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【主婦勉!】アトリビュート〜十二使徒 アンデレ編〜

続いてはペテロの弟アンデレ。

実は十二使徒にはもう一組兄弟がいるので、
ペテロ=アンデレが兄弟だという覚え方としては
それぞれの名前の頭一文字をとって「ペア」。
「ペア兄弟」と覚えれば忘れないと思う。

この方、実は
守護聖人〜イギリス編〜にて
"スコットランドの守護聖人"として、
初めまして済み、

青い染地に斜め十字、
セントアンドリューたぁ
あ、俺がぁ、ことだ〜 (歌舞伎調)

というわけで、
すでにお会いしておりました。
お久しぶりです。

とは言え、そんな深く掘ってないので
さらりとさらうと、

兄のペテロとともに、
ガリラヤ湖でイエスからスカウト。
例のあの「人をとる漁師に」のやつだ。

しかも先に会ったのは弟アンデレの方のようで
その日アンデレはイエスとともに過ごし、
翌日兄ペテロをイエスに紹介して
レッツゴージョイナスな感じに。

この方他にも結構
結果的に人と人を引き合わすようなことが
多々あったようで、
繋ぐ人、的な存在だったようだ。

そして、イエスの昇天後は
ヴォルガ川(ロシア西部を流れる、
ヨーロッパ最長の川)あたり、
黒海沿岸のアジア地方で
宣教活動を行なっていたことから、
スコットランドだけでなく
ロシアやルーマニアの守護聖人にもなっている。
大人気。

最終的には
ギリシアのアカイア地方で
X十字にかけられて
処刑されたらしいんだが、
(ほんと多いね!処刑!)

師であるイエスと同じ"十字架"での処刑は
恐れ多いとして
自ら斜め十字を申し出たそう。
なんつー謙虚さ!
弟子の鑑や!

なのに、
弟子のお気に入りベスト3に
入ってないなんて!
あんまりじゃない!
(ベスト4には入ってるとかいないとか)

そしてX十字の上で2日間生き続け
苦しみながらも
2万人に教えを説いたらしい。

えええぇぇ...
説法する方もする方だとして、
聞ける?
そんな磔にされてる人の説法聞ける?
いろいろ怖いし苦しすぎて私無理ィィィ...
昔の人すげえ...

そんな訳でずばり、
彼のアトリビュートは
1. X十字の十字架

これ1点に絞りたいと思う。
鋸とかあるけど、
あんまり持ってるの見ないので、
とにかくX十字持ってたらってことで
良いと思います!


画像1

ルーベンス 《聖アンデレの殉教》  

うむ。凄い迫力である。

これどさくさに紛れて
逃げたり出来そうじゃね?
馬がこんな近く走れるなら...ね?

剣でパパッと縄解いてもらって
馬に飛び乗れば

グッバイさよなら再見アディオス 
また会う日〜まで〜

も不可能ではない気が。

画像2

エル・グレコ《聖アンデレと聖フランチェスコ》

スタイル抜群だな。
X十字の持ち方がスタイリッシュです。

こちら右側は
イタリアの守護聖人でもうおなじみの
アッシジのフランチェスコさんで、

実際は生きた時代が違うので架空の状況なんだが
こういう、時空を超えた聖人たちの対話は、
ルネサンス時代、
“聖会話”として流行したそうだ。

「えー…感激…、これだったんですね、
あの伝説のX十字って…」
「まぁね、
やっぱそれなりにつらみだったけどね。
ん?触ってみる?」
みたいな。(俗会話だな)

ちなみにここ日本でも、
東京タワーのすぐ近くあたりに
聖アンドレ教会という美しい教会がある。
機会があれば一度訪れてみたい。