雑記「月曜日の前日」

こんにちは、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
8月も最終週となり、カレンダーを眺めればもう夏も終わりかと言いたくなります。
盆休みも夏期休暇も無かった私にとって八月は息苦しい月でした。周りの友達は実家に帰省したり恋人と旅行に行ったりと休みの使い方を話しているのに、自分は週に2日の休みで残りの5日を生き延びる事しか考えていませんでしたから。休みの偉大さというのは、休んだ日でも無く休んだ後でも無く、休みが近づくまでにその効力を発揮するところです。「もうすぐ休みだ」だけが私たちを救います。だから日曜日の夜に人を癒すエネルギーなんて1mJもありません。

日曜日の夜は今日何をしたかを振り返るべきです。私は今日映画を2本見て、家の近くの喫茶店に初めて行って、家で自分でコーヒーを淹れました。これだけ好きなことを詰め込んだのに今頭にあるのは、虚無感と明日からの仕事の事ばかり。それでも今日はこれだけ好きなことを出来たんだと振り返れば、今日が月曜の前日というだけでなく日曜日として意味を持ちます。

今日初めて入った喫茶店、今年の5月にオープンしたばかりでまだまだ穴場です。土日限定オープンで、それもその日オープンするかどうかツイッターが更新されるまで分からないという特別感満載のレトロカフェ。店内は僅か7席で、ドアを開けるときに注意しないとカウンター席のお客さんにぶつかります。窓から差し込む光とわずかなランプの灯りだけの店内は、不思議と薄暗さを感じさせません。窓からの光が無くなる夜にはどんな雰囲気になるのか、想像するだけで楽しいです。優しそうなタキシード姿の男性と、エプロンをかけた女性が二人で経営されていて、若い夫婦かカップルでしょうか。カプチーノを頼むと、一緒に小さな器に金平糖を出してくれました。小さな気遣いがお洒落すぎてこのあたりからにやにやをこらえるのが大変でした。他に店内に居た二人の女性客が、時折店主を交えながら談笑するのに半分耳を傾けつつ本を開いて小一時間。密度の高い時間でした。

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