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【取締役齋藤めぐみ インタビュー】現場に立ち続けどんな逆境も楽しみながら挑戦していきたい

relayのメンバーインタビュー。今回はrelayのCOO(最高執行責任者)齋藤めぐみさんにお話をお伺いしました。

出版業界とフリーライターとして仕事一筋で走り続けてきためぐみさん。「できない理由を探さない」をモットーに、どんな激務や困難も乗り越えてきました。relayのCEO(最高経営責任者)でパートナーでもある齋藤隆太さんが当時経営していたFAAVOの宮崎進出を機にUターン。CAMPFIRE事業譲渡の現場統括を経て、現在3人の子どもを育てながらrelayのCOOとして活躍の場を広げています。

ー relayではどのような業務をされていますか?
事業開発、案件の進行管理、公的機関や民間企業とのアライアンス、公募案件や連携の営業、コンテンツ管理、総務など、プロダクト以外の業務を統括しています。
昨年までは売り手買い手の対応やマッチングも私がやってましたが、今はメンバーが各自担当を持ってやってくれてます。事業承継は奥が深すぎて案件のたびに試行錯誤の繰り返し。メンバーと一緒に日々学びながら奮闘しています!

自宅兼オフィスでの作業風景

ー 最初は隆太さんの誘いを断ってたと聞きましたが本当ですか!?
本当です(笑)役員になったのは、創業から1年後の2021年1月からです。2020年はコンテンツ作りを手伝ってました。齋藤はずっと一緒に起業しようと誘ってくれてたんですけど、断るというか躊躇していました。それには3つ理由があって。1つめは私自身が家業を継がなかった人間で、人様に事業承継を語る資格がないと思っていたこと。2つめは当時勤めていた職場を辞めるつもりがなかったこと。3つめは私自身が前職で事業譲渡を経験して、会社が一つになる難しさを痛感していたので、ユーザーに事業承継を前向きに勧められないと思ったこと。あと、経営の経験はないので私でいいのかなって気持ちもありました。

それを齋藤に話したら「じゃあ最初はライターとして手伝ってよ」と。新しいサービスのコンテンツ作りには興味があったし、創業1年目は全ての記事を私が取材執筆してトンマナを作っていきました。温かさとか丁寧さはだいぶ意識して作りましたね。当時三女を妊娠していたので、臨月のお腹を抱えながら取材に駆けずり回ってました(笑)

後継者不足の当事者として葛藤してきた私だからこそ伝えられること

宮崎県高原町で現地相談窓口

ーその1年間でどのように気持ちが変わっていったんですか?
取材で、すでに事業承継をした方、後継者がいなくて廃業を決めてる方、後継者を探したい方、様々な立場の方からお話を聞きました。そこで、廃業っていうのは個人の問題じゃない、地域の大きな課題なんだと気づいたんです。そして「親子承継」に一番囚われていたのは私自身だったなって気づいたんですね。私は家業を継げなかったことをずっと後ろめたく感じていたけど、そうじゃない。第三者承継という素晴らしい選択肢があるのに、デメリットばかり考えて拒絶してた。齋藤が「めぐみの実家の損失は地域の損失だ」っていつも言ってくれてて、その意味が初めて分かった感じでした。

「子供が継がないから廃業」「子供が継がないのはかわいそう」。その価値観を根本から変えていかないと、廃業はドミノ式に増えていくだけ。420万人の日本中の家業持ち親子が私のように考え方を転換すれば、理不尽な廃業が覿面に減って地域の財産を未来に残せるんじゃないか。事業承継って難しく考えがちだけど、もっとカジュアルに後継者を探す文化を作れたら。そう思ったらすごいワクワクして。後継者不足の当事者として葛藤してきた私だからこそ、やれることがあると思いました。また、私のように中間管理職の立場でM&Aを経験してる人もあまりいなかったので、経営者とは違う目線で現場のリアルを経験したこともrelayではプラスになると思いました。

齋藤は、私が少しでも関わればこういう考えに至ることは最初から100%お見通しだったんですよ。完全に手のひらで転がされてましたね(笑)でも必要な1年間だったなと今でも思ってます。自分が腹の底から納得し共感できる事業じゃないと、こんなに身を粉にして働けないので。

ー他の懸念点はどうやって解消したんですか?

