見出し画像

選挙のこと・政治のこと

昨年までは選挙がある度に、ほんの少しでも多くの人に政治のことをほんの少しでも考えて投票しに行っていただきたいと願い、そのために役立つと思った情報を解説や紹介を加えてシェアしたりしていた

でも、それらはあまり意味がないと、ようやく悟った

まずは自分

まずは自分が、しっかり考え、しっかり行動し、その結果としてしっかり楽しんで、自分の人生やそこからにじみ出る言葉に力や重みを持たせる人となることが先決だと気付いた

ひと言で例えるなら「信頼される人」となることこそ肝要だ

いくら正論を訴えても、厚い信頼が無くては、たった一人の心にすら爪跡一つ残せないほど、現在の日本の社会構造の経年劣化や腐敗は進んでしまったと痛感している

これはまさに、大日本帝国憲法が日本国憲法へと改憲され、主権者が天皇から国民に移ったことから加速したものと言えると思う

厳密には大日本帝国憲法が公布された明治22年から、既にこの腐敗は始まっていたのだろうと思う

この年から日本は近代(西洋型)民主主義の国となった

近代民主主義とは、国力(税金・法律など)を発動する行政を政治が監視し、その政治を有権者(民衆)が選抜する仕組みと言えるだろうと思う

なぜ政治が必要か

おそらくは、行政府は害虫が湧きやすい性質があるからだろうと思う

例えば、あなたのお子が、お小遣いをもらっていた時代を卒業し、アルバイトでお給料をもらって、それで自由を手に入れるようになったとしよう

さて、あなたのお子のお金の使い方に変化があるとしたら?

おそらくは、お小遣いをもらっていた頃より、アルバイトで稼ぐようになってからの方が、慎重にお金を使うようになるだろう

行政府は自らお金を稼ぐことはなく、民から税としてお金を吸い上げる

お子で言えば、お小遣いをもらっているようなものだ

そして各部署は、今回勝ち取った予算を使い切らないと、次の予算が減額される宿命だ

お子で言うと、お小遣いを使い切らないと、次のお小遣いが減らされるというヘンテコなシステムまである

そうなれば、金遣いはズブズブになりやすい

その甘い蜜を嗅ぎつけて湧くのが、ダニやらアブラムシやら青虫やらの害虫の類だ

行政府は国力を集約させ発動させる機関であるだけに、行政府が害虫に侵されれば、国力は衰弱し国家機構も崩壊の危機に瀕する

それを防ぐためにあるのが政(まつりごと)だ

大日本帝国憲法が公布されて以来、日本では内閣(行政府の長)と国会(中央立法府)がその役割を担っている

平たく言えば政治家が国民の代わりに害虫駆除の役割を担っているということになる

では、大日本帝国憲法の交付以前はどうだったのか?

直近では江戸幕府が武家政治を行っていた

徳川幕府を今で例えると『内閣総理大臣=将軍』『大老・老中=内閣』『奉行所=裁判所』『大名(藩主)=知事』『武士=役人』といった感じだろう

そしてこの徳川幕府に害虫が湧かないように監視していたのは誰か?

それは民ではなく天皇家だった

天皇家(朝廷)は国の民を「黎元(おほみたから)=天皇の子」とした

徳川幕府は朝廷に仕える立場であるので、幕府は黎元にも仕えるということになる

そして朝廷は武士(役人)たちが黎元に正しく仕えているかを監視するために弾正台を設置し、後には検非違使(けびいし)も創設した

ちなみに織田信長の織田家も代々弾正台の家柄であり、天皇家より重大な使命を受け、政(まつりごと)の腐敗を正す役割を担い、それを果たし続けた家柄だ

大日本帝国憲法の交付までは、政は民ではなく、天皇家がその権威を持って、しっかりと整えていて下さっていた

そして民による選挙により政治家を選出するようになり、天皇家が果たして下さっていた役割は、わたしたち国民に委譲された

そのやり方を教わりもしないままに。。。

武家政治が始まって以降だけでも700年におよぶ長きの間、天皇家が整え耕し続けてきて下さった政治を育て養う美しい畑は、130年ほども放置され、今や雑木林のような荒れ野原だ

こんな状態では美しく豊かな政治家が育つ道理がない

仮に、こんな荒れ放題の雑木林に奇跡的に素晴らしい政治家が育ったとしても、その果実は、猿や烏などの獣にやられて終わりだろう

帽子がまずやらなければならないことは、これらの思いを解いてまわることではない

自分の手の届く、ほんのわずかな範囲でも、天皇家から譲り受けた、政治と言う畑の草をむしり土を耕し、そしてわずかでも美しい政治家が育つように種をまき肥やしをやり水を撒き、その結果として、自分こそがまず、豊かで清々しく、何よりも楽しく生き切る事だ

こんな帽子の生き方を是とし、真似たいと思ってくれる若者が、一人でも現れてくれるように、そんな願いを込めながら、絶望の中に希望を育てるように、帽子は今日も明日も草を引く


〈投稿後記〉
あくまでも、帽子ことわたしが、現時点で感じていることであり、これが正しいと考えているわけではありません

誤解や誤りを見つけられた方がいらっしゃいましたら、是非ともコメント下さい

改めて勉強していきたいと思います

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?