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Sekai no owariのSaoriさんが大好きでした。

Sekai no owari「Habit」を聴いた。
いつか聞こうと思ってる間に、世間ではかなり注目を集めていたらしく、もうYoutubeではその曲のMVが1000万回再生を突破していました。
慌てるようにして再生ボタンをクリック。
カテゴライズへの関心を強く寄せた歌詞はセカオワっぽい。
そんな感じでMVを見ているとふっと出てきた懐かしい顔。
Saoriさんだ!僕はすごく懐かしい気分になりました。
このなんだろう、言葉を選ばずにいうと元カノ感というか。
「あぁ、この人好きだったなぁ」みたいな(ごめんキモくて)。
僕は中学生の頃にSaoriさんのブログをよく読んでいたんです。
つか、他人のブログを読み漁った初めての経験がこの人だったかもしれない。
MV見終えたてではありますが急遽、
追想と懐かしさのなかに自分を漂わせ、思うままに筆を走らせたい。

Saoriさんのブログ

僕は2010年の終わりか2011年から「世界の終わり(当時の表記)」を聴き始め、ブログを読み始めました。
リアルタイムで更新されていく記事も読んだし、過去記事も漁った。
「ライブハウスをこれから作るぞー!」なんてところから、まるで顔を画面に埋めるようにSaoriさんの文字に浸ってました。
今思うと、きっと色々Saoriさん忙しかっただろうに、マメですよね。

当時僕は中学生。
中学校という社会にいると、ときどき息が詰まりそうになる。
そんな僕を彼女の言葉は強く安心させてくれていました。

まず、一からライブハウスを作ったり、シェアハウスで寝食を共にしている、そのリアルな描写にワクワクした。
次に、彼女の目から見たメンバーの様子の描写がまぁ優しくて僕は凄く落ち着くことができた。
人のことをこう見て、このように言葉に落とせるこの方は、きっと凄く優しい方なんだなぁと。
最後に、そんな彼女は自身のなかで、ものすごい葛藤や悩みとかもどかしさとか怒りとかも感じてきていて、そんな思い出を赤裸々に綴っていたのもまた強く印象に残っている。
中学生だったか高校生だったかの頃に、夜中にピアノを移動した話とか。

当時僕は13,14歳。
一回り近く年の離れた女性のリアルがそこに詰まっていて、僕は食い入るように、夜更かしをしてブログを読んでいました。

今思えばこのとき、僕が思う「ブログの魅力」を初めて体感したのかもしれませんね。

ブログの魅力

「書いている人と適度な距離感で緩くつながることができること」、だと思う。

というのも、ブログは書いて人に伝える手段だけれど、
「手紙ではない」っていうのが僕は結構ポイントだと思っていて。

手紙は相手が決まっているから言葉を選ぶ。
対してブログというのは、文章を書いた紙を小瓶に丸めて詰めて、蓋をして、海に流すような行為で。

「誰かが読んでくれるかもしれない。誰かはわからないけれど」

の心もちで書く文章は極めて内に矢印が向いた思考になる。
より素直になれると思うのです。

向こうは僕が読んでいることも知らないし、もちろん僕のことも知らない。

ただ、僕はその小瓶を受け取ったわけです。
たまたま僕は彼女の文章を読むことができて、
彼女の内面を垣間見ることができて、
ワクワクしたり落ち着いたりする夜を過ごすことができた。

ここでブログの書き手と読み手はゆるくつながることができていると思うのです。

僕はそれを知ってるんだ。
僕はそれを読んだんだ、という感覚ですよね。

しかもブログって、たいてい一人で読むもの。

他の人が読んでいることをあまり想像しないというか。
テレビというよりラジオっぽい感じ。
テレビは他の人も見ていることが了解の上で見ているけれど、ラジオはそこをテレビより想像させないじゃ無いですか。
Twitterとかあるから今はその雰囲気も弱くなってきたかもだけど。

まぁそんなこんなで、少なくとも当時は、僕は

「僕に向けてブログにしか吐き出していない言葉を受け取ることができた」

みたいな感覚になるわけです。
だから、彼女の投げたボールを確実に受け取りたい、変な話、「受け取らなければ」、的な変な使命感も感じるような感覚にもなって。

だーっと書いてきたけれど、僕が思うブログの魅力はこんなところにあると思う。

書き続けよう

だから、やっぱり
周囲に配慮して運営の検閲が入ったブログとか、
何かに役立つことをハナから想定して書くような客観的で論理的な話とかは糞食らえで、
その人の言葉で、そのとき何を思ったかを書くことがきっと強い価値なんですよ。

その証拠として、
もし僕が彼女に会う機会があったとしたら「ありがとうございました」ということでしょう。会ったことも無いのに。

今書いていて、どんどん懐かしい気分が蘇ってきます。
調べてみたら、なんとびっくり!

まだ文章残しておいてくれてるじゃ無いですか!
なんて優しんだ!消したくなったときだって山ほどあっただろうに。

文章はあのときとあまり変わらない。
変わったのは僕のほうだ。

けれど、やっぱり少し蘇りますね、このブログにくると。
少し忘れかけてた、中学生のときの感覚を取り戻すことができる気がしました。

ブログは自分の言葉を書いてなんぼ、そして書き残してなんぼ。

先週ね、実は超体調を崩していたんです。成人迎えてからは間違いなく1番辛かった。
あらゆるルーティンがことごとく崩れていって、それを復活させるのにエネルギーを結構消費していた矢先の出来事でした。よかった。

やっぱり僕も書き続けよう。

僕が僕のために僕のことを書くのは変わらないし、それがやりたくて書いているわけだけど、いつか、誰かの心を癒したり慰めたり安心させられることがあるとすれば、そう思えるだけで僕は幸せ者だなぁと思う。

Sekai no owariのSaoriさんが大好きです。

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