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【GP京都プレーオフ進出】スーパードローランプドラゴン解説【シャドバエボルヴ】

0.はじめに

初めまして、F野と申します。
9/10に開催されたGP京都で使用しプレーオフ進出(ベスト64)を果たした【スーパードローランプドラゴン】について解説します。

Tier1である【ディスカードドラゴン】、【ランプドラゴン】同型、【ミッドレンジロイヤル】に有利がつく構築となっています。

当日は残念ながらベスト64という結果に終わってしまいましたが、優勝を狙うためだけに構築した渾身のリストになっています。

第2弾「黒銀のバハムート」環境の総括、デッキへの供養ということもあり筆を執りました。
このカードゲームがより盛り上がってほしいため、全文無料で公開させていただきます。お時間のある方は是非ご覧になってください。

また、記事の最後には重大発表もありますのでよろしければ最後までお付き合いください。

1.デッキ選択理由

1-1.メタ読み

第2弾「黒銀のバハムート」環境では下記のようなデッキタイプが活躍しています。

■《竜の託宣》等のPPブーストから高火力スペル、大型フォロワーを早期からプレイしゲームを制する【ランプドラゴン】

■《竜巫女の儀式》を中心とするディスカード要素を組み込み、バーンダメージを継続的に出すことができる【ディスカードドラゴン】

■《フローラルフェンサー》を中心に継続的にフォロワーを展開し常に相手を攻め立て、終盤は《レオニダス》による暴力的な盤面制圧や《レヴィオンセイバー・アルベール》等の疾走打点でフィニッシュを狙う【ミッドレンジロイヤル】

■序盤から高速で相手のライフを攻め立て、終盤は《ケルベロス》による打点上昇や《鋭利な一裂き》等のバーンカードで削りきる【アグロナイトメア】

■《破邪の光》や《テミスの審判》等の多数の除去で主導権を握り、《封じられた熾天使》を設置し《ヘブンリーイージス》+《守護の陽光》で完全にゲームを支配する【イージスビショップ】

■「土の秘術」ギミックを利用し高スタッツフォロワーを展開し、終盤は《エンシェントアルケミスト》などを絡めたバーンを含めてライフを焼き切る【秘術ウィッチ】

他にも【コントロールナイトメア】や【テンポエルフ】等のデッキタイプが存在しますが大体は上記のデッキが中心となっています。

そんな中、8/14に開催されたGP福岡のデッキ分布は以下の通りでした。

ドラゴン:34%
ナイトメア:25%
ロイヤル:13%
ビショップ:11%
エルフ:9%
ウィッチ:8%

出典:Shadowverse EVOLVE Grand Prix 2022

デッキパワーの高い【ドラゴン】が最大母数であり、比較的扱いやすい【ナイトメア】が次点となっています。

上記の大会ではえんがわ選手の【ミッドレンジロイヤル】が優勝し、その構築と理論が世に広まりました。
再現性高く出力を出せるデッキであり、このデッキタイプが勢力を伸ばすことは明白でした。

上記の結果及びそれ以降の各地のCSの結果等から、自分は下記のようなメタゲームになるのではないかと予想しました。

ドラゴン:35%
ロイヤル:25%
ナイトメア:15%
ビショップ:10%
ウィッチ:10%
エルフ:5%

Tier1である【ドラゴン】の母数は変わらず、【ナイトメア】、【ビショップ】、【ウィッチ】、【エルフ】の使用者が少しずつ【ロイヤル】に流れるのではないかと予想しました。

そのため、今回の構築では上位の60%を占める【ドラゴン】と【ロイヤル】に再現性高く勝てるようにすることを重要視しました。
且つ、その他の40%のデッキに対しても勝てるプランや勝ち筋は確保することを念頭に構築しました。

