#62 ペテロの手紙第二

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レジュメ

※「※」や「⇒」で書いてる記述は、このNoteを書いてる者のメモです。他はレジュメのコピペです。

1.はじめに

(1)ペテロの手紙第二の位置づけ
①5つあるメシアニック・ジュー書簡の第4番目
(ヘブル人への手紙、ヤコブの手紙、ペテロの手紙第一と第二、ユダの手紙)
②1ペテは、迫害に苦しむ信者たちを励ますための手紙であった。
*ユダヤ人信者と異邦人信者
③ネロによるクリスチャンの迫害は、64年に始まった。
④1ペテは、64年前後に書かれたと思われる。
⑤2ペテは、64年~68年(殉教の死の年)の間に書かれたと思われる。

(2)著者は、ペテロである。

(3)受け取り手は、1ペテと同じである。
①2ペテ3:1
2Pe 3:1
愛する者たち、私はすでに二通目となる手紙を、あなたがたに書いています。これらの手紙により、私はあなたがたの記憶を呼び覚まして、純真な心を奮い立たせたいのです。
②彼らは、小アジアの各地に離散した信者たちである。
③「ポントス、ガラテヤ、カパドキア、アジア、ビティニアに散って寄留している選ばれた人たち、」(1ペテ1:1)
*今日のトルコ北部
*ユダヤ人信者と異邦人信者

(4)この手紙のテーマは、キリストに関する知識を深めることである。
①1ペテでは、受け取り手は霊的な赤子と見なされていた。
*みことばの乳を慕い求めるようにという奨励があった。
②2ペテでは、彼らは固い食物(肉)を食べられる状態にまで成長した。
③ペテロの願いは、彼らの上にさらに恵みと平安が注がれることである。
④それが実現する方法は、キリストに関する知識を深めることである。
⑤キリストに関する知識を深めれば、異端にもてあそばれることはなくなる。

2.アウトライン

*あいさつ(1:1~2)
(1)クリスチャンの資質(1:3~11)
(2)クリスチャンの霊的成長(1:12~21)
(3)クリスチャンの霊的戦い(2:1~22)
(4)クリスチャンの希望(3:1~16)
*結びのことば(3:17~18)

ペテロの手紙第二からから教訓を学ぶ。

Ⅰ.クリスチャンの資質(1:3~11)


1.ペテロは、霊的成長の過程を説明している(1:5~7)。
2Pe 1:5 だからこそ、あなたがたはあらゆる熱意を傾けて、信仰には徳を、徳には知識を、
2Pe 1:6 知識には自制を、自制には忍耐を、忍耐には敬虔を、
2Pe 1:7 敬虔には兄弟愛を、兄弟愛には愛を加えなさい。

※だからこそ:救われるという結果は分かっているから

(1)「だからこそ」
①結果は保証されているので、あらゆる努力をして成長を求めよう。
②神にゆだねることと、怠惰であることとは、全く別のものである。
③「信仰には○○を、○○には○○を加えなさい」とある。
④「加えなさい」という動詞から、「コーラス」という言葉が派生している。
⑤一連の過程を踏んで、信仰のハーモニーを体験するようになる。

(2)成長過程
①信仰には徳を(徳とは、道徳的判断をする力である)。
②徳には知識を(知識とは、本質を見抜き、識別する力である)。
③知識には自制を(自制とは、自己管理能力のことである)。
④自制には忍耐を(忍耐とは、試練の中で耐える力である)。
⑤忍耐には敬虔を(敬虔とは、霊的なものを尊ぶ心である)。
⑥敬虔には兄弟愛を(兄弟愛とは、信者同士の間に成立する愛である)。
⑦兄弟愛には愛を加えなさい(愛こそ最も大いなる資質である)。

2.霊的に成長した信者の資質

(1)主イエスを知る知識
①これは、単に情報が多くなるということではなく「全き知識」のことである。
②メシアであるイエスを、完全に知り体験することである。

(2)豊かな実
①主イエスを知れば知るほど、その人が結ぶ実は豊かになる。
②怠惰、不信仰は、不毛の人生をもたらすだけである。

(3)霊的盲目からの解放
①霊的に成長していない人は、霊的に盲目状態にある。
②何が真理で何が偽物か、判断できない状態にある。
③過去の恵みを忘れ、将来の希望にも目を向けることができない状態にある。
④今のことしか見ていないので、常に不安定な状態にある。

