【横隔膜×肋間筋】歌がもっとも安定するNot only腹式呼吸とミックスボイス発声への影響
全国区のボイストレーナーイチです!
今日は安定したミックスボイスに必須な「横隔膜呼吸法」についてお話していきます。
・話し声が声が小さい、こもっていると言われる
・曲の後半に高音が出なくなる、ブレスがもたない
・ボイトレしてるが、呼吸について正直よくわからない
・高音を含めた発声がなかなか安定しない
こんな症状を抱えているあなたの歌が上達しない根元の原因は「横隔膜の運動不足」による声帯の回復不全によるものだと考えられます。
え。。ミックスボイスや発声が安定しないのは、呼吸方法が原因ってことですか⁉︎
そうです。
正確にいうと、声帯の使い方や喉周りの力みなどもボイトレで取っていかないといけないのですが、
それは音域の上昇下降を伴う、もっとあとの話です。
ボイトレ難民の方で、これから話す呼吸方法についてちゃんとわかった上でトレーニングされている方って実はほとんどいません。
なぜなら呼吸の前に発声、
発声の前に歌、、
歌の前に音域、、、
音域のためにミックスボイス、、、、
というように、
算数を無視して高校数学から始めるといった、いっけん近いようで実はすごい遠回りになる行為を多くの人が行ってしまってるから。
確かに。。。歌ってちょっと頑張ればできそうなイメージがあって。。。
多くの方がそうだと思いますが大丈夫です。僕も独学の張り上げ喉締め時代はそうでしたよ笑
情報が今の時代多すぎて本質が埋もれてしまうのでしょうがありません。
ですがボイストレーニングを勉強し、自分自身のからだについてわかってくると
「ちゃんやればもっと上達できるじゃん!」ってなるんです。まずはあなたの目的達成のためには呼吸がキーになることを知っておいてください。
今回お伝えする呼吸法を行ってもらえれば
・プロのような声の響きをつくれる。
・ガラガラ声が勝手にとれる。
・肺活量が増えて高音でも強い声が張れる
・好きな曲が最後まで歌いきれるようになる。
というような、一気に別人になれる経験をすることができるようになります。
腹式呼吸ですよね⁉︎それならやってみたことはあるのですが。。。
いいえ違います。
今回お伝えする呼吸方法は「横隔膜呼吸」です。
声質を変えたい、リズムに乗りたい、洋楽や軽い高音を出したいあなたにも必須の内容です。
ここにしかない呼吸方法の真実をお伝えするので、ぜひ最後まで読んでみてください♪最後にはトレーニングPDFもプレゼントしています♪
では本題へいきましょう!
【主役は「お腹」ではない。】
まず初めに、知識のアップデートを行いましょう。
世でよく聴く、「お腹を膨らましてね〜」という文言は、横隔膜という筋肉を下げることが目的です。
ふむふむ。。お腹を膨らますと横隔膜が下がるってことですか⁉︎
そうです。横隔膜というのは肺の下、肋骨の下にへの字でくっついています。
下記の図で確認しながら、みぞおちの部分を触ってみてください。
みぞおちの上に骨の部分があると思うのですが、そこが肋骨で、その下にドーム状にくっついているのが横隔膜です。
横隔膜という筋肉は、普段の日常生活では軽い収縮運動を行っています。
あなたが手で歯ブラシを取ったり、歩くたびに足を動かしたり、手足の筋肉が動くのと同じで適度な「伸び縮みの運動」をしているということです。
★下記の動画で30秒理解できます。
わかりやすい!肺に空気が入るたびに横隔膜が動いていますね
改めてみるとわかりやすいですよね。
肺は①下と②左右に広がりますが、世間で言われている腹式呼吸は①の下お腹を膨らますことで、横隔膜がしっかり下がりますよ〜というロジックです。
ですが、ここには大きな罠があります。
【よくみると、肋骨も動いている(連動)】
もう一度動画をみてください。
横隔膜が動いているのを確認できるのは10秒前後からですが、横隔膜が動くときに肋骨も同時に動いているのがわかりますか⁉︎
たしかに動いてます!というか、肋骨が開く→横隔膜が開く・・⁉︎
その通りです!生理現象として
呼吸機能が回復している人は肋骨がしっかり開くのです。
ですが現代の習慣として、リモートによるオンライン化で声を出す時間が減ったり、個人の性格によっては大きな声を出す習慣がない方もいます。
するとこの呼吸機能が低下し始め、肋骨が硬くなり開かなくなるのです。
【すると、腹筋が硬くなる】
「筋肉」というのは、どこかが弱っていれば必ず別のどこかがその弱点を補おうと動き始めます。