ちなみに、実際のGP京都のデッキ分布は以下の通りでした。

ドラゴン:29%
ナイトメア:21%
ロイヤル:20%
ビショップ:14%
ウィッチ:10%
エルフ:6%

出典:Shadowverse EVOLVE Grand Prix 2022

【ロイヤル】の使用者が増えるという予想は的中していましたが、流入元が【ドラゴン】、【ナイトメア】からであり、【ビショップ】や【ウィッチ】は若干勢力を伸ばしていました。

【ドラゴン】と【ロイヤル】のシェア率の合計が60%予想→49%になるという結果でしたが、大筋のメタ読みは間違っていなかったと考えています。


少し脱線しますが、上記で触れたえんがわ選手の記事は構築や理論はもちろん、Shadowverse EVOLVEの基礎的な考え方も書いてある素晴らしい記事です。生まれて数か月でセオリーが普及しきっていないこのゲームにおいて、このような記事の価値は非常に高いと考えます。

当記事の 5-3.スペシャルサンクス にリンクを掲載させていただきますので、是非そちらも合わせてお読みください。このゲームへの理解度が間違いなく上がります。

1-2.デッキ選択

上記でも少し触れたように今回のデッキ選択における最重要ポイントは、
上位の60%を占める【ドラゴン】と【ロイヤル】に再現性高く勝てるようにすること」です。

「再現性高く勝てる」とはどういうことかというと、

・自分のデッキの王道ムーヴがある
(例)
ドラゴンの先攻《竜の託宣》→《アイラ》等
→上振れたときに有無を言わさずに圧殺できる

・上記のデッキに対して明確な勝ちパターン、プランがある

・先攻、後攻によって勝率が大きくブレない
(例)先攻なら8-2だが、後攻だと2-8等
→GPは最大14ラウンドあるため、50%の確率で明確な不利を抱えてしまうことは避けたい

・サーチorドローソースによりデッキのカードを掘り進めることができる
→特定のカードが「引けた、引けなかった」ということを限りなく減らしたい

・特定のカードに勝敗を依存しない
(例)【エルフ】の《ローズクイーン》等

→「引けた、引けなかった」が勝敗につながるカードに依存することは避けたい

これらの条件を満たすデッキを考えたとき、自分は【ランプドラゴン】が適していると考えました。

・先攻《竜の託宣》によるワンサイドゲームへの期待

各デッキに対しての解答の搭載、ゲームプランを組み込むことができる
(これらは2.デッキリスト解説と3.各対面へのマリガン、立ち回りで詳しく紹介します)

先攻、後攻によって勝率がブレない
(先攻は押しつけ展開、後攻はリソース勝負という形でゲームを展開できる)

ドローソースを多数搭載することによる再現性の確保

特定のカードに依存しない
(複数のアプローチで各をデッキに対しての解答を用意できる)

上記のように、求められる条件を全てクリアしております。
【ミッドレンジロイヤル】も同様に上記の条件をほぼ満たしていますが、《竜の託宣》を絡めたワンサイドゲームへの期待の差と好みもあり、【ランプドラゴン】を中心に調整を進めることを決めました。

※【ミッドレンジロイヤル】は調整相手が十分に研究していたため、結果が悪ければ最悪乗り換えればいいと考えていました。

1-3.なぜ「ディスカード」ではなく「ランプ」なのか

ここでは「ディスカード」と「ランプ」の違いに着目し、なぜ【ランプドラゴン】を選択したかを解説します。

両タイプの最大の違いは、《竜巫女の儀式》+《光の道筋》ギミックの有無です。

このギミックの特徴及び搭載することのメリットは以下になります。

【メリット】
・各種ディスカード札を絡めることにより継続的にバーンダメージを与えることができる

・複数枚設置したときのバリューが非常に高い

・《光の道筋》と合わせることによりリソース消費なく運用ができる

⇒【イージスビショップ】への勝率を飛躍的に上げることができる

等が挙げられます。
が、メリットには当然デメリットの裏返しもあります。

【デメリット】
・バリューを出すために早期設置したいにも関わらず、序盤からディスカードをするとリソースが切れるためディスカードできないタイミングがある
→期待しているバリューを発揮できない

