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ヤマモトガク/Peg
2023年8月4日 07:31
エッセイの連載とは無関係ですが、物語を書きました。一休咄。 かつて、一休は聡明な子だった。兄弟子よりも物覚えが良く真面目で、和尚にも将来有望と期待され、「一休のようになれ」と言われていた。一休も賢い自分を取り柄として誇っていた。 志学、一休は十五になった。ある日、同い年の坊主たちが「一休は頭でっかち」と影で噂しているのを聞いた。聞こえない振りをした。 ある日、寺の掃除をせずに遊んでいた