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本州の端っこ旅(和歌山県潮岬)

「本州四端」という聞き慣れない言葉に出会った。
本州の端っこ、岩手県宮古市(最東端)、山口県下関市(最西端)、和歌山県串本町(最南端)、青森県大間町(最北端)のこと。
それぞれに記念碑があって、全ての記念碑で到達写真を撮って、各エリアの観光協会で発行される証明書をコンプリートすると記念品「箸(端だから箸)」がもらえるのだそう。

本州四端(下関市毘沙ノ鼻で撮影)

記念品の箸も気になるけど、海好きで、お気に入り景色に出会うと、クルマを停めて、のんびり海を眺めてしまう自分とすれば、日本四端はムリでも、本州四端なら、クルマで行けるし、きっと素晴らしい景色と出会えるに違いない。
山口県住みなので、残りは3ヶ所、青森と岩手は大変そうだけど、和歌山であれば、大好きな奈良の延長なので、今回、トライしました。

初日は移動日。
移動距離が長いので、早朝、自宅を出発。高速道路で和歌山に向かいました。目立った渋滞もなく、2時間毎の休憩を入れながらの約8時間で、最初の目的地の和歌山県の『紀伊日ノ御埼灯台』に到着。

紀伊日ノ御埼灯台

景色は素晴らしいものの、とにかく風が強い。
いきなり、本州最南端、大自然の洗礼を受けて、宿のある白浜町に移動しました。今回の車中泊ではなく、少し飲みたいのでホテル泊(笑)

初日は『ホテル銀翠』。
白浜町のほぼ中央にあり、目の前がコンビニと立地条件が良かった。

ひと息ついて、すぐ近くの白浜の海岸を散策しました。
美しい景色でしたが、少し風が強くて、人も少なくて、寂しい感じでした。
夕食はそのまま外で食べるつもりでしたが、何となくピンとくるお店もなくて、結局、コンビニで買い出しして、そのまま部屋で食事。
ある意味、僕らしい夕食でした(笑)
ただ、物足りず、ホテル隣接のお店でテイクアウトした和歌山ラーメンが美味しかった。

翌日は6時前に起床。
前日、コンビニで調達したパンで簡単な朝食を済ませて、せっかくなので、アドベンチャーワールドのパンダを見ることにしました。

開園時間は9時30分。
ホテルから15分もあれば充分とはいえ、用心に用心を重ねて、ホテルを7時過ぎに出発。アドベンチャーワールドには7時30分には到着しました。
入場口に行ってみると、既に多くのお客さんが集まっていました。さすがパンダ人気。多くの入場者で、開園時間も繰り上がり、9時過ぎには開園、ほぼ全員が一番奥のパンダ舎に。

実はパンダを見るのは初めて☆
パンダ肉まん

自身、パンダを見るのは初めて。
何とも愛くるしいんでしょう。姿を見ると、やっぱりテンションが上がる。その仕草を見入ってしまいました。たっぷり眺めて、そばで売っていたパンダ肉まんとお茶を購入。どこから食べるか迷いますよね(笑)

パンダアイス

その後は、動物園を中心にお昼過ぎまで散策。
お土産も買って、帰り側にパンダアイスでひと息。パンダ尽くしです☆

アドベンチャーワールドを後にして、本州最南端の潮岬に向かう前に、白浜で、一番、景色の良いらしい「南方熊楠記念館」に向かった。

円月島

途中、円月島が見える海沿いを走ります。
この中央の穴に沈む夕日が美しいそうだけど、昼間でも絶景でした。

南方熊楠記念館。
南方熊楠、名前と天才的な逸話は聞いていたけど、そのスーパーマンぶりには驚かされました。絶景を見られるくらいしか考えずに訪問したのが、申し訳なかったです。でも、お邪魔してホントに良かったです。

南方熊楠記念館から南下すること60km
1時間少しで、今回の目的の『潮岬・本州最南端の碑』があります。
移動中、海沿いの道路も風が強くて、岩に打ち付ける波に驚きつつ、走っていきます。日本海とも瀬戸内海とも違う、岩の多い荒々しい海でした。

