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上手くなる遊び方と上手くならない遊び方。

XSR900、やっぱりよしですね。

こんにちは、REIです。

先日、こんな記事を書きました。

これの証明ってわけでもないんですが、楽しくテニスを再開して、週に何回かやっているものの、全く上達しておりませぬ。それはもう見事に。ただ漫然と回数を重ねるだけで、慣れてきてはいるけども、昔を思い出す程度で上手くなっているわけではありません。

楽しいのは、めっちゃ楽しいです。

ただ、多分このやり方では持続しません。そこから何を学び、何を改善することで上方修正できるのか、それについてはお話ししたいです。

ちなみにバイクにも乗っております。

今日の本題はテニスを通じて、「上手くなる遊び方と上手くならない遊び方」についてです。

いきなり紆余曲折

数百万年ぶりに購入したテニスシューズ。

道具を使う遊びって、道具の選び方にもコツがたくさんあって、適材適所な、最適なものを選んでいきたいものです。

自分に合うバイク、自分が合わせられるバイク。どっちもアリだと思いますが、合わせに行くためには技術が必要で、無意識レベルでも合うものが、つまり相性が合うものがベターですよね。

で、今回テニスを再開するにあたって買ったシューズは既に二足目。いきなり迷走スタート。

最初に買ったのシューズはとにかくセールで一応必要だから買っておいたレベル。安いだけで選んだので満足感はなし。このアシックスのゲルレゾリューション8というのは二足目です。二足目で本命と出会えた奇跡はラッキーとも言えます。

たまたま立ち寄ったスポーツ用品店の店員さんがとても説明上手な方で、ヒアリングした上でこれを薦めてくれました。ベースラインでハゲ打ちしたい願望があり、ストローカー向けのシューズで、かつDUCATIのMotoGPマシンみたいな蛍光レッドがかっこよくて、型落ちのカラーが安くなっていて、一石二鳥でした。

どうやら東京オリンピックモデルだそうな。踵にTOKYOと書いてます。偶然のラッキー。セレンディピティってこういうこと。

用途に合ったもので、実際に使ってみたら細かいステップワークでの切り返しの際に、足首をしっかりをホールドしてくれてとても良いシューズなんですね。前後方向のダッシュに特化した別のモデルもあったり、やっぱり靴は靴屋さんですね。

最初に適当にお買い物をしたのは今となっては無駄になってしまいましたが、サクッと売却し、勉強代の痛手を最小限に食い止めることができました。

大体どれも同じなんだろう、と思考停止してしまうのは勿体無いと思えて、自分なりに良い勉強となりました。自分のしたいプレイが明確になればなるほど、この選択が正しかったと思えて、これまた嬉しいものです。

レーシングブーツを買うときに、アルパインスターズにするか、何かするか的な。ここに関しては、一番有名なものが一番イイヤツで間違いないんですが、必ずしもそうではないケースも多々あるわけで。

テニスシューズに関しては舶来品ではなくて、日本メーカーのアシックスの素晴らしさを学びました。見聞を広げるために他メーカーも試していきたいのですが、それは上手くなってからでいいかなと。今やるべき練習のための、最適なシューズが手に入ったと思います。(二年前にインスタDMで教えてくれた先生、ありがとう)

バイクの日、有楽町。

テニスがしたい盛りではありますが、8月19日はバイクの日ってことで自工会のイベント出演の仕事があり、モータージャーナリストしてきました。

うちのタクミン。

イベント出演の後、タクミとテニスをしておりました。この写真は別日ですが、半ば強制的にテニスを始めさせました。元水泳コーチのコーチ。フィジカルモンスター、ライバル一号。

全身脱毛してピカピカのキレオヂ。

で、このラケットなんですが、セールで買いました。
prince TOUR 100 290gというモデル。型で言うと四年前のもの。カラーで言うと、一昨年から去年にかけてだと思われます。幼少期、princeを使っていたのでノスタルジー。HEADやBabolatにも興味がありましたが、ひとまず知っているところから復帰しようということで。

ここでもまた失敗がひとつ。

派手なシューズがめっちゃお気に入り。

さて、既にラケット二本目投入です。

先ほどの失敗というのが、グリップサイズの存在を忘れていました。成人男性で多いのが、G2という太さ。

prince TOUR 100 290gは50%OFFみたいな在庫処分セールで買いまして、G2しかなかったんですね。ところがいざスクールに入校して打ち始めてみると、手首が痛い。

我慢ならず、買い足しました。

prince TOUR O3 100 290gというもの。O3の詳しいことについては、こちら。

グロメットレスってなに?ってことで、子供の頃にはない技術だったように思います。これを試してみたかったので、元のラケットと基本的には同じスペックのO3版でG3にしたわけです。

