欲がない ー2023/03/03

この日記でも何度か書いていると思うんだけど、今の僕は人生の中でもかなり幸せな気がする。月に2〜3回くらいは遊べる友人や先輩がいて、地元に帰れば毎日誰かが僕と遊んでくれる。加藤浩次なら「当たり前じゃないからな」と言うような環境に僕は幸せでいる。
でも僕は同時にこの幸せに対して少なからず違和感というか気持ちの悪いものを感じてしまっている。
今日まではその違和感の正体はわからなかった。ずっと幸せとは遠い心境で生きて来たが故に幸せに慣れていないだけかとも思ったがそうでもない。
この理由のわからない違和感だけがただ幸せと共に並んで座っていた。
結論から言おう。この違和感の正体は僕自身の欲のなさにあった。
僕は今、本当に欲がない。これは3大欲求的な根源的欲求ではない。そうじゃなくて、もっと興味だとか関心だとか行動だとかを呼び起こしてくれる欲がなくなってしまったのだ。
これまでの僕は真逆だった。むしろ欲によって突き動き時には衝動のようにすら感じるそれで自身の進む方向を決めて進んできた。
だが今はそれがない。
例えば、大学時代はそれなりにクラスの中に"仲良くなりたい人"はいた。
だが今は、会社で飲み会の場だけそれなりに話す人と話し、でもそれ以上仲良くなりたいと思う人がいない。会社以外においてもそんな人がいない。
大学時代まではもっと賢くなりたいという欲求が強かった。なのに今はそれすらない。
欲のない何者にもならない自分がポツンといて、欲がないが故にそれ以上を求めずに今の自分が幸せであると思い続ける。
社会人1年目。人生の停滞を感じる。「お金がないから」「会社の人だから」「自分がこれを好きになるのはもういいから」そんな欲を抑制するような割り切った生き方をした結果、欲がなくなった。悪い意味での大人になったのだろう。
鶏が先か卵が先かの議論のようになってしまうが、無欲だから幸せなのか、幸せだから無欲になってしまったのかはわからない。
でも少なからず無欲が幸せの閾値をさげて現状に満足させてしまっているのは確かだ。
僕はこのままどうなってしまうのだろう。このまま今の幸せに満足するだけの人間になるのだろうか。
僕は今幸せが怖い。

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