・同時搭載したい《光の道筋》がディスカード札ありきのカードでデッキスロットを圧迫する。
→《光の道筋》を搭載しないアプローチも考えたが、その場合リソース問題が解決しない

・アミュレットの性質上盤面に残り続けるため、【ロイヤル】の《ロイヤルセイバー・オーレリア》のバフ効果を食らいやすい
→今回目指している要素の一つである「【ミッドレンジロイヤル】に対しての再現性の高い勝利」につながらない

・【ミッドレンジロイヤル】に対しての有効札である《バハムート》を採用することができない、もしくは採用した場合でもバリューが下がる

・【イージスビショップ】のシェア率が下がることを予想しているため、期待している強みが薄くなる

GP福岡で2位に入賞した【ランプドラゴン】のデッキパワーに対抗するため、全体の流れとしては《ドラゴンテイマー》のようなカードパワーの低いディスカード要素を含んだカードは抜ける傾向にあり、ますます《竜巫女の儀式》のバリューは下がる傾向にありました。

【イージスビショップ】に対しては別のアプローチで一定の勝率を確保できることが判明したこともあり、こうして《竜巫女の儀式》+《光の道筋》ギミックは採用せず、デッキパワーが高く【ミッドレンジロイヤル】への解答を用意しやすい【ランプドラゴン】を使用することに決めました。

2.デッキリスト解説

2-1.デッキリスト

デッキコード【3V7E6】

【メインデッキデッキ】(41枚)
《ベルエンジェル》×3
《ブレイジングブレス》×3
《竜呼びの笛》×3
《竜の託宣》×3
《烈火の魔弾》×2
《ドラゴンウォーリア》×3
《ドラゴンナイト・アイラ》×3
《竜の怒り》×2
《ダークドラグーン・フォルテ》×3
《ウルズ》×2
《ダークエンジェル・オリヴィエ》×3
《神龍》×3
《灼熱の嵐》×2
《ファフニール》×2
《バハムート》×2
《ジェネシスドラゴン》×1

【エボルヴデッキ】(10枚)
《ベルエンジェル》×1
《ドラゴンウォーリア》×2
《ウルズ》×2
《神龍》×2
《ダークドラグーン・フォルテ》×2
《バハムート》×1

2-2.構築指針

今回の構築では、以下の3点を強く意識しました。

①【ドラゴン】ミラーにおけるリソース勝負に負けない
②先攻の【ミッドレンジロイヤル】に対してフォロワー除去で食らいつける
③【ミッドレンジロイヤル】の《レオニダス》に対しての解答を複数持つ

①【ドラゴン】ミラーにおけるリソース勝負に負けない
今回のデッキ名が【スーパードローランプドラゴン】となっているように、このデッキはリソース獲得ができる及び消費が少ないカードを多数積んでいます。
【ドラゴンミラー】は《フォルテ》や《竜巫女の儀式》が早期から複数絡む場合を除き、大型フォロワーを投げ合うゲーム展開が多いです。
リソースが切れて相手のフォロワーを処理しきれなくなった側が敗北します。
そのため《オリヴィエ》等のアドバンテージ差をつけるカードや、《竜の怒り》等のリソース消費なく除去ができるカードはミラーにおいて非常に重要です。
構築単位でリソース獲得と消費を最小限に抑えることを意識し、ミラーを有利に立ち回ろうと考えました。

②先攻の【ミッドレンジロイヤル】に対してフォロワー除去で食らいつける
先攻の【ミッドレンジロイヤル】に対しては最大限ガードを上げないと、【ドラゴン】側が受けきることができないことが多発します。
高い展開力と高スタッツで押し込んでくるため、こちらの除去が追い付かないとあっという間にライフを削りきられてしまいます。

【ロイヤル】に対して「ライフを守る(13点以上を維持する)」という行為は非常に重要で、それにつながる行動が序盤~中盤のフォロワー除去です。
(※)
12点以下にすると【ロイヤル】が狙う《レオニダスの意思》+《レヴィオンセイバー・アルベール》や《ノーヴィストルーパー》×2でのリーサル圏内になる。