CAMPFIRE宮崎オフィス立ち上げ記念パーティー

前職を辞めることは最後まで悩みました。当時は東京と宮崎で20人以上のチームを束ねるマネージャーで、産休のときも本当に温かく送り出してもらって。育休中も相談を受けてたりしたからメンバーを置いていくことはできないって思ってましたね。でも、当たり前だけど私がいなくてもちゃんとみんな前進していくわけで。宮崎オフィス立ち上げ当時は、宮崎を東京の補完にしない、本社と同じ業務で本社以上の成績を上げて価値を高め、地域のサテライトオフィスの在り方を変えたいって本気で思ってたんです。そして確実に理想に近づいてる感覚はありました。

でも齋藤に言われたんです。「他人がつくった土俵で夢を叶えようとするな」って(笑)そうだなって思いましたね。「自分たちにしか作れない本当に理想とする会社をつくろう。一緒なら何度でも成功体験を作っていける」ってダメ押しで言われて、覚悟を決めました。どんな経営者だって誰でも最初は初めてなんだから、未経験を恐れず勉強して力をつけていこうと思いました。

目指したい世界や、一緒に起業したい相手がたまたま夫婦だった

FAAVO時代

ー夫婦で起業するのってどんな感じですか?
「夫婦でよくやれるね」とよく言われます(笑)でも夫婦だから一緒にやっているわけではないので、あまりピンとこないですね。目指す世界やモチベーションが似ていて、一緒に働きたい人がたまたまお互いだったというだけなので、夫婦じゃなくても同じように一緒にやってたと思います。

齋藤はビジョンを描くのが得意で、私は行動するのが得意。お互いの得意分野を生かせば、relayで目指したい世界を実現していきたいと思ってるし、これまでもそうしてきました。元々結婚前に一緒に大きなことを成し遂げたことがあり、その成功体験が互いの信頼の圧倒的な根拠になってるとは思います。

2012年7月。FAAVOリリースの数日前

ー夫婦で起業するメリット、デメリットってありますか?
メリットは多いです。スタートアップって将来が見えないし、今のやり方が本当にいいのかって不安や疑心暗鬼になることもたくさんあります。そういうときも、夫婦なら根本のところで信頼し合える。失敗したら共倒れなので、本当の意味で共同責任ですし。あと、信頼関係を築く時間が省けるというか、最初から遠慮なくお互いぶつかって切磋琢磨していけるってのもよかったと思います。

デメリットをあげるとすれば、対外的な見た目くらいですかね。夫婦だから一緒にやってるんでしょと思われることは、決してプラスではないので。でも結果を出せば誰も何も言わないので、人一倍自分が頑張るだけですね。

それに今は、佐々木さんと3人で経営してるので、いい意味でより一層「夫婦だから」という意識はなくなりました。仕事においては、佐々木さんも齋藤も同じように「一緒にrelayを育てる」という感覚です。もちろんメンバーもそうです。

仕事と子育ての両立をしながら会社経営

FAAVO若草オフィス設立日。この翌日に次女出産!

ー仕事と子育ての両立で大変なことはありますか?
うちは夫も両方の実家も120%の協力体制でいてくれるので、そのおかげでやれてますね。でも左手で携帯握って仕事の連絡、右手で夕飯作り、足元には子ども、とかしょっちゅうです(笑)両立は大変だけど、子どもといながら仕事できて、仕事しながら子どもといられるって思えば一挙両得かなと。

ー自分の時間ありますか!?どうやってストレス発散してるんですか?
自分の時間はないです(笑)起きた瞬間から子どものことをして、寝る1秒前まで仕事してます(笑)でも苦ではないですよ。ストレス発散方法はよく聞かれますが、仕事も子どもも大好きなので、自分の時間がないことをストレスと感じてないんですよね。仕事の大変さは仕事の成果が癒してくれるし、育児の大変さは娘の可愛さが癒してくれます。仕事と子どもに元気をもらってるんです。

