”最初の服”、Tシャツを描けるようになろう。押さえるべき2つのポイントと描き方を解説
イラストは見るのも描くのも心の栄養だと思っているReLです。
ブラック企業の社畜だった時代が僕にもありましたが、
鬱にならなかったのはイラストという
没頭できる趣味があったからだと思ってます。
ブラックなのはコーヒーだけで十分😁☕
今回はオーソドックスなTシャツの描き方解説です。
”服”といえば、まずはこれが思い浮かぶのでは?
キャラを描いたはいいけど裸はマズい、と思って
「とりあえず」で着せる服でもあります。
高校生の頃は僕も服と言ったらTシャツしか描いてませんでした。
だってシンプルで描きやすいから。
だけど、いくらシンプルで簡単に描けるとはいっても
それがTシャツっぽく見えるかどうかは別問題なわけで。
Tシャツは簡単って言うけど、描き方わかんないよ…😢
描いてみたけどなんか不自然な感じになった😓
Tシャツっぽく見えない…どうしたらいいんだこれ🤔
等など、
「そもそもTシャツすら描けねーんだよ」
って人がいるのも事実。
この記事で描き方を解説するので、
服を描く第一歩として
この機会に描けるようになってしまいましょう٩( 'ω' )و
Tシャツっぽさを出すにはどうすれば?
押さえておくべき2つの特徴
まずはTシャツの2つの特徴を押さえます。
これを知ってるのと知らないのとでは仕上がりがまるで違ってきます。
そんなに難しくはないので覚えてしまいましょう。
1. サイズには余裕がある
Tシャツって”楽に着れる服”の代表とも言えますね。
なので基本的にサイズには余裕があります。
余裕を表現するポイントは、主に以下の3箇所。
腋
袖
裾
この3箇所に余裕があることによって、見た人は
「これは楽に着てられそうな服だな」という印象を感じることができます。
2. シワは大きくダイナミックになる
服のシワのでき方は、
服のサイズ感と生地の柔らかさで決まります。
Tシャツの場合はサイズに余裕があり、
かつ生地は薄くて柔らかめ。
この組み合わせでは、
シワは大きくダイナミックな見た目になります。
この特性を覚えておきましょう。
「これは間違いなくTシャツ」と言われる!
特徴を余さず盛り込んで描いていく3ステップ
ここから、実際にTシャツを描いていきます。
服を描くにあたっては、
裸のキャラクター、いわゆる「素体」を描いて
その上から”着せる”ように描いていきます。
余談ですが、こういう素体を描く習慣があると
当然キャラ自体の作画力が上がっていくので良いですよ。😇
1. 原型を描く
素体に着せるようにしてTシャツの大まかな形を描きます。
このとき、次の4つのポイントを意識してみてください。
・首周りの形
デザインによって変わります。
オーソドックスなのはUネック、Vネックですね。
ここは好きなデザインで描いてください。
・袖の長さ、大きさ
サイズに余裕があるので、半袖でも結構長いです。
肩を起点としてダラ〜っと垂れ下がる感じになります。
・腋の余裕
腕を通す部分をアームホールといいますが、
ここもかなりの余裕があります。
思い切って腕の太さの2倍くらいの余裕をもたせてみてください。
・胴体部分の余裕
袖と同じくサイズに余裕があるので、
あえて体型にぴっちりと合わせずストンと下ろすようにします。
2. 生地の継ぎ目を入れる
服は最初からその形ではなく、生地を継ぎ合わせて作るものです。
「何を当たり前のことを…」と思われるかもしれませんが、
これイラストで表現するの忘れる、
もしくは最初から意識にないって人がめちゃくちゃ多いんです。
僕も気を抜くと忘れます😅
ということで、次の7箇所に継ぎ目を入れることで
より服らしくなりますよ。
首周り
首〜肩
肩周り(アームホール)
袖の内側
胴体部分の両側
袖
裾
このうち、袖と裾は
継ぎ目というよりはミシン目になります。
縁の部分というのは、生地が折り返されて裏で綴じられていますからね。
3. シワを描いて形を整える
シワを描き込み、それに合わせてTシャツ自体の形も整えていきます。
特徴でも解説した通り、
Tシャツのシワは大きくダイナミックになります。
腕部分は主に両肩がシワの発生源。
両肩から腕の形に沿って曲線を描きながら
袖の内側に集まるようにシワができます。
腕を上げてれば、腕が服を引っ張ってる状態になるので
腕から腋に向かってシワが伸びます。
胸もシワの発生源になります。
胸〜お腹にかけてのシワのでき方は、
胸と服それぞれのサイズの関係によって変わります。
Tシャツのようにゆったりサイズの服だと基本は縦方向のシワができます。
が、巨乳の場合は胸の頂点同士をつなぐように浅いシワを描くのもアリですよ。
胸から裾に落ちるシワは、あまり深くしないよう注意してください。
ここのシワを深くすると、
Tシャツのゆったりサイズという印象が弱まってしまいます。
なので、ここはシワというよりは
生地が波打ってるような影を表現したほうが
自然な仕上がりになります。
これでオーソドックスなTシャツの完成です٩( 'ω' )و
情報量が少なくてもいい
イラストでは、モノを表現する線の数や色の種類が多いほど
リアルさが増して”それっぽく見える”ようになります。
これを「情報量が多い」と言い、
情報量が多いほど”緻密な”イラストになって見応えが増します。
そう考えると、Tシャツってシンプルだし
シワの数もそれほど多くならないので、
どうしても情報量は少なくなりがちなんです。
色を塗らず線だけで表現するなら、なおさら。
だけど、それでOK。
そのシンプルさ、描きやすさがTシャツの魅力でもあるんです。
シンプルすぎるからといって無理にシワを描き足すと
Tシャツの質感が損なわれて違和感が増してしまうので、
ちょっと物足りないなー程度で止めておくのがベストです。
もしどうしても物足りないなら、
シワの数を増やすのではなく模様や文字を描き足すのが良いですよ。
Tシャツの描き方、ぜひマスターしてみてください!
ファイトです👊😁
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