褒めるコミュニケーションで広報活動

ちょうど一年前、データ分析企業に入社した。広報とデザインを担当することになったが、ノウハウも知識もなく、せいぜい こんぼう と かわのふくを装備した程度、レベル1の私にはスキルも強みも何もなかった。

入社してすぐ社員研修に参加した。3ヶ月後に達成できる目標を自ら設定せよ、そして3ヶ月の間、2週間おきに経過報告してもらう、と言われた。

「文章をどう書けばいいのか勉強します」となんとも抽象的で志の低い目標を発表した。他のメンバーは複数の目標を掲げ、具体的なアクションまで発表していた。自ら生涯目標まで発表していた人を見たとき、勉強嫌いの私は呆然としたし、心は今にも折れそうだった。

最初は心の底からついていけないと思っていた。それでも挫けなかったのは周囲のメンバーの人柄と、二人の上司がアメムチ使いの申し子のような人たちで、指導が神業だったことに尽きる。

この一年、私は密かに、褒めるコミュニケーションを自分の役割と決めていた。

スタートアップ企業での広報の仕事は多岐に渡ったが、率先して写真撮影する機会が多かったし、アパレル経験が長かったので人を褒めたり可愛くすることは大好きだった。

「その服素敵」「今日肌キレイ!」「髪型変えましたね、似合ってる」というお決まりの褒めはもちろん、うしろにつけてる小さなヘアアクセまで気づいたら必ず、忙しくてちょっと面倒なときでも必ず褒めるを徹底した。

内面を褒めるのは気恥ずかしいので、手紙やチャットで、またはお酒の力を借りて(笑)

褒めるコミュニケーションのミソは、本当に思ってることしか言わないこと。常に本心から褒めるのがルールで、テキトーなことは言わない。

人は人から褒められるともっとキラキラしてくるもので、メンバーの輝きはそのままダイレクトに会社の魅力に繋がっていく。広報として自分にできることを無いなりに考えた(あるいはこじつけた)褒める広報。

みんなが気づいてるか、効果があるかはめちゃくちゃ不明。自己満足で、なんなら割と煩わしいと思われているかもしれない。

でもみんなを綺麗に撮影したくてオフィスの片付けを呼びかけたことは、テレビ取材が入った際に大いに役立ったし、絶対似合うから!と社長にゴリ押しした洋服は、似合いすぎてプロフ撮影に使ってもらえたりしたので、他にも間接的にどこかで役に立ってると信じたい。

もらってばかりが嫌で、何か役割がほしかった。周りはすごい人ばかりだし、仕事も未経験の領域ですぐには貢献できない。続けるための芯がほしかったんです。

まだやっと一年だけど、こんなあやふやな役割を芯になんとか1UPしてレベル2となり、褒める以外の広報の仕事でも少しは貢献できるようになった自分を今日は褒めちゃお!

最後まで読んでくださりありがとうございます。
もし、スキしてもらえたら心の中であなたをめちゃくちゃ褒めまくります!

最後まで読んでくださりありがとうございます。 サポートいただきましたら、ますます精進いたします!