Ⅱ.クリスチャンの霊的成長(1:12~21)

1.霊的成長の土台は、神の啓示のことば、つまり「聖書」である(1:12)。
2Pe 1:12
ですから、あなたがたがこれらのことをすでに知り、与えられた真理に堅く立っているとはいえ、私はあなたがたに、それをいつも思い起こさせるつもりです。

(1)手紙の受け手たちは、すでに真理を知り、そこに堅く立っていた。
①ペテロは、すでに知っている真理を思い出すようにと勧めている。
②彼がこれを書いている目的は、信者を「真理に堅く立たせる」ためである。

(2)ペテロは、自らの死期が近いことを予感していた。
①それは自然死ではなく、殉教の死である。
②そのことを主イエスが預言していたからである(ヨハ21:18〜19)。
③使徒たちの死後のために、書かれたことばを残しておく必要がある。
*これが新約聖書である。
④ペテロは、自らの使命を地上生涯において完成させようと努力している。

2.使徒の教えには権威がある。

(1)使徒たちの教えは、「巧みな作り話」ではない。
①「巧みな作り話」とは、ユダヤ教の伝承(ミシュナ的律法)のことである。
②使徒たちの教えは、主イエスから直接受けたものである。
*変貌山で、3人の弟子たちは主イエスの変貌の様子を目撃した。
*ペテロ、ヤコブ、ヨハネが目撃した。
③その時、父なる神からこういう声がかかった。
「これはわたしの愛する子。わたしはこれを喜ぶ」
④新約聖書の教えは、イエスが語り、それを使徒たちが伝えたものである。
⑤その信頼性は、主イエスの変貌と父なる神の声によって証明された。

(2)聖書は、自分勝手に解釈するものではない(1:20~21)。
2Pe 1:20 ただし、聖書のどんな預言も勝手に解釈するものではないことを、まず心得ておきなさい。
2Pe 1:21 預言は、決して人間の意志によってもたらされたものではなく、聖霊に動かされた人たちが神から受けて語ったものです。
①霊的な視点を無視して自分勝手に解釈することを禁止している。
②正しい解釈のためには、解釈学の原則を知り、聖霊の導きに従ってその原則を適用する能力が要求される。
③聖書の預言は、すべて聖霊の霊感によるものである。

Ⅲ.クリスチャンの霊的戦い(2:1~22)

1.にせ教師に関する警告
(1)にせ教師は、滅びをもたらす異端をひそかに持ち込む。
①彼らは、主イエスが神であり人であることを否定する。
②さらに、主イエスの贖いのわざも否定する。
③にせ教師の最後は、滅びしかない。
④にせ教師に惑わされる人も、その身に滅びを招くことになる。

(2)にせ教師の特徴
①にせ教師は、好色である。
②また彼らは、貪欲である。
③さらに彼らは、金銭的利得のためなら平気でうそをつく。

(3)歴史からの教訓
①罪を犯した天使たちの例(創6章)
*人間の女たちと結婚した堕天使たち
②ノアの例
*ノアを含む8人の者たちは、滅びから救い出された。
*ノアが語る悔い改めのメッセージを信じなかった者たちは、滅びた。
③ソドムとゴモラの例
*淫乱で堕落した町ソドムとゴモラは、神のさばきによって破滅した。
④ロトの例
*ロトはソドムに住んでいたが、滅びからは救い出された。
*彼は義人であり、住民たちの堕落した生活を見て日々心を痛めていた。

2.にせ教師の特徴
(1)正当な権威に対して反抗的である。
(2)不遜で傲慢である。
(3)無知である。
(4)欺瞞に満ちている。
(5)淫乱な思いに満たされている。
(6)バラムの罪を犯している(貪欲で不義の報酬を愛した)。
(7)実質を持っていない(枯かれた泉)。
(8)突風が吹けば消えてなくなる霧のように頼りない存在である。

