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なにやってんの?って
耳を撫でた 赤いリボン
難しい顔のボクを
遠慮なく笑ったね

軽く払おうとした手
握り返して カウンター
燃えるような目が
ボクの無礼を戒めた

蝶のように軽やかに
ボクの視界を行き来して
いつの間にか二人
不思議の中に迷い込む

深い森に佇む たった二人
鏡の様に光る水 見つめている
どこから来たのと 訊ねもせずに
ここにあるだけの今を そっと握ってた


恋人と呼ぶには遠いのに
空気のようにそこにいる
どうしていつも
こうなっちゃうのかな

壊れた夢 壊れたての恋
どこにも預けられないこと
どちらからともなく
どこへゆくでもなくね

キミとボク 出し合うほどに
離れられなくなっていくこと
感じ始めてしまった
これ以上 近付けない

突然に吹き抜ける強い風
飛ぶ帽子 離れる手 二人の距離
つかみ寄せようとして 息を飲んだ
この時を逃したら二人はもう。。。

キミの頬を伝い 光る雫が
夜空の星たちに紛れてく
時の流星がボクらを分かつ
キミの手のぬくもりと

少しずつ小さくなるキミの背中
何度も立ち止まり 離れてく
映し出される 想い出たちが
二人のこの今を そっと撫でていた

紫に明けていくそれぞれの朝
揺れるように星たち 隠れていく
細い影 伸びて来て そっと触れた
ありがとう この今を ずっと抱いてゆく

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