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【還暦のメロス】㉕文学への目覚め

東北文化祭に参加してから、詩集や小説などを読み始めるようになった。
もちろんそれ以前に、何冊かの小説は読んでいた。
たとえば下村胡人の「次郎物語」や井上靖の「あすなろ物語」「天平の甍」夏目漱石の「こころ」や「坊っちゃん」などの当時の有名どころの小説などは読んでそれなりに感動していた自分がいた。
ただし、海外の作品は一度も読んだことがなかった。

そこで池田先生の「青年の譜」の詩集を読んで、その言葉の豊かさと思想に感動した。
そこから島崎藤村の詩集「若菜集」や石川啄木の歌集「一握の砂」などを読むようになる。
特に藤村の詩のひとつ「初恋」は暗記した。啄木の歌も、何首もそらんじることができた。
また学校の国語の授業で漢詩を学んだことも文学へ傾斜していく心に新たな刺激をもたらした。
そうして自分でも、拙い詩を創るようになって、後年、復興支援のコンサートの歌を作詞作曲する下地ができていったと思う。

高校に入学すると、一時期は化学に傾倒したが、矢張り文学の楽しさが好きで、どんどん文学作品を読んでいくようになるのだった。

      ~~㉖へ続く~~

ただいま編集途中のため、㉖以降は未公開です。

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