3.にせ教師に惑わされる人
(1)この世の汚れから脱出できたはずなのに、再び不道徳な生活に戻って行く。
①彼らは、最初から救われていなかった。
②「犬は自分の吐いた物に戻る」(箴言26:11)

Ⅳ.クリスチャンの希望(3:1~16)

1.終わりの日に、あざける者が出現すると警告を発している(3:3~4)。
2Pe 3:3 まず第一に、心得ておきなさい。終わりの時に、嘲る者たちが現れて嘲り、自分たちの欲望に従いながら、
2Pe 3:4
こう言います。「彼の来臨の約束はどこにあるのか。父たちが眠りについた後も、すべてが創造のはじめからのままではないか。」

(1)彼らは、キリストの再臨の教理をあざける。
①彼らは、神が超自然的に人類の歴史に介入されたことを否定する。

2.ペテロは、3つのポイントを挙げて反論する。

(1)彼らは、意図的に無知になっている。
①神が超自然的に人類の歴史に介入されたことを無視している。

(2)神は裁きという形で超自然的に、有限な世界に介入された。
①地は神のことばによって水から出て、水によって成った。
②そのようにして創造された地は、一度洪水によって滅ぼされた。

(3)神は再び、裁きをもって超自然的にこの世界に介入される。
①今の天と地は、やがて火によって焼かれる。
②今度は、水による裁きではなく、火による裁きが来る。

3.神と時の関係
(1)神は時に縛られてはいない(3:8)。
2Pe 3:8
しかし、愛する人たち、あなたがたはこの一つのことを見落としてはいけません。主の御前では、一日は千年のようであり、千年は一日のようです。
①人間の目には長い年月と思えることでも、神の目には一瞬のことである。
②神は、時間を超越している。
③再臨が人の目に遅れているように見えるのは、神が無能だからではない。
④神は、さらに多くの人が救われるように、「恵みの時」を延ばしておられる。

(2)主の日(3:10)
2Pe 3:10
しかし、主の日は盗人のようにやって来ます。その日、天は大きな響きを立てて消え去り、天の万象は焼けて崩れ去り、地と地にある働きはなくなってしまいます。
①「主の日」は、患難時代を指す言葉である。
②患難時代は、7年間続く。
③「主の日」は未信者にとっては、盗人のように突如やって来る。
*これは、1テサ5:2〜3でパウロが書いている内容と同じである。
④今私たちが見ている天と地は、火によって焼かれる。
*マタ24:29、黙6:12〜14、8:12。
⑤その後に出現するのが、メシア的王国(千年王国)である。
⑥黙21〜22章の「新しい天と新しい地」とは異なる地上における千年王国。
⑦このような確信を持つ者は、清く敬虔に生きることを心がけるはずである。

4.パウロの手紙にある預言
(1)自分の教えの信頼性を示すために、パウロの手紙を取り上げる。
①再臨が遅れているように見えるのは、主の忍耐のゆえである。
②パウロもまたそれと同じことを書いている(ガラテヤ人への手紙)。
③ペテロは「私たちの愛する兄弟パウロ」と呼んでいる。
④ペテロとパウロは、一度仲たがいしたことがある。
⑤ペテロは、パウロの上に神からの知恵が注がれていることを認めた。
⑥パウロの手紙には難解な個所があると書いている。
*深く学ばなければ理解が難しいという意味である。
⑦ところが、無知で心の定まらない人たちは、パウロの手紙を曲解し、自分自身に滅びを招いている。

(2)結語(3:18)
2Pe 3:18
私たちの主であり、救い主であるイエス・キリストの恵みと知識において成長しなさい。イエス・キリストに栄光が、今も永遠の日に至るまでもありますように。
①キリストの恵みにとどまり、キリストを知る知識を熱心に求めよう。

おまけ

感想

結構色々言ってて、まとまりがない感じです。他の手紙とかにも書いてあるやつが多くて、この手紙を見なくても他でも言ってるっていうやつが多い気がします。あんまり特徴がない手紙って感じです。偽教師のことは結構しつこめに書いてますね。

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