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『Memories in the body』美術家の意識と無意識


「藝術」「技藝」ってなに?


先日にこんなポストをしました。

自分がいいたいことを毎度書いてはいるんですが、
その内容があまりにも難解過ぎてまったく伝わらないなということに
今更気づきました。

今回はnoteで自分の作品や制作の姿勢に対する意見と、
objktにて展開中のコレクション『Memories in the body』について
詳しくまとめてみたいと思います。』


『Memories in the body』へのリンクはこちら↓



『Memories in the body』の解説とワードに込めている意味


なぜ線を描くのか

みなさん、美少女イラストって好きですよね。自分も好きでよく観ます。
ああいう作品を描けば、2年とかあれば神絵師になれるでしょう。
でも自分はわけのわからない線描をしてリポストどころかいいねもほぼもらえない絵を描いています。

なんでそんなもったいないようにみえることをしているのか、
それは当然「自分のやりたいこと、意見の表明」がそこにあるからです。


ブライス・マーデンの影響と自分の身体

ほぼ間違いなくみなさんはブライス・マーデンという画家を知らないと思いますが、彼はアメリカを代表する抽象画家の一人です。

1980年代からの彼の作品は、線描により構成されていますが、それはただの線描ではありません。

マーデンは長い木の枝の先に筆を括り付け、画面から遠く離れて線を描く「スティック・ペインティング」を行っています。

遠くから線を描くことにより、僅かなブレや筋肉の震えなどが最大限画面の線に反映されます。
これが重要で、マーデンは自分自身の身体には特有の「クセ」があるということに気づき、これを始めたわけです。

あくまで自分は、という話なんですが、
自分はこの「個に特有のクセ」のことを「技藝」と呼んでいます。


たまたま中島さんがポストされていたのでお借りしました。
ここまでの記事の内容はだいたいこういうことです(雑)。


じゃあ「藝術」はどういう意味で、なんでわざわざ難しい方の漢字使ってんの?となりますが、これにも自分なりの意味があります。

「藝術」とは、個が生きること、生きられていることを指します。
普通に作品のことなどをいう場合は「芸術」と簡単な方の漢字を使っています。

他にも「見る」「観る」「みる」の使い分けとかも意識してるんですが、こちらはそこまで重要ではないし、辞書にも載ってるようなことなので割愛します。


自分はブライス・マーデンの影響を色濃く受けています。
さすがに技法の丸パクリとかはしないですが、
マーデンのおかげで、大学で教わった「意識と無意識」の関係性をより深く理解できました。


「意識」に含まれる要素とは、作品の内では表現したものに表れます。
これはまあ当たり前の話ですね。

では「無意識」はどうかというと、
表現されなかったものに表れます。

「表現されなかったもの」というのは、
簡単にいうと意図せず描いてしまったもののことです。

ほんの少しの粗やカスレ、意図したものとは違った色合いなど、
一般にはミスや失敗と扱われるようなものを指す場合が多いです。

でもそれは実際に自身が起こした行動の結果であり、
そういった部分にこそ本当の自我が浮き出てくるものなんです。


自分が何者か、その問いの答えは「ただのひとり」です。

「ただのひとり」、この身体が何を欲しているのか、何を覚えてきたのか、
そうしたものが人の描く線には表れます。


それを知りたい、そのために自分は線を描きます。

『Memories in the body』はそのための記録庫のようなものです。


Arteries



まとめ


自分が線を描くのは、「この身体が何を知っているのか」を知りたいからです。

この考えは世界中の美術家が共通して持っているもので、
意識と無意識、生きること」についての探求としてあらゆる表現が試されています。

表現方法は変わっていくかもしれませんが、自分はこの身体が生きている限り、この試みを続けたいと考えています。




『Memories in the body』を続けていくためには、
みなさんのお力添えが必要です。
NFTのご購入でご支援の方をぜひよろしくお願い致します。


『Memories in the body』へのリンクはこちら↓

https://objkt.com/collection/KT1L813VHkJJo9MkCc27Y3irrGUDeNhshDWn




最後まで記事を読んでくださりありがとうございました。

また別の機会にこうした記事を書くと思いますので、
その際もぜひご一読お願いします。

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