墓が本体のレオニダス君

今回の構築では、
《ベルエンジェル》×3
《ブレイジングブレス》×3
《烈火の魔弾》×2
《ドラゴンウォーリア》×3
《竜の怒り》×2
《ウルズ》×3
《灼熱の嵐》×2
を採用することにより、除去により自分のライフを守る事を特に重要視しました。

③【ミッドレンジロイヤル】の《レオニダス》に対しての解答を複数持つ
【ミッドレンジロイヤル】のフィニッシュ方法は以下の2つになります。
・序盤からフォロワーを展開しつつライフを詰めて、処理を追い付かなくさせて「疾走」カードを絡めて削りきる
・《レオニダス》→《レオニダスの意思》を立て、高スタッツフォロワーでライフを削りきる

前者はフォロワー除去を多数積むことにより解決、後者は《ウルズ》×3(進化後2枚)、《バハムート》×2を搭載することにより解決しました。

2-3.41枚構築の理由と《ベルエンジェル》理論

リンゴンリンゴン

今回の構築で41枚目に該当するカードは《ベルエンジェル》です。
【ドラゴン】で41枚構築?と感じた方もいらっしゃると思います。

デッキの枚数を1枚増やす毎に、すべてのドローにおいて「特定のカード」を引く確率は約1%ずつ低くなります。
サーチのない【ドラゴン】というデッキタイプでは、《竜の託宣》や《ダークドラグーン・フォルテ》等のキーカードを引く確率を下げてしまい、理想的ではありません。

が、今回の採用した《ベルエンジェル》は41枚のデメリットを帳消しにするバリューを持っていると考えました。それが《ベルエンジェル》理論です。(※筆者の造語です)

※《ベルエンジェル》理論とは?

《ベルエンジェル》は「ラストワードで1ドロー」効果を持っているため、ラグは生じるがドローの試行回数を増やしている。
デッキ枚数を41枚にすることによるドロー時の1%の欠損を試行回数を増やすことにより補填することができる。
つまり、このラグを上回るバリューを3枚目の《ベルエンジェル》が発揮できるのであれば採用する価値がある。

※考え方が間違ってたらすみません


《ベルエンジェル》の3枚目を採用することのメリットは以下になります。

・【ミッドレンジロイヤル】や【アグロナイトメア】に対してキープしたいカードなので、マリガンの基準が下がる
・1コストでくっつきが良いため、ドラゴンのあまりやすいPPの埋め合わせができる(=懸念しているドローのラグがあまり気にならない)
・相手のリーサル打点をケアしやすい
・複数枚キャストすることにより、より強固な盤面ができる

対してデメリットは「ドローにラグが生じること」くらいであり、今回の構築ではメリットの方が上回ると考えました。

2-4.採用カード解説

・《ベルエンジェル》×3(進化後×1)

その頼もしさから調整中「お母さん」と呼んでいました


守護+進化後の2点ダメージにより、序盤の動きの確保+アグロ対面のライフカットに役立ちます。
ドロー効果に関しては前述の通り、試行回数を増やすことにより実質的なデッキ圧縮をしてくれます。
また、《フォルテ》の横に添えることにより処理の要求値を上げる等、目に見えづらいアドバンテージを稼いでくれます。
アグロ~ミッドレンジ対面にマリガンで引き込みたいカードであるため3枚採用。

・《ブレイジングブレス》×3

1PP残して警戒させることにより拾える試合あり


序盤から終盤にかけて使用する低コスト除去カードです。
1コストでのくっつきを評価して3枚採用しています。
使いやすい分手なりで撃ちやすいので、プレイする際は最低でも1:1交換ができるような運用を心がけましょう。
(例)ライフが詰まっていない限り、2枚使用して相手の《ドラゴンウォーリア》を処理しない等

