新しいものと開拓したい内向型と既存の社会で成功したい外交型

内向型と外交型の話はよく聞くけれど、さいきんさらに踏み込んだ面白い解釈をする本に出会いました。中村あやえもんさんの「内向型生き方戦略」という本で、とても素敵でした。

この本の面白いところは、以下のような分類をしているところなんです。

✔️外交型の人は「社会維持型」で、社会集団を維持するのが役目
✔️内向型の人は「境地開拓型」で、小人数もしくは個人で新境地を開拓するのが役目

本の中ではこの2つの分類に沿って、どこに内向型の向き不向きがあるのか、どの部分が外交型と違うのか、どこを目指していくと本来の力が発揮できるのかがよく説明させています。


はじめから「違うのものだ」と認識すると、違いにいちいち落ち込んだりしなくなる

ちなみに、いち内向型としては、自分のことを的確に言い当てられているようでびっくりしました。

いままで「なんとくなくこうゆう方向性が好き」「社会で人と話すよりもものづくりがすき」といったことがちゃんと言語化されているので、より自分への理解が深まりました。

と同時に、いままで理解できないと思っていた外交型の「どうして社会的な立ち位置を気にするのだろう」とか「どうして雑談をそんなにするのだろう」とか疑問だった部分がより理解できるようになった気がします。

そもそも違う性質を持っているから理解はできないのかもしれないですが、どっちが良いか悪いかとかではなく、別の生物なんだ!と理解できるのは良いことかもしれません。


自分の内側に向かっている内向型は哲学者にも多かったはず

また、いままでにも、「社会的な成功とかではなく、自分の内なる声にしたがおう」みたいな文章を哲学の人たちから引用して書いていたりするのですが、

例えば、以下の記事に同じようなことを書いています。
・  世俗的善ではなく、最大の幸せXを探求するという決意
「ある」ことと「持っている」ことについて

多分、彼ら(スピノザやフロム)も内向型だったんだと思います。考えて、考えて、新しい答えを出すタイプの内向型だったのではないしょうか。だから、わたしと考えが合うし、共感できる。

そんな特性がよくわかり、それの生かし方もよくわかる本だったので、内向型の方にはとてもおすすめです。

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