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ほぼボッチの窓辺@4話

害虫にだって役割がある

昨日の投稿で、仮に市長がどんなに優秀で誠実であったとしても、害虫駆除が出来なければ市民を豊かにすることを出来ないと言う投稿をした

だが、地球の営みの中で必要とされてダニやシロアリが存在しているように、人類の中にそのような存在があるのも、全体の営みとして必要とされているからだと思う

例えば、日々の帽子のセラピストとしての営みは、電気・ガス・水道、お客様に来ていただくための道や自動車などなど、ありとあらゆる科学技術に支えられている

これらの科学技術の発達の多くは、より豊かになろうとする欲が動機となっており、中でも最先端技術の大部分は、兵器利用という本来の目的があってこそ大規模投資が行われ、その末に開発された
それらを応用し社会に実用化された技術が、今の帽子たちの暮らしを支えている

人類が安定と平和の中で仲良く暮らすことを専(もっぱ)らとしていたとするならば、少なくとも現時点で、このような科学技術の発達はもたらされなかったと考えるのが自然だろう

争いをけしかけ、双方に金を貸し、武器を売り、金儲けをし続けている害虫たちの存在がなければ、今の暮らしはないと帽子は見ている

だが、帽子たちの体内のウイルスや細菌がそうであるように、一定割合ではいてくれた方が良いのだが増殖しすぎると命を奪われかねないのと同じで、害虫も増殖しすぎると人類そのものが絶滅しかねないのだろう

害虫にも重要な役割がある

いやむしろ、害虫という概念は、害を受けている側が一方的に名付けているに過ぎず、益を受けている方面から眺めれば益虫であるとも見えるだろう

ただ増殖しすぎないように注視し、制御し続けなければならない存在であることは確かだと思う

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