・《竜呼びの笛》×3

基本的には4PP、たまに1PPで使用します

中盤~終盤にかけて、不要なカードを《ヘルフレイムドラゴン》に変換してくれます。
特に【ビショップ】等の「継続的にフォロワーを展開し続けること」が重要な対面にて活躍します。
唯一無二の役割を持っているため3枚採用。

・《竜の託宣》×3

常に引きたいので連絡先交換したい

【ドラゴン】が持つ最強のブーストカードです。
注意点としては、先攻なら基本キープしますが早い対面に対して後攻でキープするかどうかは吟味する必要があります。
《託宣》を撃つターンは除去ができず、それが故にライフが詰まり負けることはザラにあります。プレイすることが勝利につながるかを見極めることが重要です。
基盤カードなので3枚採用。

・《烈火の魔弾》×2

採用がメジャーではないため意表を突きやすい

【ミッドレンジロイヤル】及び【アグロナイトメア】に対してのガードを上げるために採用。感覚としては《ブレイジングブレス》の4枚目以降、《竜の怒り》の3枚目以降のカードですが、

・2コストなので《竜の怒り》と比べて速効性がある
(先攻で2ターン目にクイックで構えることにより《レイサム》を処理できる)
・《フローラルフェンサー》や《悪戯なネクロマンサー》等の3/3/3サイクルに対して強い
等、アグロ~ミッドレンジ対面に対してより強く出ることができます。

クイックで構えて相手フォロワーを処理→《アイラ》や《オリヴィエ》を着地させやすくする等、こちらの強い動きを通すための露払いをしてくれる役割も期待しています。

《竜の怒り》にも同様の役割を期待しておりますが、コストを散らすために2枚採用。

《ドラゴンウォーリア》×3(進化後×2)

進化前が光らないのが唯一弱いところ

このゲームの中でも屈指の盤面除去カードです。
アグロ~ミッドレンジ対面で最も欲しい1枚なので3枚採用。

・《ドラゴンナイト・アイラ》×3

後半は《ヘルフレイムドラゴン》になる筆頭

「PPブーストをしてゲームを優位に立ち回る」というコンセプトのもと3枚採用しています。GPという長丁場で安定して立ち回るために、このようなコンセプトカードは最大枚数採用すべきであると考えています。

《ブレイジングブレス》や《烈火の魔弾》を絡めてうまく盤面に着地させる事を狙いましょう。

【補足】
マリガンを含め《竜の託宣》と《ドラゴンナイト・アイラ》のどちらかを初手に引ける確率(小数点第二位以下で四捨五入)
■デッキが40枚のとき
・《竜の託宣》:《アイラ》=3:2 …69.4%
・《竜の託宣》:《アイラ》=3:3 …76.4%
■デッキが41枚のとき
・《竜の託宣》:《アイラ》=3:2 …68.4%
・《竜の託宣》:《アイラ》=3:3 …75.4% ←今回の構築

・《竜の怒り》×2

どうしようもないときは3PPを残して「覇王色」勝ちを狙う

【ドラゴン】ミラーを強く意識した一枚です。
覚醒状態であればこちらのリソース消費なく相手の《オリヴィエ》や《変化する魔術師》を処理できます。
これにより本来《ファフニール》や《バハムート》に当てたい《ウルズ》等の確定除去を温存しやすくなり、ミラーにおけるリソースゲームを制することにつながります。

このカードは序盤も有効で【ドラゴン】ミラーにおいては4PP時にこのカードを構えてエンド⇒相手のフォロワーに当てる⇒《オリヴィエ》や《神龍》を着地させて盤面とリソースを差をつけ有利に立ち回るプランを取ります。

またこの手のカードは存在が強く、3PPを意図的に残すことで相手に警戒させる事で相手のプレイを歪ませることができます。
《烈火の魔弾》と枠を調整し2枚採用。

・《ダークドラグーン・フォルテ》×3(進化後×2)

規制筆頭カード①

進化権込みで7点出せる【ドラゴン】におけるフィニッシャー①。
相手のクイックスペルを「オーラ」でガン無視できる耐性を持っており、盤面が空の状態で出せば次のターンは確実にフォロワーor全体除去での処理を要求できます。《ベルエンジェル》を横に添えることにより、処理の要求値をさらに上げることができます。

