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【主婦勉!】アトリビュート〜十二使徒 バルトロマイ編〜


さてお次は、フィリポのお友達、
バルトロマイです。

バルト"マロイ"と空目しそうですが、
ロマイです。
ナタナエルとも言うそう。
全然違うけど。

この方、聖書にも
そんなに出てこない方だそうなので

1. そもそもはフィリポに誘われて
イエスの弟子になったという点と、

2.イエスと初対面の時に、
イエスにひと目見ただけで
「あなたは真のイスラエル人、
あなたには嘘がない」などと称賛されて、
それに感激して弟子になった
という

この2点を押さえておけば
良さそうだ。

正直これだけのエピソードなら
単体で紹介する必要もないんだけど、
この方とにかく
アトリビュートが強烈なのだ。

イエスの昇天後
フィリポとともに
アジア方面あたりで(広い!)布教活動を
していたところ、

現在のトルコのとある街で 
町の支配者の怒りを買って、
フィリポとともに刑に処される。

なんだけれど、
なんとまさにその刑の執行中に突然
地震が発生するという緊急事態!
ありそう!
トルコそういうことありそう!

で、そんな時二人は何したかというと、
町の人々の無事を神に祈ったのだ。
ううう、ええ話や。
それに町の人たちは当然感動して、
結果的にバルトロマイは
釈放されたのです。

でもフィリポは釈放を拒み
そのまま処刑されたとか。

え?石打の刑のやつ?
え?自分たちのために祈ってくれた人、
しかも87歳とかの爺さんを、
最終的に磔にして石打で処刑したの?
おっかねー...
まぁでも撲滅されてるっちゃされてるもんね...
えぇ... でも... なにこのわり切れなさ...

とまぁ、助かったバルトロマイの方ですが、
その後アルメニアに宣教しに行きます。

話飛ぶけど、フィリポが享年87で、
何歳の時に弟子になったのか知らないけど 
もともとバルトロマイ、フィリポの友達なら
そんな年離れてないよね?

75〜90くらいの年齢幅だとしても
友達が近くで処刑されて
この歳でそれでもまだ宣教に行くって
どんなバイタリティなの...
もうわからん...
どこまで信じてよい話なの...

まぁいいや、
そんでここからが
バルトロマイの真骨頂なわけです。
ある意味。

このアルメニアでの布教中、
また異教徒殲滅作戦をやろうとしたのか
そこでまたその異教徒の指導者の反感を買い
彼はここで凄まじい拷問を受け、殉教します。
前に助かった命関係なし!

それが皮剥ぎの刑です。

全身の皮を刃物で剥ぎ取られるという
もう想像するだけで
鳥肌が立ってしまいそうな
凄惨な拷問、というかもう殺人ですね、
そういうやり方での処刑です。

なので、彼のアトリビュートはずばり
「自分の皮」。

画像1

ラファエロ≪ 最後の審判≫から箇所抜粋

キレイに剥がれた自分の皮を持ってます。
もう絶対に忘れないやつです。


画像2

彫刻での表現度が凄まじいんだが、
皮持ってます。顔が怖いし、これ手?
どんだけ正確に剥ぐと
こんな手袋みたいなの出来上がるのよ...

ちなみにこの方、
この皮剥ぎに因んで
皮なめし、皮革加工職人の守護聖人です。

...だろうね。
他にいないよね。
"余人をもって代え難し"という言葉が
これほどキレイにピタリとハマる人選、
他にないだろうね。

てかこういうの誰が決めてるんだろう?
皮系の同業者組合とかが
うちはこの人に守護して欲しいとかで
決まるもんなんだろうか。

いちいち非キリスト教徒が調べてるんで
知らなかったり
たぶん所々間違ってたりでごめんなさい。

そうそう、バルトロマイという名前を
さっきから何度も書いてて
突然思い出したんだが
昔世界史で
「聖バーソロミューの虐殺」ってやったな。

と思ってちょっと調べてみたら、
フランスで起きた 
カトリックがプロテスタントを大量虐殺した事件のことだった。
(複雑なんで詳細は割愛するけど
ユグノー戦争とか懐かしい!)

その事件(というかもはや戦争?)が
勃発したのがこのバルトロマイの
記念日8月24日にだったそうだ。

こんなのバルトロマイが知ったら
嘆きそうだね。