CAMPFIRE時代

ー 会社員から経営者になってみて何か変わりましたか?
これまでもマネジメントをずっと経験してきたので、取締役になってもやることは変わらないだろうと思ってました。でもその考えはすぐに打ち砕かれましたね(笑)会社員の時は自分の担当分野を見ればよかったけど、経営者は会社の全てを把握する必要があるし、見るべき景色も責任も全然違う。株とか決算書に詳しくなる日がくるなんて想像もしてなかったし、数字苦手だけど「できない」って言ってる場合ではないので、まずはとにかくやってみる。この歳になってこんなに勉強することがあるとは思ってもなかったですね。チーミングも奥が深いし、毎日壁にぶつかりながら試行錯誤の日々です。会社のビジョンを考えてるときにCMで「お値段以上ニトリ♪」と見たら「この短いメッセージで伝えられるのすご!」とか(笑)何もかも視点が変わりましたね。

ー 取締役になってまずは何から着手しましたか?
役員としてジョインしたとき、案件もほぼなく、サイトが動いてなかったんですね。営業を潤滑にするために、まずは事例記事を増やすことから始めました。まずは200件くらいリストアップして一つずつ当たっていって。最初は怪しまれてほとんどダメでしたね(笑)でもそのなかでも取材を受けてくれる方々がいて、少しずつ数が増え運用が固まっていきました。当時インターンだった3人がとても優秀で。はじめ10件もなかった案件は、1年絶たずに200件を超えました。メンバーが頑張ってくれて、涙が出るほど嬉しかったですね。当然他社に比べればまだまだですけど、0から始めて1つずつ目標をクリアしていくことのはじめの一歩だったなぁと。

後継者募集案件の営業は、ここでは言えないくらい泥臭いことをやりました(笑)全く0の状態から営業をかけていくので、効率化とかスマートとか言ってる場合ではなかったですね。ITとかベンチャーって響きとはほど遠いようなことを今でもしています。メンバーもそれを理解してよくやってくれます。今は私以外にもクロージングできるメンバーもいて、頼もしい限りです。

それと並行して、自治体や商工会、事業承継・引き継ぎ支援センターなどのアライアンスも進めています。インサイド、アウトバウンド、ナーチャリングなど色々です。普通の営業とは違って、これからこういう世界をつくっていきますから一緒にやっていきましょう、という商談。特殊だと思いますね。だからこそおもしろい。

あと、総務の重要さも初めて理解しました。福利厚生とかソフト導入とか、本当にゼロからの会社づくりをしてるわけですが、セールスやオペレーションとは全く違う脳を使うので、ある意味育児との両立より大変です(笑)結局スタートアップの取締役は「なんでも屋」なんですけど、各部門の大変さや重要さをリアルに感じられたのはよかったです。

relayを信用して応援してくれる方々に恩返しできるように

relayで事業承継が成立したパン屋さんのお披露目会

ー 会社員時代の経験で今に生きてることはありますか?
出版社で馬車馬のように働いてた頃の根性というか、胆力は今に強く生きてると思います。「編集者の仕事は影響力を最大化することだ」って教えも今のコンテンツ作りに通じてます。先日、編集の先輩に「事業承継は地域の再編集だよね」って言われて、すごく腑に落ちたというか。私がやってるのは結局これだと思いましたね。あと、relayのコンテンツのクオリティにはこれからも細部までこだわっていきたいです。結局言葉がないと想いは伝わらない。元編集者としてそこは譲れないなと思います。

ー relayでやりがいを感じる時はどんな時ですか?
やりがいだらけですよ!地域課題にダイレクトに関わっている実感もありますし、ゼロから組織を作っていくのも大変だけど楽しいです。誰もやってないことだから何も前例がない。ゼロから基礎を作って業界構造を変えようとしてるって、こんなおもしろいことはないです。

やっぱり嬉しいのは、アライアンスや後継者が決まったとき。特に「国の掟だから大手しか無理」とどこでも突っぱねられていた連携を8ヶ月かけて締結できたときは、万歳して喜びましたね(笑)営業なんて8割が徒労に終わるわけです。それでも2割の方がこんな小さいrelayに共感して賭けてくださる。それって奇跡に近いですよね。事業者さんも、後継者という人生に関わることをrelayに預けてくれるわけです。尽力してくれた担当者さん、選んでくれた事業者さんのためにも、結果を出さなくちゃって身が引き締まります。

これまで誰もやってこなかったことに挑戦しているので、商談でボロクソ言われて凹むこともありまが、逆境に立てば立つほどrelayに協力してくれる人たちの顔が浮かびます。メンバーも含め、relayに関わってよかったと言ってもらえるようなサービスにすること。それが私のモチベーションですね!

