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【コラム】ジャケット撮影してきました

はじめて詩を書いた場所を、作品集『GROUND』の表紙(ジャケット)の写真としようと撮影してきました!まだ、確定はしていませんが、今日は記憶を辿ってみます。
もう、詩を書いた建物は取り壊されていますが、小さい頃から、ずっと見てきた景色を選びました。ベストに相応しい場所を考えたとき、ここしかないと撮影に行きました。

今回、3枚組なので3ヶ所とも思いました。1枚目の最初の10年は地元、次の10年は転機となった場所、最後の10年はうーん東京かなとは想像していました。でも、Amazon Kindleでの僕の技能不足でうまく間に挟めなくて、今回、表紙だけを置くことにしました。

場所はですね、香川県三豊市というところです。
いろいろ有名なところはあって、父母ヶ浜とか、県外の人にはレアな紫雲出山とか、何だろうな、粟島とか、浦島太郎の銅像みたいなのがあったりします。

祖母の家があった場所で、夏休み、冬休み、春休みは、休みになった翌日から籠ってました。
なので、僕の時代には毎日ラジオ体操というものがあったのですが、ラジオ体操なんて出たことないですね。
過ごした時間は、すべて覚えてないのですが、今思えば、かけがえのない時間でした。
例えば、祖父が漁師をしていて、天然のうなぎを七輪で焼いてくれたり、蚊帳という蚊が入ってくるのを防ぐものを吊り下げたり、五右衛門風呂だったり、カブの後ろに乗ってて坂道で後ろに落ちたり、自転車で瀬戸大橋公園まで往復したり、CDショップで毎日のように入り浸っていたり。
建物が取り壊されたことは、僕の親の世代の務めでありますのでとやかく言いませんが、悲しかった。従兄弟の中でも一番年下でして、おばあちゃん子だったので、きっと最後まで通ってたと思うのです。
もっと、祖父と祖母には感謝を伝えておけばよかった。歳を取ると順番に逝ってしまうのは仕方ないけど、たくさんの思い出が詰まった場所です。
いつか過去にしなければならないし、いつか忘れてしまうことなのでしょうけど。

当時の母や祖母の年齢に近づき、記憶によっては、もしかしたら追い越してしまってるかもしれません。僕にとってとてつもなく長い時間が流れ、その当時に書いた作品から地続きで作品集を繋げることができたこと、とても感慨深いものがあります。

というとで、たくさん想いの詰まった、中学3年生の頃から書いてきた作品をぎゅーっと、ひとつにしたベスト作品集『GROUND』は、2024年3月9日に発表です!(告知が下手くそ)

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