グリップサイズのG3は大正解、よく考えたら昔はこれを使っていました。そんなことすら忘れている始末。道具選びをするときに経験者がそばにいればこんなミスをしていないわけですが、タクミとワクテカしながらノリで買い物したので仕方なし。

初心者同士でつるむと楽しいんだけど、不必要な遠回りをします。素直に店員さんに相談すればよかった。おぢさんの慢心、昔とった杵柄がなんとかしてくれるだろう的なありがちな凡ミス。

バイクの日、有楽町。

バイク人口は増えつつも、若返りはまだまだ課題としてあり、そんな中でこうやってバイクを知らない人たちにアピールするチャンスをいただけてありがたい限り。

テニスも、若年層が減っているそうな。特に20-30代の女性が激しく減少傾向だそうな。テニス業界のとある方が、ゴルフに取られた、なんて言っていましが、どうなんでしょうか。業界の発展にはエンドユーザーの人口は大事ではあるけども、発展とは人口だけではないと思います。一人当たりの知識レベルを上げることで、上級製品への消費傾向を増すことも発展と言えるのではないでしょうか。

二輪業界では主に高級商材や高所得層向けの訴求に携わることが多く、僕の立場ではそのように感じています。特に人口増に期待できない日本市場では、ユーザー総初心者から、中級者へレベルアップしていくことも想定できます。

バイクの日、有楽町。

待ち時間が長くて暇だったので、本屋さんに寄ってテニス雑誌を大学生ぶりに購入しました。

二冊しかないの。

マジで?

昔はもっとありました。バイク雑誌が減りまくって執筆の機会が減る一方だったので映像媒体にお引越ししたワタシ。テニス業界と比べてもなんだけど、バイク業界の方が商品の単価が高い上に、人口もまだまだ多いのでしょうか。何かお手伝いしたい。仕事にしちゃおう。

ちなみに、既にYouTubeでプロたちの話を聞きまくっていたので、この本から得た有益な情報は正直なし。ただ、分が悪いですよね、スポーツは活字と写真より動画の方が伝わるから。

とても感銘を受けたのが、プロで発信されている方が、バイク業界より圧倒的に多いと感じました。現役プロたちが最新の情報を無料で発信してくれているんです。となるとお金を出してまで本を買う理由、難しいですよね。その媒体を応援したい気持ちもあって買ってみたものの、買い続けるかどうかはなんとも言えません。

これから出演したいテニスメディアも、YouTubeかメーカーのオウンドメディアだなと思っています。

ちな、ラケット。

長年大好きなガット。もう腸じゃないからストリングって言う方が正解説。

ほんで、この短期間でラケット三本目になりました。えっ。

一本目、prince TOUR 100 290g
二本目、prince TOUR O3 100 290g
三本目、詳しくはいずれ

ここまでの経緯としては、以下の通りです。

一本目、安いから買った、グリップが細くて失敗。久々に振ると290gでも重たく感じる。グリーンのデザインがかっこいいんだけど、緑好きってわけでもない。久々すぎて、とりあえずこれが基準。子供の頃に使っていた、グラファイト系とこのツアーはそう遠くない印象。

二本目、太いグリップにした、O3という機構を知りたかった、満足。ただしたいプレイが明確になって、かつ体の動きが復活してきて、攻めたくなった。290gが軽く感じるようになった。ホワイトでエレガント、見た目は更新できて気に入っている。しかしながら、O3のおかげ楽できるかなと期待したところ、本来は楽するための機構でもなく、店員さんに聞いても「簡単なわけではなくて好みです」とのことで、本当にその通りだった。ボールを掴んでいる時間が長く感じるのでコントロールとスピンにはメリットが多くて、結果的にはちょっと楽なものの、自分の仮説的プレイスタイルにはメリットを感じず。球離れが遅いところが、ちょっと好みじゃない。元来グリグリのスピンではなくて、ドライブといった、もうちょっとフラットめに打ちたい、ってかそうしてきてたんだって思い出す。機構としては素晴らしくて、いつかこれが使いたいというがありそう。

三本目、振り抜きとクリアな打球感とラケット自体の重量を扱いたくて。メーカー公称値305g、実測310g。ドミニク・ティエムが好き。自分もバックは片手。両手も打てるけど、どっちも併用していたから迷い中。

ラケットインプレはいずれアウトプットと思ってやるとして、ようやく本題。

上手くなる遊び方と上手くならない遊び方。

とてもシンプルなことで、自分の生徒さんにも繰り返し伝えていることです。元々は師匠と兄弟子から学びました。

下手同士でツルまない。

これ以外と抜けられないんです。最初から上手い人に遊んでもらうには、トレーナーやコーチにお金を払うしかないんです。だけど、普通は遊びは友達と始めると思うんです。上手い先輩はなんだか怖くて近づけないし、どうしても低レベルで固まります。共感が多いのは同レベル同士なので仕方ないことではありますが、伸び代に蓋をしてしまいます。

