見出し画像

【無料】3つの話をしますっていう人が嫌いだ

昔書いていた文章を振り返ろう〜のコーナー。
以下の文章は、僕が2020年初めに書いた文章です。
当時の刺々しさそのままにお届けします。
ちなみに、今の僕、「3つの話をします」とは言いますね。

それでは、どうぞ。

■ ビジネスであるべき話し方なんてものが本当に存在すると信じていた。

ロボットのように、いいたいことではなくいうべきことをいう的な。
例えば、「ポイントは3つで。」「3つの話をします。」とか。
ジョブズもそう言って、卒業スピーチしていましたね。

■ なぜ、見通しを先に伝えるべきか。
3つのお話をしますっていえば、相手の頭に3つの箱(イメージ)をあらかじめ用意してもらえる。
何の準備がなく本編に言ってしまうと、話の構造理解と内容理解を同時に課してしまうことになるから、相手にとって凄く負担になる。
だから、これからする話の内容理解に頭のリソースを割いてもらうためにも、あらかじめ話の構造、骨組みだけ入れてもらうのは然るべき話し方。

もう一つの理由として、終わりをイメージできるということがある。
ビジネスでは(本当はビジネス以外も、以外こそなんだけど)時間が超大事。
大事な時間だからこそ、ビジネスパーソンはできる限り管理をしようとするべきで。
だから、相手の話を聞く、というような、相手に時間管理がどうしても委ねられてしまうときは、そもそも「聞ける話かどうか」を判断せざるをえない。

そのための話し手にできる最大限の配慮として「終わりを想像させる」という手法。例えば3つの話とあらかじめ言って仕舞えば、3つ聞けば済む話と理解して、「まぁ聞いてやるか」となるかもしれない。

聞いてられる話を、聞きやすくしてあげる。
だから、見通しを先に伝えることが大切である。

みたいな感じで揺るがないロジックが存在すると思っていたんですけどねえ。

■ 今になって気付くんですが、大切なポイントを見失っていると僕は思っていまして。

「3つのポイントがある、3つの話をする」。

だからと言って、なぜその話を聞かなければいけないのか。
という点です。

「いや、終わりが想像しやすいし、理解しやすいから予め3つって言うのが正しい…」

いやいやもう論点が違う。
そうじゃなくて、なぜ理解しなきゃいけないの?あなたのいうことをってこと。

「今、あっちの特設ステージで、無料の電子タバコ体験サービスやってるんですー!」
いや、だからってなぜ吸わねばならない?みたいな感じ。

「いや、無料だし吸う体験はしやすいかと…」

違う違う、そうじゃ、そうじゃなぁい。(突然の鈴木)
無料で吸えるからって、なぜ吸いに行かねばならんのだ、ってこと。

話を聞きやすくしたからとて、その話を聞く理由がないのである。

■ その点。
「お前が狙ってる女の子、この前イケメンと2人で歩いてたぞ」

これを友達に言われた方が、もういくらでも聞いてられますよね。
おいおいまじかよ、いつ!どこで!どんな人!誰似!

こんな興味しか湧かない話、「構造」だの「聞き終わり」だの想像させる必要もない。
なんなら、自分が腹落ちするまで永遠と話し続けて欲しいくらい。

結果、「3つのポイントが……」なんて話よりよっぽど広く深く理解している。

■ いやそれはプライベートだからじゃん。
とか言ってるのが、ちょっともうナンセンスだと思っていて。

なんか、つまらない話を聞く努力をするってどういうこと?
みたいな感じに最近思うようになってきましてですね。

まぁそんな今日この頃です。

ここから先は

0字
マガジンのアピールポイント、強いていうなら圧倒的に安いです。

都築怜の自撮り展

¥120 / 月 初月無料

【500記事突破】都築怜が普段書いているエッセイをまとめた更新型のマガジンです。毎週月曜〜金曜の18:00に新規記事を投稿しています。自分…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?