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【夢日記】①死後の世界の少年たち

私は今、沖縄かどこかの暖かい気候の島にいる。
ゲストハウスなどの安宿を転々としながら旅しているようだ。
いつの間にか小学5〜6年生と思われる少年と仲良くなっている。
彼も旅をしているとの事。名前はケイト君と言うそうだ。

今夜の宿は中学校を改装したホテル。
古いが安く、螺旋階段に囲まれた中庭があってなかなか。キッチンスペースは日本家屋の調理場を広大なスペースにした感じ。
何故かバスタブが併設されている。

朝起きると各階から中庭を見下ろし少年達が騒いでいる。
一様に病院服のような薄白がかったブルーのセットアップを着ていた。
3階のベランダから中庭へと続く螺旋階段に出た。
階段にも少年たちが点在している。
呆然と立ち尽くす者、泣いている者も全員、視線の先は中庭だ。

2階から1階へ降りる螺旋階段の踊り場にケイト君がいた。
何事か尋ねようと足を向ける。
彼はそこに放置されていたゴミ袋の中を覗こうとしていた。
周りの少年が慌てて止めるも間に合わない。

袋の中を確認するや突然嘔吐するケイト君。
駆け寄り背中をさすってやる。

『つまり全員死んでしまったということですか』

つまりと言われてもわたしは事情が分からない。

別の少年が目を赤く腫らしながら頷いた。
わたしも死んでいるのか。
この宿に泊まった者だけが死んでいるのか。
なぜ子供たちしかいない。
ケイト君は、昨日満室で泊まれなかったんですと聞こえるか聞こえないかの掠れた声で呟いた。

ゴミ袋に何を見た
ケイト君だけ生きているのかそれともやはり、つまり死んでいるのか
わたしも死んでいるのか
わたしの身体はどこにいってしまったのだ
今ここにあるわたしは一体なんなのか

『生き残るぞ』

一際背の高い少年が叫んだ。
それぞれが出来る事を行うという。
外の世界に大人たちはもういない。
そのうち電気も止まるだろう。

全員死んでいるはずなのに、全員生き延びることに覚悟を決めた。
ここはどこだ。
ケイト君はどちらだ。
このままここにいていいのか。
わたしはまったく、どうしたらいい。


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