兄弟子からサーキットで「遅いやつと一緒にいると遅くなる」と言われました。きついけど、名言だと思います。元々は、超有力チームに所属していた時に先輩から言われたそうな。

上達することに楽しさを感じるタイプならば、素人同士で遊ぶのは無駄なんですよね。ただ誰もが上手くなるために遊ぶわけじゃないと思うので、もしかすると競技志向や上昇志向の場合だけかもしれませんが、ある程度の達成感がないと継続できないので、どんな遊び方も上手くなることは必要なように思います。

コーチに習い始め、ほぼマンツーマンのような少人数制で教わって、飛躍的に成長しました。おぢさんでも、習えば上手くなれるんです。だけど、望む成長スピードにはまだなれていなくて、ちょいと焦ります。

一方でバイクは免許さえ取れれば、もういきなり楽しいです。一生ヘタでもバイクは楽しいです。上手くなる”必要”があるとは思いません。初めて公道で自分のバイクを走らせた日の感動は今でも覚えています。

だけども、上手くなった方が、絶対にもっと楽しくなれます。

これは師匠から教えてもらいました。教わっているときに「俺の方が楽しい」と言い切るんですね。悔しいじゃないですか。教わってめっちゃ楽しいのに、なんか負けてるのって。

自分と同じように、育成や教育、トレーニング、あるいはプレゼンテーションといったことでお金を稼いできたタクミとも、「楽しいけど、これは無駄なんですよね」と言い合います。

こういうスイングにした方がいいんじゃない?きっとこういうことなんじゃない?って、それは楽しいけども、プロの先生がいたらこれは回り道に過ぎません。そんなところは一気に駆け抜けて、もっと先にある、もっと楽しい領域に早く入りたいんです。

何かに打ち込んで上達したことがある、この経験や成功体験がのちの遊び方にも大きな影響を及ぼすのだと思います。インターハイや甲子園の面白さとでも言いましょうか。

言い換えれば、軌道に乗せてからが本格的な遊びで、スタートダッシュは楽しさだけでゴリ押しして、その後に対峙するであろう数々のハードルや壁をどう対処していくのか。そこはタスクをクリアしていくゲーム感覚とも言えます。

先生やコーチがいるメリットとしては、遊びには終わりがないので、時に「まだまだだよ」「本当に面白いのはここからだよ」「明日はもっと楽しくなれるよ」とサポートしてもらうことです。

一人だとどこかで線を引いてしまいます。このくらいのレベルでいいだろうと。

そうすると、お山の大将になるんです。初心者クラスから卒業しない人。サーキットには特によくいます。初心者のコミュニティを荒らすだけの存在で、完全に邪魔者です。お手本になるために、どんどんとクラスアップしていくべきです。

とはいえ、次のクラスがどこにあって、どういうステータスになっていれば次のチャレンジに移行していいのか、自分では見えにくいことがたくさんあると思います。

そこでやはり、上級者から学ぶことがとても有効なわけです。

ちょいと逸れますが、ギタリストでザック・ワイルドという方がいます。若い頃は北欧の妖精みたいなハンサムだったのに、おっさんになったらドワーフの木こりに転生されました。

ザックが言っていました。

「友達はいらない、ひたすらギターを練習しろ」

そして妖精からドワーフになれたわけです。

僕が初心者と遊ぶのが好きじゃないのが、ここです。ドワーフになるためには、funは一旦置いて、improveを優先する。そしてjoyは後からついてくる。

いきなり横文字をぶち込んでくる人には気をつけてください。

バイクのレースをやる気力と資金がないので、テニスの試合や大会に出ます。勝負したいです、勝ちたいです。ヒリヒリしたいんです。

タクミとテニスコートの駐車場でジュースを飲みながら、ああだこうだ言うのはとても楽しいです。だけどタクミとはあんまり上達できない。だからプロから教わって、引き上げてもらって、あくまで余裕がある時に仲間を引き上げていきたい。

テニスを始めたと言うと、一緒に大会に出ようねと言われがち。でも、フルコミットした時の自分のスピード感覚に付いてこられる人じゃないと、無理です。上級者の場合、おでこがすり減ってもっと小顔になるくらい土下座して一緒に遊んでもらいます。コーチならお金、友人なら何か別の形でお礼をしながら。

とりあえず上手くなってみる、友達や自分が所属するコミュニティを置き去りにしてでも、自分だけでも登ってみる。そして高みからしか見えない景色を、後から共有する。

とりあえず、久しぶりに熱っぽいから、このペースを維持できるように追い込んで楽しんでいきます。

次のステップ

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