全国各地からrelayを支えてくれる心強いメンバーが参加

ー relayではどんなメンバーが働いているんですか?
ガッツリ関わってくれているメンバーは10人くらいです。社内の仕組みも整っていない中で、一緒にやってくれるのは本当にありがたいです。先日はメンバーが案件管理のnotionを全部作り直してくれて、すごく便利になったんです。そういう細かいアップデートをみんなで続けていって、少しずつやりやすくしていく。それを一緒にやっていけるのは創業期ならではの楽しさだと思います。想いやビジョンを伝え続けることで少しずつ全国各地に仲間が増えてきたのは嬉しいですね。

ー 会社は宮崎にありますが、他のメンバーはどんな働き方をされているんですか?
フルリモート体制で全国各地にメンバーがいます。それぞれの地域に愛着を持っているので、現地で気持ちをこめてサポートできる人がいるのはすごく良いですね。ゆくゆくは全都道府県にメンバーがいる状態にしたいです!

私自身フリーライター時代は、東京から日南の記事を書いてバズりを経験したり、宮崎に移住したことで宮崎はもちろん東京からの仕事も格段に増えたり、地方を武器に働いてきました。宮崎の複数の高校でライティングの授業も受け持ちました。東京ならありえないですよね。なので、地方でやることの可能性は思えど不安は一ミリもないです。これからもあくまでも地域を拠点に、メンバーが各地域に住んでいることを強みにしていきたいですね。

ー 遠隔のメンバーとの円滑にコミュニケーションとる上で大切にしてることはありますか?

直接会って顔を合わせて仕事ができない分、週に1回メンバーと1on1で仕事の進捗を整理しています。離れてることの阻害って、些細な質問ができないことが積み重なることだと思うんです。slackでわざわざ聞くほどでもない、でもちょっとわからない、そういうのを放っておくとストレスにつながってしまう。だからあえて細かい質問や報告できる場をつくるようにしています。同僚とうまくやるには、ちゃんと自分の考えを伝えたり、思いやりをもつことが必要ですよね。その努力はリモートでもリアルでも変わらないと思います。

ー 今後、どんな人と働きたいですか?
それぞれの個性を発揮してほしいので、どんな人というのはないです。でも一つ言えるのは知識がないことを恐れなくていいよ、とは思います。事業承継なんて、ほとんどの人が知識も経験もないんですよ。私もそうでした。100人事業者がいれば100通りの形があり、同じ承継なんて一つもないんです。だから今でも毎回壁にぶつかりトライ&エラーの繰り返し。机上よりも一つ一つの経験が血肉になっていきます。すぐに相談できる事業承継士や専門家の方もいて、学ぶ環境にも恵まれていると思います。

relay自身もまだまだこれからオペレーションを整備したり、システムをつくっていったりする段階。誰でもトップになれる環境なので、頑張れば頑張った分だけ希望のキャリアを用意できるおもしろさはあるのかなと思います。試行錯誤を楽しんで、数ある失敗を次につなげていけるチーム作りをしていきたいです。

ー 今回のストライクとの業務提携に関してどのように考えていますか?

