出家覚悟のベリーショート
私にとって「こひしたふわよ」の髪型って何だろう?
こ・・・心地良い
ひ・・・惹かれる
し・・・しっくりくる
た・・・楽しい
ふ・・・腑に落ちる
わ・・・ワクワクする
よ・・・喜び
そう思って鏡に映る自分を見た時、背中まで伸びる長い髪に違和感を覚えた。
同時にふと、父親から「ショートヘアが似合う」と言われ続けていたのを思い出した。
耳を出すショートカットはバレーボール部だった中学生以来だったが、結婚という選択肢がなくなった私にとって、今の自分に一番しっくりくる髪型を選ぼうと思った。
結婚式のウェディングドレスに合うようにと伸ばし、極上の艶が出るように専用のシャンプーやコンディショナーで手入れををしていた髪だったが、今の私の最優先事項は本当の私を生きることだ。
人生の最優先事項が結婚から「本当の私を生きること」にシフトした私にとって、婚活のために伸ばしていた髪を切ることは古い自分との決別を意味し、新しい自分に生まれ変わるための決意表明でもあった。
似合うかどうかわからない。
後悔するかもしれない。
でも、エイヤ!で出家する勢いで行きつけの美容師さんにアポを取り、
「極限まで短くしてください(でもバリカンは使わないでください)」
とお願いした。
美容師さんは流石にびびったようだが、バッサバッサとハサミを入れられる体感は爽快だった。
結果として中学生の頃よりも更に短くなり、人生史上最短の髪の長さになった。
切った後の晴れ晴れとした清々しい気持ちは最高だった。
勇気を出して切って本当に良かったと思った。
SNSのプロフィールも髪を切った写真に変更した。
写真につけられた「いいね!」は過去最高で、それは新しい自分の門出に向けた祝福のメッセージのように感じた。
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