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令和4年のGO ACTION

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2022年の潮崎豪観戦記をアップしていきます。宜しくお願いいたします🙇🙏
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#観戦日記

令和4年のGO ACTION〜第八回・VOLCANO〜

はじめに2022.3.13、横浜武道館。 元日の日本武道館以来となる、プロレスリング・ノアの関東圏ビッグマッチ。 武藤敬司の長期欠場により返上→空位となったGHCタッグ王座の王者決定トーナメントに、『原田大輔vs Eita』のGHC Jrヘビー級王座戦が組まれる中、私の中で興味を惹かれるカードが組まれた。 『潮崎豪vs征矢学』 年始からシングルマッチで連敗が続いている潮崎と、王座獲りまで後一歩の状況が続く征矢の一騎討ち。 誤解を恐れずに言えば、半ば会社決定感が強い、唐

令和4年のGO ACTION〜第六回・始まりの歌〜

はじめに「俺はな、テメーが家でぐうたらしている間も、ノアのため、自分のために体を張ってやってきたんだよ。」 2021.11.28、拳王の怒りがバックステージで爆発した。 国立代々木競技場第2体育館で行われた、プロレスリング・ノアのビッグマッチ。 60分フルタイムの死闘を展開した、『中嶋勝彦vs拳王』のGHCヘビー級&GHCナショナル王座戦。 試合後、中嶋が「拳王…」と話した瞬間に流れる『ENFONCER』の調べ。 約8ヶ月振りに、公の場に姿を現した潮崎豪。 そして

令和4年のGO ACTION〜第五回・DOZING GREEN〜

はじめに『潮崎豪vs丸藤正道』 経歴もスタイルも対照的だけど、通った部分は多い2人…。 私がこのカードを見て感じる印象だ。 旗揚げからNOAHに携わった丸藤と、退団を経てNOAHの象徴へと舞い戻った潮崎。 2020年8月にGHCヘビー級王座戦を賭けて激突した際には、潮崎の「I am NOAH」に対して「I am REAL NOAH」を標榜したこともあった。 そして、双方タイプは異なるものの、凄まじい破壊力を誇る一線級のチョップ。 2021年の潮崎長期欠場中は、GH

令和4年のGO ACTION〜第四回・black bullet〜

はじめに潮崎豪の2020年は、時代を創った1年だった。 ・裏イッテンヨンのvs清宮海斗 ・30分以上にわたり睨み合ったvs藤田和之 ・三沢光晴の命日に想いを刻んだvs齋藤彰俊 ・旗揚げ記念で"REAL NOAH"を超えたvs丸藤正道 ・60分フルタイムの激闘となったvs拳王 ・元パートナーと死闘を繰り広げたvs中嶋勝彦 ・年内最後にベストバウト級の内容を残したvs杉浦貴 コロナ禍で苦しむ日本マット界において、無観客期間中も歩みを止めないNOAHの象徴的存在とな

令和4年のGO ACTION〜第三回・EXPLOSION〜

はじめに2015年春からプロレスを観戦している私にとって、今も忘れられない光景がある。 2020年12月6日・国立代々木競技場第2体育館。 プロレスリング・ノアの旗揚げ20周年を記念したビッグマッチシリーズ『NOAH the CHRONICLE』の最終戦が行われたこの日、メインイベントに選ばれたのは『潮崎豪vs杉浦貴』だった。 50分を超える死闘の最終盤、手を合わせて祈るように見つめる観客達が、ファインダー越しに映った。 そんな光景に立ち会えたのは、後にも先にもこの時

令和4年のGO ACTION〜第二回・2年後の世界〜

はじめに毎年1.4の東京都文京区は、年末年始のプロレスを飾るビッグイベントで賑わいを見せる。 新日本プロレスリング・東京ドーム大会 (通称:イッテンヨン) 1.4は、大日本プロレスや東京女子プロレスなども都内で興行を行うが、どこも開始時刻は昼。 果たしてそれは、夕刻スタートのイッテンヨンとハシゴ観戦可能な配慮故なのか、或いは、イッテンヨンというイベントの強さ故のものなのか…? ただ、【イッテンヨン】と聞くだけで新日を想起する事実と、フレーズに宿る絶対的存在感だけは間違い

令和4年のGO ACTION〜第一回・Judgement〜

はじめに2022年1月〜2月半ばまでの約1ヶ月半にわたり、プロレスリング・ノアで計6試合、潮崎豪のシングルマッチが組まれました。 2020年から約1年以上もの間、GHCヘビー級王座を守り抜いた潮崎でしたが、2021年2月の日本武道館大会で王座陥落…。 直後の2021年3月、負傷箇所の手術に伴い、長期欠場へと突入。 約8ヶ月半に及ぶ欠場期間を経て、復帰を果たした潮崎が照準を合わせたのは、中嶋勝彦の保持するGHCヘビー級王座でした…! 復帰直後にして、プロレス史上初となる