【こゆびの唄】


おやゆびさんは いいな
ごつくて 強くて カッコイイ
ひとさしさんも 超いいな
器用に動いて 頼りにされて
たかたかさんも くすりさんも
スッと高くて カッコイイ

わたしは こゆび
不器用 弱くて 頼りない・・・


果てしなく こゆび
みんなを羨む 出来ない子

みんなが 言います
そんなことないよ 大丈夫だよ
とっても 優しいです
あなたのままでいいんだよ

でも でも
イヤだ わたしはイヤだ
みんなみたいになりたいのに

みんなに わたしのなにがわかるの?
出来ない怖さがあなたにわかるの?
必要とされない 怖さがわかるの?

わたしは こゆび
みんなが知ってる いらない子

消えていく 助けて
 
 
くすりさんに 元気がなくて
どうしたの? って聞いたの
くすりさんは 泣きじゃくった
たかたかさんに なりたいって・・・
わたしはホントにびっくりしたけど
そっと 彼女を 抱きしめた

たかたかさんに 聞いたの
わたしも同じって 泣いてた
おやゆびさんも 泣いたの
ぼくは 足のゆびほど強くない

わたしは かんがえたの
かんがえることは出来るから
そしたら 声が聞こえたの
君がいないと困るって 笑ったの

いま わたし
伝えたい 伝えたい
泣いてるみんなに伝えたい

あなたが わたしとみんなと違うのは
初めから特別な役割があるから
世界に唯一のあなたが必要だから

わたしは こゆび
みんなが知ってる 優しい子♡

あなたが 今その姿でいるというのは
はるか昔から望まれた「ねがい」の結晶
世界の幸せのために 今 生きてるの

わたしは こゆび
こゆびのチカラを 届けるの

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