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空気のような存在

『見つめながら話すんですね!』ってよく言われる。

人事という仕事柄、相手が何を考えているか知りたいのは職業病。
でも僕は話しながら目線や姿勢は結構動くんだよ。
実はこれも相手に注目してもらいたいからだって、最近、面談していて気がついた。

実際はどうなのか分からないけど、面談している目の前の相手が話しながら体が動くと、ボーっとしていても、つい注目したくなるでしょ?無意識にそうしてるみたい。確かに喫茶店で話す時も僕に集中させたいから、壁を背中にして座るように意識してる。いわゆるパワーシート、うん、なんだかプロっぽい(自画自賛)。

でも、会話する時は、やっぱり相手の目を見つめてしまう。
この癖をよくよく考えると、結局、僕は人の笑顔が大好きなんだなぁって事に行き着く。

大好きな人のそれは特に…。

どうにかして笑わして、そいつを見てやろうっていつも考えているところがある。だから話す時はつい見つめてしまう。

せっかくの笑顔を見逃すと勿体ないでしょ?
でも目が合うと恥ずかしくて目をそらしてしまうんだけど…。会心の笑顔を見た時は、とっても幸せな気分になるよ。

僕は基本的に話し手ではないと思っています。
話すテンポも声のトーンも実は今一つ。もう少し上手ければ凄い採用担当者になれるのにとさえ思う。たぶん、僕は自分の事を書き手だと信じているところがあるから…。あの子を笑わせたいからって、瞬間瞬間一生懸命受けるネタを考えている姿からもそう思う。

ただ残念なことに他にそれを演じてくれる人がいないから、話し下手の自分で演じているってとこ。だってジッと見つめて話すなんて不器用そのものだもの(笑)。

『好きな女性のタイプは?』ってこれもよく聞かれる。
実は一番困る質問。明確な答えを持っていないからなんだ。

勿論、男である以上タイプがない訳ではない。
こんなこと書くと気が多いって誤解されそうだけど、出張中の学生との待ち合わせしている時にも『かわいいなぁ~』って思う女性が同じ場所で待ち合わせしているのを見て思う。

それでもただ一つ、答えらしきものがあるんだよ。
僕は一緒にいる時に感じる距離感をいつも大事にしている。
僕にとって、その人と話す・話さないというのは、実はそれほど大きな問題じゃなくて、存在感を感じる距離が一番大切だと考えている。

そうそう、会話はキャッチボールというでしょ。
野球部出身の弟はキャッチボールの基本は相手の胸に向かって投げる事だと教えてくれた。

なるほど、会話もそうだね。

誰だって必ず相手の胸に向かって言葉を投げようとすると思う。
でも相手によってその距離感の違いから、相手に届かなかったり、暴投になったり…。自分の肩の力(言葉の力)と相手のそれ、そしてお互いの距離がぴったり合う。その絶妙な距離感に僕は反応するみたい。その距離感がお互いにとって心地よければ、話さなくても気持ちが通じる気がする。そういう人が僕の理想とする人。

ある意味空気のような存在。そんな人が僕は大好き。

空気のような存在っていう事に勘違いしないで欲しい。
それは生きている為に必要なものだもの。

当たり前の事が実は大変なことって以前にこのエッセイの中で書いたことがある。

春に春の花が咲き、夏に青々とした葉を茂らせる。
秋に秋の実を実らせ、冬は葉を散らし、また来る春の栄養とする。

当たり前はホンと凄いことなんだよ。
空気のような人を失うことは当たり前を否定することと一緒!
これは僕的には結構上手いラブレターじゃないかな。

ところで、人に何かを伝える事の難しさを痛感することがある。
あまりいい例じゃないけど、新幹線をローカル線で走らせることは出来ないみたいに…。

走らせるためには2つが走る「もう1本の補助線路」を敷かなきゃいけない。

そう、お互いが歩み寄るしかないんだ。
相手に歩み寄ってもらえなければ、自分が補助線路にならなきゃいけない。
補助線路になるのはツライね。でもそれも大事な事だね。みんなちゃんと見てるよ。

今回はどうしても伝えたい人がいて、なんだか支離滅裂でしょ?
かなりピンポイントでプライベートなエッセイです。

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