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天皇賞(秋)データ解説・本命&穴馬予想

∴秋華賞&菊花賞後記

先日の秋華賞ではリバティアイランドが見事
牝馬三冠を達成しました!圧倒的な横綱競馬を見せつけ、世代最強を証明しました。
リバティアイランドはJC(ジャパンカップ)に出走予定とのことで、まだまだ
"お嬢さん"から目が離せません!
菊花賞では4番人気のドゥレッツァが重賞初挑戦にして、ダービー馬:タスティエーラと
皐月賞馬:ソールオリエンスの猛追を振り切り
G1初制覇を飾りました。元々、混戦模様だった今年の牡馬クラシック戦線。菊花賞を境に
ますます混戦具合が高まりそうです!

∴天皇賞(秋)出走予定馬

今年の天皇賞(秋)は、世界ランキング1位
イクイノックスやドバイ遠征時の怪我から復帰する、昨年のダービー馬:ドウデュース、
昨年の牝馬二冠馬:スターズオンアース、
今年の春、G1初制覇を飾った:ジャスティンパレス&ジャックドール等各世代の名馬が出走予定。何と言っても、今回の見所はイクイノックスとドウデュースのダービー以来となる、ライバル対決だろう。ここまで1勝1敗と
両者並んだ成績。今年はJCでも対戦する可能性があるが、まずはこの秋の大盾を奪取するのは、前年覇者か新覇者なのか。

∴天皇賞秋データ解説

(☆)東京芝2000m

東京芝2000mはスタート直後に坂があり、
レースを組み立てるのが内枠に比べ難しい。
数頭が能力では抜け出しているとはいえ、
なるべく内枠よりの馬を選ぶべきだろう。
また、東京競馬場は差し・追込有利な傾向にあるが、ここ数年のデータを見ると、
「59.0〜1.00.40」と平均ペースになる
ケースが多い。昨年のパンサラッサの大逃げはイレギュラーだが、それ以外のデータは
割りと普通だ。今年は人気の一角である、
ジャックドールがレースを作っていくと思うが、ハイペースにすると脅威の末脚を持つ、
イクイノックスやドウデュース、スターズオンアース等に差される可能性が高いため、
ここは鞍上の藤岡騎手の見せ所だ。

(☆)レースデータ

・牝馬が好走
天皇賞(秋)では、牝馬の好走が近年目立つ。2019,2020年では9冠馬:アーモンドアイが
連覇し、2021年は短距離女王:グランアレグリアが3着に好走している。元々G1馬でポテンシャルな部分もあるが、秋天の2週間後に
行われる、秋の牝馬中距離最強決定戦:
「エリザベス女王杯」に向かうのではなく
秋天に出走するということは、陣営側の
圧倒的な自信があるからであろう。
その点も抑え、今年は昨年の二冠馬:スターズオンアースが出走予定。ポテンシャルも高いだけに、無視はできない。

・上半期G1からの直行組が優勢
このレースは、上半期に行われたG1(主に宝塚記念・安田記念)からの直行組の成績がいい。勝率:約14%、連対率:33%と安定した
成績を残している。それに比べ、前走G2組
(主に札幌記念・オールカマー・毎日王冠)は、勝率:約5%、連対率:約8%と好走できていない。前走G2組の有力候補は、プログノーシス・ジャックドール・ガイアフォースだ。
今回は思いきって捨てるのもありかも。

・成績安定組が優勢
「前走3着以内」と成績安定組が勝率:13%、
連対率:20%と好成績。それに比べ、「前走4着以下」の勝率:1.3%、連対率:6.0%と成績が
よくない。やはり、成績が安定していれば
馬券にも絡ませやすい。

∴Reitoの本命・穴馬予想

(☆)本命馬

・イクイノックス
イクイノックスは昨年の年度代表馬。
前年の秋天からG14連勝中で連対率100%。
逃げ・差し可能な自在の脚でG1を連勝。
世界ランキング1位をキープし、現役競馬界の
最強馬である。前年の秋天はパンサラッサの
大逃げで1000m=>57.4秒という、かのサイレンススズカを彷彿とさせた。一時10馬身以上もの差があったが、それを差し切った。
今回は宝塚記念後の放牧明けだが、リバティアイランド待つ秋の最大目標である、「ジャパンカップ」へのステップレースとして軽く
圧勝して欲しい。

(☆)対抗馬

・ドウデュース
・スターズオンアース

ドウデュースは昨年のダービー馬。今年の
ドバイ挑戦の際に、怪我が判明。春夏は全休と、長期治療を余儀なくされた。
秋天はその長期治療明けの復帰レース。
怪我の後遺症等、やや不安は残るものの
年齢の衰えはなく、今年の京都記念は完勝。
ライバル馬:イクイノックスとの久々の
対戦で、世界ランキング1位を負かすような
走りをぜひ見せて欲しい。

スターズオンアースは昨年の牝馬二冠馬。
今年は大阪杯:2着、VM:3着と惜敗が続いているが、能力の衰えは一切見せない。
乗り替わりもプラス材料。積極的な仕掛けが
特徴のM.デムーロ騎手なら、C.ルメール騎手同様に、この馬の能力を十分に引き出せるだろう。牝馬の好走が目立つ、このレースで
昨年の秋華賞の雪辱を果たすような走りを見せて欲しい。

(☆)穴馬予想

・ダノンベルーガ

ダノンベルーガは昨年の皐月賞・ダービーの
4着馬。ポテンシャル自体は世代でもトップクラスを誇るものの、中々勝ちきれないレースが続いている。昨年の秋天も上がり2位の
32.8秒を繰り出すも、イクイノックスには
届かず3着。札幌記念で叩いてからのレースとなるが、鞍上はモレイラ騎手。名手のリードで、同期世代に大穴を開けて欲しい。

(☆)他のG1馬について

ジャスティンパレス・ジャックドールは今回
切ることにした。
理由は複数あるが、ジャスティンパレスは
距離的な問題だ。ルメール騎手は宝塚記念の
際に、距離が少し短いとコメント。
好走はしたものの、メンバーがまた強くなった東京競馬場で、「2000m」と課題がある。
そのため、今回は捨てることにした。
ジャックドールは相手の問題だ。
確かに彼自身G1馬であり、ポテンシャルが
高いことは事実だが、大阪杯は「スターズオンアースが馬群に進路を塞がれ、上がってくるのに時間を要した」という別の捉え方もできる。今回は前年の秋天よりは自分の競馬を
出来ると思うが、差し・追込有利な東京競馬場でイクイノックス・スターズオンアース・
ドウデュース等世代の最強馬達の猛追を
振り切るのには厳しいと判断した。
しかし、今年花が開いたこの2頭。
秋天でも好走し、今後へのステップアップへと繋がって欲しい。

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