見出し画像

1週間で思いのまま髪を描けるようになる!動きを与えて描く実践5ステップ

あなたは、描いたキャラの髪に”動き”を与えて
イキイキとしたイラストに仕上げることができますか?

もしあなたが、

  • 髪は描けるけど物足りない、もっと作画をレベルアップさせたい

  • 絵が平凡になってしまうのをなんとかしたい

  • キャラに動きをつけて描くことはできるけど、
    髪に動きをつける描き方がわからない

  • 振り向いたときに髪がフワッてなる感じを描きたい

  • 完成された一枚絵にちょこっと解説が入ってるだけじゃ分からない!
    描いていく過程の解説も欲しい!

こう思っているのなら、この記事がお役に立てるはずです。

こういう”動き”が入った髪、描けますか?


こんにちは。イラストレーターのReL(レル)と申します。

高校生の頃にイラストの魅力に目覚め、
大学生の頃にPCを使ってデジタルイラスト制作を開始。
美大や専門学校に行ったことはないけど
独力でイラストの描き方を研究し、
イラストの基礎も知らない状態から描き始めて
1年でpixivデイリーランキングに毎回載るくらいにまで育ちました。

長髪の女の子キャラが好きでよく描いていたので、
髪が平凡にならないように
動きをつけて描くための方法を日夜研究したものです。🌱



髪から漂う”平凡さ”、どうすれば消せる?


綺麗に梳かされてまとまった髪というのは、
見た人に対して「静」の印象を与えるものです。
描きやすくて安定感がある一方で、
構図に気をつけていないと簡単に「平凡」な印象になってしまう
という性質があります。

反対に動きのある髪というのは「動」の印象を受けるもの。
それだけで平凡さを吹き飛ばしてしまう威力があるものの、
初心者が描くにはハードルが高いですよね。


ということで、この記事では
平凡なイラストから脱出するアプローチの一つとして
キャラクターの髪に動きをつけて描く方法を解説します。

この記事を最後まで読んでもらえれば、
こんな効果↓がありますよ。

  • 1週間で動きや躍動感のある髪を描けるようになる

  • 自分が今までできなかった表現ができるようになる

  • 平凡と言われないイキイキとしたイラストを描けるようになる

  • パッと見で映えるようになって
    SNSで今までよりもたくさん”いいね”をもらえるようになる


僕が髪などまったく描けなかった状態から
日夜必死こいて研究を重ねた中で見えてきた、
描く前や描いていく過程での考え方も交えて解説していきます。

これは完成絵にちょこっとついているような
プチ解説からは得られないものだし、
自力でたどり着くには結構なセンスや時間が必要になります。

そのセンスや時間をショートカットして

「実際に描けるようになる」

ということを重視した記事になっています。

ぜひ、最後までお付き合いください٩( 'ω' )و


そのイラスト、”3秒前”からのシーンを
映像でイメージできてる?


描く前に頭の中でイメージしてみよう

動きを感じる髪をイラストで描くにあたっては、
その3秒前からのシーンを
頭の中でイメージできてるかが重要になってきます。

なぜなら、3秒前にキャラや髪がどういう状態だったかで
今の髪の動きが決まってくるからです。

髪に限った話でもありませんが、
動きのあるイラストというのは
連続した映像の”ある瞬間”を切り取ったものです。

別の表現をするなら、動画の途中で一時停止をしたときの状態。
このときに画面に映っている静止画を
僕たちはイラストで表現する、というわけです。

おぼろげでも良いので、
あなたが今描こうとしているイラストの
3秒前のキャラのポーズや状況を頭の中でイメージしてみてください。


読んでるだけじゃつまらない。
ペンを持って、実際に描いてみよう


3秒前の状況はイメージできたでしょうか?

これから動きのある髪の描き方を解説していきますが、
眠たくなる座学はすっ飛ばします。

アナログなら紙を、
デジタルならアプリを起動してキャンバスを開いてください。
ここから、ペンを持って実際に描いていきましょう。

実践に勝る練習はありません。
実際に描きながら、要所要所で
カギとなる考え方やテクニックを解説していきますよ٩( 'ω' )و


Step1. 坊主キャラを用意する


まずは髪を生やす前の坊主キャラを用意しましょう。

今回はこのキャラに髪を生やしていく

坊主を描かずにいきなり髪を描き始めると、
頭の形がおかしくなったり破綻したり…
といったことが起こりやすいんです。

今回は髪に動きを加えるので、なおさらです。

髪を生やすベースとなる頭がしっかりと描かれていることで、
動きのある髪を描いても頭が破綻することがなくなりますよ。

本当ならこの坊主キャラの描き方から
解説したいところですけど、
今回のテーマからは外れてしまうので割愛します。
そんなことやってたら髪の解説にたどり着けませんからね😅


※「自分、坊主キャラもうまく描けないんだけど…」
という場合のために、
今回の坊主キャラをPSDファイルで用意してあります。
この記事の最後のほうにダウンロードリンクを置いてあるので、
ぜひ活用してください(๑•̀ㅂ•́)و✧


Step2. 髪を動かす要因をハッキリさせる


髪を描く前に、そのイラストでのシチュエーションを想像して
髪を動かしてる要因が何なのかをハッキリさせておきましょう。

これが、髪を描く前の”カギ”となる大事なステップです。

これを考えておかないと、

”髪がおかしな方向に散らばったチグハグな印象のイラスト”

ができあがる可能性が高くなってしまいます。


髪を動かす要因は、主に2つあります。

  • 身体の動き

自分に次の2つの質問をして、それに答えてみてください。


Q1. 風はどの方向から吹いてる?
どれくらい強い?そよ風?突風?

当たり前ですが、風が吹いてくる方向が変われば
髪が流れる方向も変わります。

前から吹いてくれば髪は後ろにたなびくし、
後ろから吹いてくれば髪は顔を覆い隠すように流れます。
迫力のあるイラストでは、
風が下から吹き上げてくるようなシチュエーションがよく使われますね。

風が吹いてくる方向と強さを
矢印の大きさや長さで描いてみてください。

ここではそよ風がキャラの右側から吹いてきている想定


Q2. 頭はどの方向に動いてる?
首をどの方向にひねってる?
もしくは胴体ごと動いてる?

走ったり踊ったりして頭の位置が移動していれば、
髪もそれにつられて動きます。
首をひねった直後であれば、
髪には遠心力がかかって外向きに流れます。

ここで、さっき解説した”3秒前のシーン”が大事になってきます。
3秒前と比べて頭が動いた方向や移動量を想像して、
矢印で描き込んでみてください。

これは首を捻ってこちらを振り返った瞬間、という想定。
首を軸にして回転させる。


これらを、髪を描く前にしっかり考えておくことで、
髪を散らかった印象にせず仕上げることができるようになります。


Step3. ○○○を駆使して
髪の全体的な流れを描く


そろそろ髪を描き始め…ません。
まだだ、、、まだ我慢するんだ…!笑

次は、髪の全体的な流れを描いてイメージを固めるフェーズです。
これをしっかりとやることで、

”動きがあるにも関わらず、全体的にはちゃんとまとまってる”

という印象に仕上げることができるんです。

Step2でハッキリさせた風や頭の動きを考慮して、
髪全体が今どう流れているのかをイメージします。
そしてそれを、とあるテクニックを駆使して描いていきます。

そうですテクニックです。
動きのある髪を描く上での秘密兵器とも言えるでしょう。
これを知ってるか知らないかで、
髪を描いたときの躍動感がまるで違ってきます。

ここから先は

4,289字 / 21画像 / 1ファイル

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?