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『NOAH the Cinematic Mode LIVE』について私が感じた事

2022.2.9〜2.11までの3日間、後楽園ホールでプロレスリング・ノアを観戦してきました。

直近は、8月の旗揚げ記念大会や1.4〜1.5で後楽園2連戦の実績はあったものの、NOAHで後楽園3連戦は記憶になし。

日程が発表された当初、後楽園3連戦に不安はあったものの、潮崎豪のシングル3連戦に、『原田大輔vsタダスケ』のJrヘビー王座戦(2.9)、『船木誠勝vs望月成晃』のナショナル王座戦(2.10)と、内容的にも充実の3日間だったように感じました。

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そんな今回の後楽園3連戦では、『NOAH the Cinematic Mode LIVE』と題し、【高性能カメラによる撮影】、【場内の演出効果】による新たな試みが実施されました。



今回は、そんなNOAHの新たなチャレンジに対して、現地で感じたことを綴っていこうと思います。


概要

今回の『NOAH the Cinematic Mode LIVE』では、通常の後楽園ホール大会とは異なる仕掛けが複数施されました。

・南側座席の両端と北側座席の左右を黒幕で覆い、北側に照明設備を設置。

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・中継は全て高性能カメラで撮影
(ホール後方の1台+リングサイドの3台体制)


・後楽園ホールの真上にもカメラを設置

・選手入場時にスモークや照明による特殊効果を導入

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特に高性能カメラについては、2021年秋頃(『N-1 VICTORY』の辺り)から、リングサイドや試合開始前後に使用されていたものの、中継の全編に導入するのは世界初の試みとのこと。
NOAH公式からは、「自宅でも映画館のような映像を楽しめる」という触れ込みもなされていました。

そんな試みに対して私が感じた事は、以下の3点になります。


①現地のカメラワークについて

高性能カメラに限った話でも無いですが、3連戦中のカメラを使う側の動きに関しては、改善の余地があったかと。

特に、2日目の2.10は東側から観戦していたのですが、リングサイドの中継カメラが3台体制で、片方の方角に基本2台。
しかも、カメラマンは2人とも棒立ちで、壁が作られる状況が散見されました。

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雛壇に座っていた私でさえ見えにくいのですから、パイプ椅子席に座る人達は明らかに見えなかっただろうな、と。

そのうちの1人は、北側にも動いて撮影に入っていた訳ですが、場内スクリーン等で、その映像が使われているようには思えず…。

私自身、あまり後楽園ホールの東西には行かないのですけれど、それでも、あまりの視界の遮られ方に「普段もこんなにも見えないものなのか?」と感じた程でした。


②配信映像の安定感について

3連戦が終わった後日、WRESTLE UNIVERSEの方でも配信を視聴してみました。
感想としては、配信映像の方は、安定する時はホームラン級の高画質なのですが、焦点が合わない時はトコトン駄目と言えるくらいには不安定…。

中継でも紹介されていましたが、「明るかったり暗かったりして見えづらい」だったり、時々選手の動きに残像が映るなど、安定しない箇所があったのは確か。


また、カメラが被写体に寄りすぎて、フィニッシュシーンの全容が映らなかったりしたのもマイナス点か。
初日の2.9に組まれた、中嶋勝彦と藤田和之のGHCヘビー級王座前哨戦なんかは最たる例で、藤田のサッカーボールキックの際、藤田の上半身しか映らなかったのは痛恨のミス…。

(Youtubeでは修正されたものの、中継では、31秒頃の上半身アップのまま切り替わらなかったので、恐らくスイッチミス?)

個人的に、臨場感云々で言うと、映画・『狂猿』の試合シーンみたいな雰囲気が理想形かな、とも思いました。

リングサイドでも、これくらい画質もアングルも安定していたならば、通常の中継映像に違いは見出だせたと思います。

とはいえ、導入するのは初めてだった訳ですし、精度はこれから上げていければ、という所でしょうか?

何事も【やってTRY】なので…。

③エキサイトシートと、座席間隔撤廃について

今回の『NOAH the Cinematic Mode LIVE』以前に発表されていましたが、2月の後楽園3連戦より【座席の1席空け】が撤廃。

それに伴う形で、コロナ禍で最安値だった5,000円よりも安い席が設けられました。

※レディースシート4,000円、エキサイトシート3,000円


2.9と2.10は、上記のエキサイトシートから観戦したのですが、とにかくもう、3,000円とは思えぬ景色!

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正直、見切れ席同然の扱いだと思っていたのですけれど、入退場時の選手の距離はめちゃめちゃ近い上、試合を見るにも不自由しないアングルは、まさにエキサイトシート!

ここからしか撮れない写真も多くあり、個人的には満足度高かったです。


一方、座席間隔の撤廃については、NOAHに限らず久々すぎてシンドいとも思ったり…。

コロナ禍前までは当たり前だった光景も、1席空けの感覚に慣れてしまうと、やはりパーソナルスペースが異常に狭いと感じがち。

とはいえ、座席間隔が無いからこそ、安い席の恩恵を受ける事が出来ましたし、南側から観戦した2.11なんかは、2019年頃までのような北のギッシリ感も思い出されて感慨深かったのも事実。

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【結論】コロナが悪い!


まとめ


個人的に、今回の3連戦で行われた『NOAH the Cinematic Mode LIVE』に関しては、課題も収穫も両方あったのではないかと感じました。

マイナスな意見も書いてしまいましたが、2020年以降のコロナ禍でも歩みを止めず無観客配信等に挑戦したように、今回の試みも配信を充実させる施策だと思っています。

なので、次回以降、トライアンドエラーを重ねて改善されればOKかな、と。

取り敢えず、リングサイド回りのカメラワークと中継カメラのピンボケ対策については、何卒ご検討の程…!!



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