た目まで気が回っていなかった。

写真撮られる日だったのに!!


自分の見た目はどうでもよいタイプの息子。
美容院も、親が予約してお膳立てしないと行かないタイプなのをすっかり忘れてた💦


そんなこんなで、式後に校庭でお友だちと撮った写真すべて、異常に髪が長くぼっさぼさのまま写ることになる。
時を戻せるなら戻したい、、、、。


式後のスライド上映

8年前の長女の卒業式では、一度教室に戻って、保護者が一言いう流れってあったような気がしていたんだけれど、、、あれ?
気のせいだったかな?

4年前の次女の卒業式はコロナで、子どもたちだけの卒業式だったから見ていない。

今回は、そのまま体育館で先生の作った3年間のスライドを見て、会計報告があって解散だった。

校外でのイベントには出席しがちな息子は逆に校内イベントは欠席しがちだった。

長女は普通に通っていたので、行事の存在もどんな様子なのかも知っているだけにちょっと切なく感じる。

窓の光でちょっと見えにくいスライドは、時に人の顔が判別しにくく、たとえ息子が映ったとしても、認識できるかどうか自信がなかった。

1年、、、2年、、、と来て、最後の3年生。
修学旅行の写真の中にしっかり映っている息子を確認。
グループでも写っていたけれど、ほぼ単独で映るバスの写真。

先生の愛を感じて、涙があふれて止まらくなりました。

式中、まったく泣かなかったのに。


最後に

校庭でお友だちとつるんで行動して、写真をたくさん撮影。
一緒に帰宅はせずに、またFくん宅へ向かっていく息子。

夕食もお友だちと食べて、夜は逆にお友だちが泊りに来ていた。

不登校だけれど中学校での「イヤな思い出」はあまりなさそうに見えるのが何より。

お友だちのおかげだし、あきらめずに最後まで声をかけてくださった先生のおかげでもある。

本当に3年間、ありがとうございました。

という感謝の気持ちでいっぱいだ。


義務教育は、成績がどんなに悪くても、出席日数がほとんどなくても卒業できてしまうもの。
高校は通信制(オンライン通学あり)だけれど、基準を満たさなければ卒業資格はもらえない。

まだまだ、、、おそらく中学よりも手がかかりそうな予感しかないけれど、後まだもう少し、お世話をしないといけないな、、、と覚悟した卒業式だった。



長文、ご覧いただきありがとうございました。



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