シェア
ーーパキッ 私の中で何かが割れる音がした。 ガラス玉を落としたような優しいものじゃない。 例えるなら、ペンを握り潰すようなものだ。 この3ヶ月 私は努力を重ねてきた。 星を掴むためにずっと積み上げていた。 お姉ちゃんに、あなたの好きな人になりたくて。 「そっか」 聞きたいことはたくさんあった。 言いたいことはたくさんあった。 でも、ようやく口に出来た言葉は小さな肯定だった。 現状を受け止められないまま、肯定するしかなかった。 「瑠璃は、瑠璃だから」 「