このゲームは相手のライフを詰めておくことにより相手のプレイの要求値を上げることができるため、上記のようなシチュエーションを作る事を狙い、隙があれば投げていきます。
他で代用が効かないカードなので3枚採用。

・《ウルズ》×3 進化後×2

第2のお母さん。頼もしすぎる

現環境に存在する全てのデッキ対して腐らない超万能カードです。
・【ドラゴン】ミラーにおける大型フォロワーの除去
・アグロ~ミッドレンジに対する2面処理(《ドラウォリ》の4枚目以降)
・【ロイヤル】の《レオニダス》に対する解答
・【コントロールナイトメア】に対する《カムラ》への解答
等、複数の役割を持っています。

役割の被るカードとしてよく《変化する魔術師》と進化枠を争いますが、このカードは
・《レオニダス》への解答にならない
・《烈火の魔弾》である程度代用可能
・5/5が強い場面は基本的に《ヘルフレイムドラゴン》でも代用可能
であると考え、唯一無二の仕事ができる《ウルズ》の3枚目と2枚目の進化枠を優先しました。

このカードも間違いなく強いのだけど《ウルズ》が強すぎる

・《神龍)×3(進化後×2)

規制筆頭カード②、絶対皆「シェンロン」って呼んでる

【ドラゴン】を支えるスーパーリソースカード。
出して進化することで実質3以上のアド差を生み出すバグカードです。

※《神龍》が稼ぎ出すアドバンテージ
①キャスト(-1)
②2ドロー1ディス(+1)
③進化5点ゲイン(ライフ5点は実質+1以上の価値)
④相手の処理札の強要(1枚では処理できない事が多いため相手-2)

そのため基本的には進化とセットで使いたいカードです。また、相手の処理ハードルを上げるために縦置き出来るシチュエーションを作る事を意識しましょう。
デッキの基盤であるため3枚採用。

《灼熱の嵐》×2

無いと【ロイヤル】に対して安定しなかった

【ミッドレンジロイヤル】に対して一度盤面をリセットするために採用。
自分のフォロワーも巻き込んでしまうため、このカード無しで【ロイヤル】に対して勝てるかどうかの検証をしました。が、単体除去だと【ロイヤル】の展開力に間に合わず、処理札を使わされて中型フォロワーを通されてしまい敗北する展開が多数あり、採用を決めました。
【ロイヤル】に対してゲーム中に1枚使用できれば良いので、2枚採用。

・《ファフニール》×2

【ドラゴン】の顔みたいな顔しているけどバハムートにちょい負けしてる

盤面リセット+大型フォロワーの着地ができる【ドラゴン】のフィニッシャーの1枚です。
本質的な役割は《バハムート》と似ていますが、こちらは自盤面にフォロワーを残すことが出来るため攻勢を維持しやすいです。
《灼熱の嵐》も積んでおり特別複数回投げたいカードではないため、2枚採用。

・《バハムート》×2(進化後×1)

全日本ドラゴンと間違えられるランキングNo.1

このゲーム最強のリセットフォロワーです。【ロイヤル】の《レオニダスの意志》までまとめて処理しつつ大型フォロワーを着地できるのが本当に強力で、ライフを一定守った状態でこのカードを着地させればほぼ勝利できます。
【ドラゴン】ミラーでも《バハムート》の投げ合いになる事が多く、現在のメタでは採用するメリットが多いです。
ゲーム中にほぼプレイしたいカードなので2枚採用。

・《ジェネシスドラゴン》×1

ケア不能なシチュエーション多すぎる

火力除去で処理されない疾走打点としてフィニッシュで使用します。
ケアする事が難しくテンプレでは1枚採用であるため、ここぞの場面になったときに相手が引いていない読みで割り切ってくれることがあります。その判断をしっかり咎めたいので採用を決めました。
性質上ゲーム中複数枚はプレイできないので1枚採用。

