Hal

1994年生まれ。優しさと寂しさの境界線を描くために。 〔 Contact: w_h_…

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1994年生まれ。優しさと寂しさの境界線を描くために。 〔 Contact: w_h_note@outlook.com 〕

マガジン

  • これまで来た道、これから行く先

    旅がどこまでも続くように。1000字エッセイ。

  • 勝手に文体模写してみた!

    フォローしてくださっている皆さんのnoteの文体を模写してみた!!!

  • 思いの発露

    1000字の制限なく綴ったエッセイたち。伝えたいことを削らずに、まっすぐ書いています。

  • 特集 ChatGPT

    ChatGPTを使って遊んでみたエッセイ集です。

  • 1000字論

    1000字ぴったりで書いちゃうおふざけエッセイ。

最近の記事

COME BACK 「けなげ組」

亀田製菓の主力製品「亀田の柿の種」をご存知だろうか。殆どの読者が頷いていることだろう。私はあの米菓が好きだ。ぱりぱりとした食感に適度な辛さと醤油のうまみ。その辛味を和らげ、更に主役の柿の種を引き立てる名バイプレイヤー・ピーナッツの存在も欠かせない。一つの完成されたおつまみと言って過言ではない。 しかし、6袋入りパックの「柿の種」の個包装裏面にある『こばなしのたね』は正直なところ嫌いだ。「豆知識」や「裏話」の類(=「こばなし」)を紹介しているコラムのようなものなのだが、あれを

    • 雨音

      雨音を聞きながら、音楽を聴く。 どっちが耳に入っているのか分からない。 耳から入った音は、どこから出ていくんだろうなあと思いながら、声を出してみる。また耳に入る。 雨って、「あま」って読む方が多い気がする。 雨蛙 雨雲 雨空 雨脚 雨傘 雨音 「雨上がり」は、「あめあがり」とも「あまあがり」とも聞いたことがあるから、引き分け。 雨が土にしみこんだのを踏んで、浮いてくる水は確かに雨なんだけど、雨じゃない。屁理屈だな。 子どもの頃、雨が降ると外に出たくなった。傘を家

      • ディベートと多数決

        引き続き選挙関連の話で恐縮だが、思い出したことがあるので書いてみる。 私の知人たちの中で、意見が二分されている論題がある。一方は「選挙や政治は多数決だ」というグループで、他方は「選挙や政治はディベートだ」というグループである。これでは不明瞭なので、もう少し解きほぐす。「多数決」派の意見は「選挙で多数を取ったのだから、その意見が政治に反映されていくのは当然だ」というもの。他方の「ディベート」派の意見は、「選挙で多数を取ったとしても、政治は別。頭数が多ければ声は大きいが、議論や

        • 白票の無価値

          与党の過半数割れとなった先日の衆議院議員総選挙に先立ち、「白票を投じる」という意思表明を多く見かけた。いくつかのニュースサイトや選挙関連サイトなどでも取り上げられていたが、少なくとも私が見る限り、いずれも以下のような論調であった。 ――白票は無効票のひとつとして数えられ、無効票自体の割合も全体に対して少ない現状、政治に対する影響は小さい。何かの意思表示としては頼りないが、棄権するよりは良い。 私は、これに同意できない。 現行公職選挙法には、無効票の割合が高いことによる再

        COME BACK 「けなげ組」

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        記事

          姿勢を正して、手を合わせて。すごくおいしい。

          東京都墨田区の両国駅西口を出ると、両国国技館が目の前に見える。その特徴的な屋根から更に視線を上げると、奥行きがないかのように薄く見えるアパホテルが立っている。実際には、底面を台形とする四角柱の形をしているのだが、両国駅側から見ると薄い。 その2階に、「マチカフェスペース」というフリーラウンジがある。名前からしても、同じ階に入居していることからしても、ローソンの管轄下にあるのかもしれない。 先日、そのスペースで一息つこうとしたところ、普段は見かけない女子小学生の集団が入って

          姿勢を正して、手を合わせて。すごくおいしい。

          毎週水曜日と土曜日に投稿すると宣言していながら、昨日は期日前投票などバタバタしており投稿を忘れてしまいました。誰も気づいていないと思うので、こっそり今日投稿しておこう。てへへ

          毎週水曜日と土曜日に投稿すると宣言していながら、昨日は期日前投票などバタバタしており投稿を忘れてしまいました。誰も気づいていないと思うので、こっそり今日投稿しておこう。てへへ

          就職活動でどんでん返しで転落したと思っている人に読んでいただきたい投稿

          この記事は、お金儲けのために書くものではありません。『有料記事書いてみた』というnote上の企画を目にしたときに、この企画の趣旨として「キャリアや受験について書いてみる」というものが挙がっていたため、その一点のみを頼りに、私と同じような思いを抱えている人に届いてほしいと思い、キーボードを叩きはじめた次第です。したがって、実質的には無料記事で、有料部分は締めの一段落のみとしました。気軽にお読みください。 おそらく、このタイトルに沿って書いていくこの記事に共感する人は、全体に対

          ¥100

          就職活動でどんでん返しで転落したと思っている人に読んでいただきたい投稿

          ¥100

          ChatGPTと即興漫才をやってみたら、ChatGPTの怒涛のボケが炸裂しました

          Halです。猫も杓子もChatGPTを利用しているようなので、私も使ってみました(ChatGPT 3.5)。今回は、ChatGPTと即興の漫才をやってみましたので、スクリーンショットとともにお楽しみください。 まずは、即興の漫才をしてもらえるかどうか打診します。いつもの通り挨拶は忘れずに。 快諾してくれました。今回は、漫才の王道である時事ネタに挑戦したいと思います。いくら私が博識とはいえ、ChatGPTの情報量には勝てませんので、漫才の役割は、私がボケでChatGPTがツ

