ボーンブロス(骨からとるだし)の効果と、ブロスいろいろ
1.ボーンブロススープの効果・効能
胃腸が悪いとせっかくとった栄養素がだだもれです。それにいくら体重×gのタンパク質をとりたくても,胃腸が悪ければタンパク質を受け付けず,充分とることができません。
そして胃腸が弱いと,メンタルにも直結します。
これから体が育つ小さな子ども達,受験や就職などストレスのかかる時期,タンパク質をとりたい方,ストレスのある中高年,骨が弱ってくる高齢の方にも,ボーンブロスは有効。
腸を整え,胃腸を強くするボーンブロス。
良質のたんぱく質やミネラル摂取にボーンブロス。
側弯症や骨,炎症にもボーンブロスが第一選択。
リーキーガット対策や,子どもの良好な発達を促すなど,さまざまな効果が期待できます。
また、タンパク質の消化がうまくいかなくなってきて、タンパク質摂取が減少してきた高齢者にも、ボーンブロススープはお薦めです。
ボーンブロスの「骨から出るアミノ酸とミネラルが,損傷した腸管の細胞壁の修復を助ける」[1]のです。
ボーンブロスには,以下のような効果[2]があると言われています。
①腸の粘膜の炎症をしずめたり,修復する。
②腸内環境を整える。
③胃腸に負担をかけずにタンパク質が摂れる。
④自立神経の安定に有効。
⑤血糖値を安定させる。
⑥骨を強化する。
⑦美肌効果
⑧骨や骨髄,野菜に含まれる栄養が摂れる(アミノ酸,コラーゲン,コンドロイチン,ヒアルロン酸,カルシウム,カリウム,マグネシウム,リン,ビタミン,ポリフェノールなど)
そして,何の副作用もありません。
ということで,いろいろな材料や作り方でボーンブロスを作っています。
2.ボーンブロススープの作り方いろいろ
ホワイトストック(鶏ボーンブロス)圧力鍋
https://cookpad.com/recipe/6458748
お鍋で1時間,手羽先のボーンブロス
https://cookpad.com/recipe/6457391
鶏ガラのボーンブロス(チキンスープ)
https://cookpad.com/recipe/6340328
鶏とスペアリブのボーンブロス
https://cookpad.com/recipe/5814146
牛骨のボーンブロス
https://cookpad.com/recipe/6008082
洋風ボーンブロススープストック
https://cookpad.com/recipe/6717392
鮭のボーンブロス
https://cookpad.com/recipe/7610889
ボーンブロスを作るのに必要な材料は,鶏や牛,豚,ラム,魚の骨,甲殻類など(骨付き肉や,魚の骨,貝がら,あごや煮干し,乾燥小エビなどでもOK),ミルポワ(香味野菜:セロリ,たまねぎ,長ネギ,にんじん,しょうが,にんにく,パセリ,キノコ類,昆布,黒胡椒,ローレルなど),リンゴ酢などです。
スープをとる時は,沸騰させないこと。「微量ミネラルの中には,加熱すると飛びやすいものがあるため」[3]。
とありますが、ほぼ圧力鍋で時短で作ってしまいます。
お酢はアップルタイザー,米酢,ワインビネガー,バルサミコ酢,レモン汁でもOKです。お酢は,骨のたんぱく質を分解し,溶けだしやすくする[4]のだそうです。
最近はお味噌汁のだし汁として使うことも多いため、鶏手羽と干ししいたけと煮干しと長ネギとしょうがとリンゴ酢(少々)で作ることが多いです。
また、冷凍にせず、冷蔵で3日くらいで使い切りますが、多めに作ったブロスは容器に入れて冷凍保存しておくと,いつでも使えて便利です。
大きな骨しか置いていなかったお肉屋さんが、最近は牛骨を砕いて売るようになり、スーブをとるのが格段に楽になりました。3袋(450gくらい)を圧力鍋にかけると、見事にぷるっぷるのコラーゲンたっぷりボーンブロススープがとれます。