3.各対面へのマリガン、立ち回り(後日追記)

こちらの章については後日追記します。
(書きたい事が多すぎて纏まり切らなかったので推敲してから追記します)

3-1.ドラゴン

3-2.ロイヤル

3-3.ナイトメア(アグロ)

3-4.ビショップ

3-5.ウィッチ(秘術)

4.当日の戦績

【予選】
1回戦アグロナイトメア 後手○
2回戦エイラビショップ 後手○
3回戦秘術ウィッチ 後手○
4回戦ランプドラゴン 後手○
5回戦ミッドレンジロイヤル 先手○
6回戦ディスカードドラゴン 先手○
7回戦アグロナイトメア 後手✖︎
8回戦ディスカードドラゴン 後手✖︎

【プレーオフ1回戦】
ディスカードドラゴン 後手✖︎

1〜6回戦は今回の構築の強みを発揮し、終始リソースに余裕を持ちつつ相手への対処を続けて勝ちました。先行《託宣》→《アイラ》のプレミアムハンドに恵まれるなど、引きもプレイも乗っており気付けば6-0していました。

7回戦は【アグロナイトメア】の《ソウルディーラー》進化置きに対しての処理札がなく、《ケルベロス》を絡めた11点が通ってしまい負け。

8回戦は序盤から《竜巫女の儀式》のバリューを最大限発揮されてライフが詰まり、《フォルテ》と《ジェネシスドラゴン》を絡めてフィニッシュされました。

プレーオフ1回戦は8回戦で当たった方と再戦し、先行《竜の託宣》→《竜呼びの笛》→《オリヴィエ》に対してこちらはブースト無し。
除去や《神龍》を絡めて何とか粘るも、《バハムート》の返しに《ジェネシスドラゴン》を食らって負けました。

負けた後はとても悔しく2分程動けませんでした。
が、調整で培ったプレイ、理論、構築は充分通用したため、「また次頑張ろう」と切り替えることが出来ました。

何より一緒にリモートで調整した長年の友人である♦︎斎藤が2位入賞したことが嬉しかったです。

5.おわりに

5-1.Shadowverse EVOLVEの魅力

以上で今回の【スーパードローランプドラゴン】の解説を終わります。

長文に最後までお付き合いいただきありがとうございました。各対面へのマリガン、立ち回りについては後日記載します(9月中を目処、一旦鮮度を優先します)

Shadowverse Evolveはシンプル且つ奥が深く、非常に面白いゲームです。リソースの取り合いが重要で「TCGをやっている感」を楽しめます。
構築、プレイ、運のバランスがよく、やり込めばやり込むだけ自分の実力が上がる感触が持てます。

がしかし、初心者〜中級者のハードルが少々あり特にカジュアル層の定着がされていない印象があります。「こんなに面白いゲームなのに勿体ない…!」という思いが強くあります。

5-2.重大発表

という訳で、シャドウバースエボルヴ専門YouTube始めます!!

チャンネル名は『エボルヴハウス』です!

メンバーはF野(@Relakm)とたくぽん(@Pontaku_dm )とよしもと(@nagis_dm )の3名でやっていきます。

基本的にガチ対戦動画やデッキ紹介動画を上げるチャンネルになります。
エボルヴの面白さを伝えつつ、初心者〜中級者の壁を取り払うことが出来たらいいなぁと思ってます。
9月後半から動画を上げ始める予定なのでお楽しみに!

5-3.スペシャルサンクス

・1番の調整相手であるたくぽん
・当日車を運転してくれた吉元
・リモートで自分のロジックの壁打ち役となってくれた♦︎斎藤
・【ミッドレンジロイヤル】の先駆者として素晴らしい記事を執筆してくれたえんがわ選手
https://note.com/syumigomihiroi/n/n2ff3f965b269
・こんなに熱中できるTCGを作ってくれたShadowverse Evolveの開発陣の皆様
・当日の大会運営に関わった皆様



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