今回、ストライクさんからまたとない大きなチャンスの場をいただきました。事業承継の黎明期から第一線を走り続けている大企業がrelayの理念に共鳴してくれるなんて、感謝の気持ちしかないです。このチャンスをしっかり形にできれば、relayが掲げている世界にぐっと近づくことができる。逆に力を発揮できなければ、所詮そこまでで競合から淘汰されていくだけ。力を試される時期だと思っています。ストライクさんの期待に応えることがrelayの成長に直結するので、つべこべ言わずに頑張る以外ない、という覚悟です。「数字は出ないけど頑張ったんです」は当然通用しないので、まずは成果をしっかり出していきたいです。

それから、今回の業務提携において私自身が一番学びになったのは、PR/広報の大切さでした。今回資本業務提携のプレスリリースを出すにあたり、約2ヶ月かけて準備をしました。大切なのはやみくもにrelayを宣伝することではなく、「relayの何を伝えたいのか」を明確にすること。一つの行動にどれだけ意味を持たせるかの重要さを知りました。

relayで勝負できる数値を整理して、強みや理念を言語化する。私たちがrelayで実現したいことを改めて明確にできたことはとても大きなことでした。今回のプレスリリースがなかったら、恥ずかしながら曖昧なまま進んでたと思うので、とても大事な2ヶ月間でしたね。

事業承継は地域を未来につなげる鍵

ー今後relayとしてどんなことに挑戦していきたいですか?
地域の廃業増加は日に日に切迫感を増しています。私は、事業承継こそが地域を未来につなげる鍵だと思っています。だからこそ、もっと事業承継を身近にして、誰でも気軽にボタン一個で後継者が探せるような、そんな世界にしたいです。

住み方は二拠点移住、働き方はリモートワーク、ワーケーションなどどんどん多様化してるのに、事業承継だけ時代が止まってると思うんですよね。そもそも「事業承継」って漢字4文字でいかにもハードル高そうじゃないですか。女子高生をJKって言うみたいに事業承継もJSとか‥(笑)ダサいけどそのくらいの気軽さが必要な気がします。クラウドファンディングがこの10年で市民権を得たように、これから事業承継も多様化する時代が必ずきます。その中心にrelayがいたいですね。

オープンでもクローズでも廃業でもいい。大切なのは「選択肢」があること

オープンとクローズどちらがいいとかではなく、廃業がだめとかでもなく、大切なのは「選択肢」があること。これまではクローズの選択肢しかなくてこぼれ落ちてしまう人がたくさんいて、廃業したくないのに諦めてしまう人がたくさんいた。今後はあまねく人たちが納得できる選択肢を選べるよう、新しい道を切り拓いていきたいです。

relayのサービスとしては、もっともっと成長速度をあげないといけません。地方における後継者問題は待ったなし状態、今の何倍もスピードを出さないと追いつかないんです。廃業した方に「あと3年早くrelayをやっていてほしかった」って言われることが時々あって。それが一番胸が痛むんですよね。逆に3年後に泣く泣く望まない廃業をしている人が1人でも減っているよう、身近な事業承継をもっと普及させていきたいです。

また、継ぎ手に関しては「起業か会社員か」みたいな二択ではなく、第3の選択肢として「事業承継(第二創業)」が当たり前になれば、挑戦できる人が何倍も増えていくし、UIターン促進の糸口にもなりえます。そのためにも、メンバーと協力してひとつひとつKPIをこなしていくために何をすべきか日々考えています。

最近、事業者さんや自治体、専門家の方々向けのセミナー依頼などが増えてきました。個人的には、今直接事業に関わらない学生や若者にも、事業承継を知ってもらうような発信をしていきたいです。

代表が表に立ち続けられるように、会社を回し続ける

ー COOとして挑戦したいことも教えてください
齋藤のすごいところって、理想を大声で叫べる純粋さだと思うんです(笑)でも齋藤が言うとなぜか綺麗事が本当になりそうな気がするし、惹き込まれて多くの方が力を貸してくれる。これは唯一無二のすごさな気がしてます。だから私は、齋藤がいつまでも安心して理想を叫び続けられるように、裏側の数字を積んで土台を固めていきたいです。

齋藤が表に立ち続け、何度倒れても何度やられても、何度でも起き上がって戦い続けられるように、私は施策を回し続け、メンバーにも笑顔で働いてもらえる環境を作りたいと思います。

relayを始めた頃、「後継者問題は大事だよね、でも難しいよ」ととても多くの人に言われました。難しくても大事ならやる。誰もやらないなら誰でもやれるものに変えていく。まだまだゴールは遠いですが、メンバーと一緒に愚直に取り組み続けたいと思います。

取材・文 手嶋芽衣


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