料理家のタカコ ナカムラさん[5]によれば,ボーンブロスの栄養効果は「牛・豚・鶏,魚の骨を長時間かけて煮込むため,骨から抽出されるカルシウムやマグネシウムのほか,軟骨部分のコラーゲンやゼラチン,グルコサミン,グリシンなどがたっぷり摂取でき」るため,「美肌効果のほか,骨粗しょう症,関節痛,更年期障害なども予防・緩和するため,アンチエイジング効果も見込め」るとのことです。
骨からとるボーンブロスがけがの回復や高齢者の骨粗しょう症対策,元気に重要だということは,三浦雄一郎さん親子の食事からもうかがえます。
80歳でアルプス登頂に挑戦した三浦雄一郎さんのお父さんは「鶏一羽丸ごと,青魚なら5~6尾を圧力釜で炊いて何日かに分けてたっぷりの野菜や海藻と一緒に食べていた」[6]そうです。
また,三浦さんが76歳のときにスキー場の事故で骨盤と左大腿骨の付け根の骨折をした後の回復期には「圧力釜で鮭の頭を大根など度一緒に炊き込んだ丸炊き」で「骨の形成に必要なカルシウム,マグネシウム,ビタミンD」[6]などをタップリとったそうです。三浦家は鮭や魚のボーンブロスとともに,骨までいただいたのでしょうね。
鮭のボーンブロススープは、三浦さんの書籍を読んで作ってみたものです。骨折など外科的な症状には非常に有効です。
手間や時間をかけないと美味しいものは作れないとラーメン屋さんの友人。だけど,この暑さと忙しさで,圧力鍋さまさまの状態です。圧力鍋を使うと壊れる栄養素があるとも言われていますが,三浦家を見る限り,圧力釜でも良さそうですね。寒い冬にはコトコト煮てみましょうか。
3.ボーンブロススープで心身健康に!
体にも心にもよくて,美味しいから,自分のため,家族のためにいろいろなボーンブロスをとっています。
ボーンブロススープは、お味噌汁にしたり、スープ、フォー、お鍋、いろいろ工夫して活用しています。
チムシンジ風レバーのけんちん汁
https://cookpad.com/recipe/7603011
ボーンブロスのフォー(キャベツと鶏肉)
https://cookpad.com/recipe/6899988
肉団子ともち麦入りボーンブロス味噌スープ
https://cookpad.com/recipe/6898598
ボーンブロスでチキンクリームスープ
https://cookpad.com/recipe/6492254
ちょこっとまとまった時間が取れて,慣れれば,ボーンブロスをとるのも苦になりません。
腸内フローラとか乳酸菌は種類が多く個体差も大きいのだそうです。消化を促進させるアプローチをする方が腸が整いやすく,腸内細菌も良くなる可能性が高いため,ボーンブロスがお薦めなのだそうです。
農作物はミネラル含有量が減少しています。だから、いろいろ工夫してミネラルを摂るとよいですね。
冬に向け,腸を整えて,心も体も元気に過ごしたいですね☺
共働きでお子さんがいらっしゃるご家庭や,多忙な方,お料理をあまりなさらない方には,ボーンブロスを作るのは,負荷が高いかもしれません。そんな時は,安心できる素材で作ったボーンブロスなども便利です。
いろいろなボーンブロスを購入して使い勝手や味はどうかなと,使って試しています。
お取り寄せできるボーンブロススープのまとめもnoteにまとめました。ご参考までです。
参考文献
[1]奥平 智之(2017)[食べてうつぬけ—ココロの不調回復]
[2]岩本彩子「ボーンブロス講座」
[3]小若純一,国光美圭,食品と暮らしの安全基金(2019)「食べなきゃ,危険!新装版」
[4]ケビン・ラウ(2017)「自然療法による脊柱側弯症予防と治療法」
[5]「栄養価たっぷりの「ブロススープ」その効果と作り方」
[6]「三浦雄一郎の肉体と心―80歳でエベレストに登る7つの秘密」
#ボーンブロススープ #ボーンブロス#だし
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