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変態プロレス放談

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しがない変態プロレスファンが、プロレスを中心に気付いたこと・感じたことを徒然なるままに書いてみました。 ひとつよしなに…!🙇🙇🙇
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2024年1月の記事一覧

Still Changing~2024.1.21『Good Looking Guys vs 清宮軍』~

はじめに2024.1.2、東京・有明アリーナ メインイベントの『丸藤正道vs飯伏幸太』が終わり、どこか重苦しく淀んだ空気が場内に立ち込める中、リング上に現れたのはジェイク・リーと清宮海斗だった。 怒気を孕んだジェイクの声が場内に響き渡った瞬間、会場は大歓声に包まれる。 その歓声は「よくぞ指摘してくれた」という、観衆からのジェイクに対する敬意を感じ取れるものだった。 続く清宮もジェイクからバトンを受ける形でマイクを握ると、有明アリーナにはメイン前までのような歓声が戻っ

現実と残酷を受容する事について~2024.1.13『拳王vs潮崎豪』~

はじめに圧倒的な敗北感と、突き付けられた容赦ない現実。 2024.1.13に後楽園ホールで行われたプロレスリング・ノアのGHCヘビー級王座戦『拳王vs潮崎豪』を見た、私の率直な感想である。 私自身、この試合は潮崎の事を応援する立場で見ていたし、実際現地で喉が擦り切れるくらい潮崎に声援を送った。 私以外にも、潮崎の名前を叫ぶ観客の姿は少なくなかった。 しかし、会場の声援は、最後まで拳王支持のムードに傾いていた。 会場から自然発生したテンポの速い拳王コールは、私が叫んだ潮

既成着てる?個性着てる?~2023.12.31『中嶋勝彦vs宮原健斗』~

はじめに 2023.12.31全日本プロレス国立代々木競技場第2体育館大会 新型コロナウイルス禍以降も安定して後楽園ホールの動員が1,000人を超える数少ない団体・スターダムですら苦戦を強いられている印象の強い代々木第2体育館。 しかも大晦日という日程にもかかわらず、プロレス団体鬼門の地で観衆2,687人をマークした事実は全日人気の高さを窺わせるものがあった。 ただ、私はこの興行に対して一点、悲しく感じる箇所があった。 それは、この日のメインを締めた中嶋勝彦が、20

責任~2024.1.2『丸藤正道vs飯伏幸太』~

はじめに2024.1.3、私は相原駅から徒歩十数分の場所で行われた『相原プロレス』を観戦した。 無料のイベントプロレスではあったものの、2試合はどちらも内容が素晴らしく、プロフェッショナルなレスラー・関係者の方々は日ごろの努力と鍛錬が凄い事を実感する機会になった。 プロレス観戦をし始めて2024年で9年目を迎える私だが、今更になって何故このような感想を抱いたのか? それは、前日に大会場で見たメインイベントの内容が、「プロフェッショナルとは何か?」という事を問うような、