しばらく走ると、潮岬灯台が見え、すぐ近くに潮岬観光タワーがありました。そこから広い芝生の広場を少し歩くと本州最南端の碑がありました。

本州最南端に到着☆

ひっそりと、本当にひっそりとありました。
記念の写真を撮って、展望台でしばらく海を眺めました。やっぱり荒々しい強い海が出迎えてくれました。海の色が違うのは黒潮の影響なんでしょうね。

本州最南端の駅「串本駅」

少し走って、本州最南端の駅「串本駅」で入場券と隣接する観光協会で本州最南端訪問証明書を頂く。遠くまで来たなぁって実感した瞬間でした。

串本駅に着いたのは16時くらい。
ここから今夜の宿『サンセットすさみ』までは、来た道を1時間くらい戻る。
外食レストランやお寿司屋さんははいくらかあったけど、ホテル周りには、ピンと来る良さげなお店はなさそう。それなら、今日、最後の予定の道の駅で買いだして部屋飲みもアリだね。
『道の駅 くしもと杭岩』に期待を込めて移動。

奇岩が並ぶ「橋杭岩」スゴい景色でした

橋杭岩、奇岩が並ぶ、スゴい景色でした。
朝日が有名なスポット、本州最南端の道の駅。今回は「最南端尽くし」な1日。
到着時間が遅かったのか、お目当ての魚はなく、結局、今夜もコンビニで買い出しすることにしました。ホテルから一番近いコンビニは14km。買い忘れはできません。

サンセットすさみ

道の駅 くしもと橋杭岩から約1時間。
すさみ町の「サンセットすさみ」が今夜の宿。元は国民宿舎なんだそう。共同風呂(温泉)・共同トイレ。今回は7.5畳の和室。
2日間の移動で少し疲れていたので、チェックイン後、早速、1階にある大浴場に行きました。ヌルヌルした天然温泉で、少し長湯して、疲れが抜けました。気持ちよかった☆

風呂上がり、すぐに眠れるように布団を敷いて、ビール☆
チェックイン後、自分で布団を敷くお構いなくコースなので、お気楽。
サンセットすさみは、その名の通り「夕景」やマリンスポーツも楽しめるそう。部屋からの眺めもいいし、スケジュールが合えば、ここで2泊でも良かった☆
ちなみにアドベンチャーワールドまで30分です。
共同風呂、共同トイレが気にならなければ、オススメです。

豪華な朝食でした

朝食は6時30分に予約。
バイキングと思っていたら、キチンとした、朝定食でした。
すさみ町はレタス栽培の発祥地とのこと。朝食でもレタスのシャブシャブがあって、お出汁の味も楽しめて、とても美味しかった。朝食の味付けが良かったので、夕食も頼めば良かった。

食後、ひと息ついて、7時30分に宿を出発。
移動日ですが、ここから80km「熊野本宮大社」に参拝して帰ることにしました。
国道42号から国道311号へ。山道を走ること90分、9時頃、到着しました。

熊野本宮大社

こちらと「熊野速玉大社」「熊野那智大社」と合わせて、熊野三山と呼ばれ、仏教、密教、修験道の聖地とされています。「浄土への入り口」として、多くの皇族や貴族が参拝されました。「浄土」にお参りして帰るので、熊野三山は「よみがえりの聖地」と言われています。

八咫烏

こちらで有名な3本足のカラス「八咫烏」。
日本サッカー協会のシンボルマークとしてもご存じの方も多いのでは?
神武天皇を熊野から奈良まで道案内した「導きの神鳥」。なので、こちらで「勝ち守」を頂くスポーツ選手も多いそうです。

時間は11時少し前。自宅に向かって出発しました。
3日間で走行距離は1500km超。往復だけで、1300km。よく走りました。

本州最南端に立って感じたこと。
「縁」がなければ、来れなかっただろうなってこと。
道すがらの景色を見るだけで、そう思うくらい遠い地でした。

熊野本宮大社でも、あの日、あの時でなければ、頂けなかったご朱印。
熊野三山は残り2社、参拝のご縁がありますように。

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