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詩「余分な私、因子@染色体」

四十日も経っていたから忘れてた
ああ、私も……だった

〈教科書訂正〉
×少量の→○多量の

頭の片隅に赤黒い、自我
これがある限り
勝てない
勝てないの
君に分かるか、この悔しさが

三つ編みしたっていいでしょう?
パフスリーブのロリータも
天使がモチーフのペンダントも
ほんのり香る金木犀も
私のためのお洒落なの

赤黒い海に溺れていく、身体
私の中を抉るように
意識不明の重体、なんて大袈裟な
いまさら何を被害者面?
君に分かるか、この苦しみが

アイス要らない、薬くれ
アセトアミノフェン、すぐ切れる
一人で立っていられない
銃弾、埋もれたままの身体

腹に溜まった赤黒い、臓器
毒が巡り巡るまで
終わらない
終われないの
君に分かるか、この憎しみが

仮に病としてみたら
矛盾生まれない背理法
それでも信じる帰納法
「これは病ではありません」

Q.E.D.

赤黒い闇から聞こえる、生命
私が私じゃないみたいに
年中行事の歯車、なんて無機質な
それでも歴史を続けますか?
君に分かるか、この悲しみが

赤飯要らない、薬くれ
メタンフェタミン、死に切れない
一人で立っていたいのに
短刀、刺さったままの……

麻酔打ってよ、
許してよ

私は、……のために生きてるの?


この詩は「生理痛やべえ」という歌なのです。
ざっくり言ってしまうと。
もうちょっと反骨精神ありますが……

とはいえ、詩の楽しみ方は人それぞれ。
余計なことを書いたかもしれません。

アイス食べたいです!!!