つまり現代の呼吸機能が回復していない人は
肋骨が開かない
↓
ボイトレで腹式呼吸を知る
↓
お腹を膨らますを繰り返す
↓
キープしようとして腹筋が硬くなる
↓
喉が力む、喉声を覚える、力み癖
→本来必要な「肋骨拡大→横隔膜」というインナーマッスルの運動が弱り、「お腹膨らます→腹筋硬直」という別方向の悪い癖がつく。
ぶっちゃけ話すと、こうなってる人が90%以上なんです。
(僕のところに来てくれる生徒の最初の状態を参照)
わかりやすいです。。肋骨と横隔膜がしっかり動くことが本来のあるべき形ですよね。でも世間は呼吸法の仕組みに沿ってボイトレを行わないから、腹式呼吸でお腹を膨らますことに囚われすぎてしまい、腹筋が硬くなる→発声や歌に活かせない。
そうです。
つまりどんどんズレていってしまう。
しかもそれに本人も気づいていない。
といった悪循環になるのです。正しい知識をしっかり植え付けないとこうなります。
なのであなたがうまくいかなかった時代の知識や経験はいったん忘れて、解剖学やロジックに沿ってまずはまちがいのないようにボイトレをしていきましょう。
ミックスボイスや安定した発声は「喉の柔軟性」が前提となります。
「柔らかい声が出ない」「高音が苦しいあなた」はこの呼吸機能が弱っているが故に、その支えが喉に集まってしまっている可能性大。
たしかに・・すぐ引っかかるというか、喉で固めたくなる。
日本語の「あいうえお」という発声がそもそも喉声を助長する言語なので、それも合間って日本人は呼吸機能が低下しがちなんです。
海外シンガーや呼吸機能が著しく高い方は皆、無意識に呼吸の仕組みにそった「肋間筋」と「横隔膜の支え」がしっかり使えています。
※深いブレスを吸うときのTakaさんの肩の動きに注目して見てみましょう♪
【歌で行われる横隔膜呼吸とは】
①吸気時に外肋間筋がしっかりひろがる
②呼気時に横隔膜で空気をホールドする
③内肋間筋や最内肋間筋で息をコントロールする
大枠は上記3つになります。
む、難しいです先生・・ 息を吸うと広がる肋骨が外肋間筋⁉︎
合ってます!
肋骨は骨なので実質広がるのは肋骨ではなく、肋骨のまわりの筋肉です。これを「肋間筋」と言います。
肋間筋には外と内があり、空気を吸った時に肋骨が広がるのは外肋間筋の役割です。上方左右にグワっと広がります。
もう一度図と動画を合わせて見て、必ずイメージできるようにしてください。
わかりやすいです!①については理解できました!②の空気ホールドは支えということですか⁉︎
そうです!
外肋間筋が広がり空気をしっかり取り込めれば必然と横隔膜も広がります。そうすれば次第にお腹に限らず、肋骨、お腹、背中、腰と、体全体に空気が入ってきます。これが正しい呼吸の状態。
そして深く空気を取り込めたらそこから②を作っていきます。
この時お腹を膨らみをキープするような体感が結果的に感じられるかと思います。ここで苦しくなり息を出し切らないように。体に留めておくことで深いブレス練習を行えます。
・「息だけリップロール」で10秒間キープ
・Su--で30秒一定に息を吐く
・吐く息の量の最小にして30秒吐く
これらがまずはしっかりできるかをチェックしましょう。これができれば支えをどんどん深くしながら、③のステップに進んでいきます。
③のステップについては①と②がしっかり無意識に行えるレベルにならないと正しく行えません。力んで別の筋肉が動いてしまうからです。
なのでまずは正しい呼吸方法についての知識と基本をここで叩き込んでください!
ぶっちゃけここができてないと、一定のラインで上達が止まります。
【まとめ】
長めのブログになったので、難しいと思ったあなたはこの3つだけ必ず持ち帰りましょう!
①呼吸の主役=肋間筋+横隔膜。Not腹。
②まずは外肋間筋を広げよ。そこから始まる。
③②→ロングブレス練習で横隔膜を維持。鍛えよ。
困ったら最速上達2021をみてください。このPDFで①を作り、そして歌ではこれを軸に②の横隔膜がキーとなり、③へ応用させて技術力を身につけていきます。
まずはすべての土台である算数から。正しく素早く計算できるように、正しく素早く動かせるまで練習しましょう♪
【最速上達2021でトレーニング!】
2021年11月現在、最速上達2021という50ページのボイストレーニングPDFをプレゼントしています。
今日触れた呼吸方法やボイトレについての新しい知識。
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