          ChatGPTと即興漫才をやってみたら、ChatGPTの怒涛のボケが炸裂しました

          車内放送アンプロンプチュ

          首都圏近郊を走るJR線では、車内アナウンスのほとんどが自動音声での案内となっている。落ち着いた女性の声で、とても聞き取りやすい。日本語の後に英語でも流れるので、最近急激に増えた外国人観光客にとっても親切なアナウンスになっているのだろう。 私自身も、都内の自宅から横浜の職場まで片道1時間以上の電車通勤をしているので、この自動アナウンスは聞き慣れている。気づかないうちに、アナウンス原稿をそらんずることすらできるようになってしまった。披露の場所もないのだし、早いところ忘れて、徐々

          車内放送アンプロンプチュ

          それっぽいこと言う選手権大会-結論

          いよいよ、ここからは決勝です。一部始終をご覧いただきます。 決勝第一問:新幹線に乗って一言。 なかなかの回答が出てきたかと思いますが、互角の戦いといったところでしょうか。 ――お互いに、自分らしさを発揮できていますよね。小泉さんの2番目の回答なんて、「そもそもそんな錯覚しねえよ」っていう話ですからね。 決勝第二問:避妊具を見つめながら一言。 なかなかの難問かと思いましたが、名回答が並んだのではないでしょうか。 ――そうですね。これはかなりの接戦でした。ぴろゆきさん

          それっぽいこと言う選手権大会-結論

          再審ノ判決ニ因リ無罪ノ言渡アリタルトキハ其者ノ名誉ノ為メ其判決ヲ掲示ス可シ

          1948(昭和23)年7月10日に公布され、翌年1月1日から施行された現行の刑事訴訟法は、全七編の構成となっている。 第一編 総則 第二編 第一審 第三編 上訴 第四編 再審 第五編 非常上告 第六編 略式手続 第七編 裁判の執行 その後、時代背景や社会の進展なども反映させながら、幾度にもわたって改正されてきたこの法律だが、当然のことながら本質的な内容は75年以上にわたって変わってはいない。それどころか、一言一句変わっていないものも少なくない。その一例として、第四編の再審

          再審ノ判決ニ因リ無罪ノ言渡アリタルトキハ其者ノ名誉ノ為メ其判決ヲ掲示ス可シ

          本日、予定では『それっぽいこと言う選手権大会』の締めくくりを投稿するつもりでいましたが、別の投稿を臨時で差し込みます。流れは悪くなってしまいますが、ご理解ください…!

          本日、予定では『それっぽいこと言う選手権大会』の締めくくりを投稿するつもりでいましたが、別の投稿を臨時で差し込みます。流れは悪くなってしまいますが、ご理解ください…!

          それっぽいこと言う選手権大会-本論

          さて、予選の様子をハイライトでご覧いただいたわけですが、ここまでをご覧になって、Halさん、いかがでしょう。 ――非常にハイレベルな戦いになっているなと感じています。やはり、単に「それっぽい」だけではなく、ぱっと聞いた時の直感的な「深さ」と、よく考えた時に分かる「浅さ」のギャップを、うまく捉えられていますね。 はい。そんなハイレベルな予選を勝ち上がって準決勝へ進んだのが、こちらの8名です。このうち上位2名が、一対一の決勝へと駒を進めるわけですが、この顔触れをご覧になって、

          それっぽいこと言う選手権大会-本論

          それっぽいこと言う選手権大会-序論

          さあ、開幕いたしました。第101回「それっぽいこと言う選手権大会」です。前回の第100回記念大会は大いに盛り上がったわけですが、新たなステージに向けて、今回はどんな「それっぽいこと」が飛び出してくるのでしょうか。非常に楽しみです。 この大会の解説は、第1回チャンピオンであり、いいこと言ってそうで訳が分からないキャッチコピーを量産しているコピーライターのHalさんです。本日はよろしくお願いします。 ――よろしくお願いします。 Halさんは、ご自身のnoteのプロフィール欄

          それっぽいこと言う選手権大会-序論

          「何があった?」と聞きたくなる英和辞典の例文 [らぶらぶ編]

          前回投稿した「ぷんぷん編」が思ったよりも好評だったので、調子に乗ってまた、「何があった?」と聞きたくなる英和辞典の例文を集めてきた。今回も、「ユースプログレッシブ英和辞典 First Edition」(小学館、2004)からの例文である。 よほど舞い上がっていないと、こんな言葉は出てこない。一体何があったのだろうか。 しかし、恋愛というのはとかく運命を感じたくなるものである。恋愛感情というのはつかみどころがなくて難しいからこそ、愛し合えること自体が奇跡という気がしてくるの

          「何があった?」と聞きたくなる英和辞典の例文 [らぶらぶ編]

          〔小説〕いま、ここで [24: 小さな月]

          休む暇もなく話し続ける彼女に相槌を打ちながら、僕は一口ハイボールを飲んだ。初対面でよくここまで親しげに話せるものだ、と思いつつも、不思議と嫌な気持ちはしていなかった。結婚してからというもの、女性と話すとなれば相手は妻くらいのもので、この久しぶりの感覚を無意識に楽しんでしまっている面もあるのかもしれない。 「お兄さんは、よくこういうところで飲んでるんですか?」 「いや、今日はたまたま仕事が早く終わったから、一、二杯飲もうかと思っただけ。普段はまっすぐ帰ってるよ」 JRのガー

          〔小説〕いま、ここで [24: 小さな月]