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「宙ぶらりん」でいるための作業

当事者にしかわからない苦労というのは世の中にあふれているけれど、「宙ぶらりん」でいるために気を使うというのは転勤族特有のそれだと思う。

転勤の辞令が出て引っ越しする、辞令が出ずにそのままとどまる、そのどちらでもいいように日々の生活を調整していくのだ。

特に、大きな異動がある前の時期(まさに今!!)はその作業に追われることもある。

本当は前に進むために手も頭も動かしたい。

なのに、どっちつかずの状態にするために労力を使わなくちゃいけない。

これ、転勤族の見えないストレスのひとつだよね。

子どもの新生活の準備も宙ぶらりん

わが家が今まさに直面しているのが、子どもの入学準備をすべて保留にするという作業。

・学用品の購入→通常は説明会で一斉購入。通うかどうかわからないから取り置きにしてもらっている。

・体操服の購入→通常は説明会で一斉購入。買わずにいるので、必要になったら個別に買いにいかなきゃならない。

・絵の具セット、鍵盤ハーモニカなどその他もろもろ→上に同じ。

・子ども会の入会→集団登校なので入らなきゃいけない。でもいるかどうかわからないから、保留。人事が発表されたら個別に連絡することになっている。

作業が進められるときに進めずに保留にするということは、あとからその回収作業をしなきゃならないってこと。

引っ越すことになっても、引っ越さないことになっても。

手間が増える。

週末の予定も空けておく

異動があるかもしれない時期は、週末の予定すら入れられずに空白をつくることになる。

引っ越すことになったら、家探しに行かなきゃいけないからね。

わが家も2月末~3月半ばくらいまでの週末の予定は基本空けてある。

入れたとしても「キャンセルしなきゃいけなくなるかも」ということは常に頭の中にある。

何事もなければ予定の入っていない自由な週末が残されるだけなんだけどさ、前もって準備しておきたい系のお出かけはできない。

こういう週末が一年に何度かあると、なんだか嫌になっちゃうこともある。

どう向き合うか

こんな、中途半端ではっきりさせない状態を維持するために使う労力の無駄さとどう向き合うか。

割り切るしかないんだと思う。

淡々と作業を進め、先のことをあまり考えすぎないようにしておく。

会社の制度が悪い。
夫が転職すればいい。

それはもっともなんだけど、他人を動かすって並大抵のことではできないので。

自分にできることといったら、こういうもんだと割り切って感情まで無駄遣いしないようにすることくらいかな。

どうしても感じてしまうストレスは、仲間と愚痴を言い合って発散させて。

ま、でも人間誰しも明日の保証があるわけではないからさ。

「この先どうなるかわからない」ということが人よりも自分事として感じられるのはいいことなのかもしれない、と無理やりポジティブに考えてみたりしながら過ごしています。




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