見出し画像

宝塚記念有力馬見解説・本命、穴馬予想


∴さきたま杯後記

今年からJpn1に格上げされた夏の短距離ダート王決定戦"さきたま杯"では、圧倒的支持を集めた1番人気のレモンポップが3番人気のイグナイターの猛追を振り切りG14勝目をあげました。これで国内G14連勝で国内でのダート王を確たるものにしました。3着にはかしわ記念覇者のシャマルが入り、順当決着となりました。個人的にはウシュバテソーロやフォーエバーヤング、デルマソトガケ等と走っている姿を是非見てみたいです。(多分海外遠征しない限り厳しいと思いますが笑)

∴宝塚記念出走予定馬

日本総大将:ドウデュースや昨年の春天覇者:ジャスティンパレス等のドバイ組VS大阪杯覇者:ベラジオオペラ、春天2着のブローザホーン等の国内組の構図となった。"天才"無き混戦の現在に新たな王者になるのはどの馬か。

∴有力馬見解説

(☆)ドウデュース

ドウデュースは秋のグランプリ覇者。前走の
ドバイターフでは直線で上手く抜け出すことができなかったものの、海外の一級戦相手に5着と健闘。しかし、本来はこんな結果で終わる馬でないのは陣営が一番思っている。
放牧を挟んでからの乗り込みは凄まじく、
海外帰りとは思えないタイムを叩き出している。鞍上は不動のコンビ武豊騎手。グランプリ連覇に向けて、仕上がりも鞍上も不足は無い。
評価→A

(☆)ジャスティンパレス

ジャスティンパレスは昨年の春天の覇者。
前走のドバイSCではリバティアイランド等の日本有力馬やオーギュストロダンの中で4着に健闘。急遽乗り替わりとなった、マジックマンが長く使える足を活かして、能力を最大限に引き出した。今回は距離短縮の京都2200に舞台代わりとなるが、京都では春天の勝ちがあるため適性不安は無いに等しい。また、鞍上との相性も良く4戦4勝と負け無し。有馬の時やマークが厳しすぎる競馬となった際に
厳しくなることは予想されるが、馬券圏内は熱いだろう。
評価→A+

(☆)ベラジオオペラ

ベラジオオペラは今年の大阪杯の勝ち馬。前走の大阪杯では、先に抜けだし後続からの猛追を振り切りG1初制覇。今まで苦渋を舐めさせられてきた同期に一矢報いる大激走だった。今回はメンバーがかなり強化されることとなるが、京都コースは前々走での京都記念で僅差の2着と好走経験があるので適性は大丈夫だろう。重馬場での好走経験もあり対抗に匹敵するポテンシャルは持っているが、
ここで注視しておきたい点がある。それは「暑さ」だ。近年の夏競馬は熱中症により敗退してしまうケースが多いのが問題となっている。最近でも春天でドゥレッツァが熱中症になったのは有名な話だろう。ベラジオオペラも例外ではなく、昨年の神戸新聞杯では夏負けで出走することができなかった。今年の京都競馬場は最高気温が31℃と猛暑日予報。
この馬だけとは言い切れないが、少し疑問を提示しておきたい。
評価→B+

∴データ解説

(☆)京都芝2200m

京都芝2200m(JRAより引用)

今年は阪神競馬場の改修工事により、京都競馬場での開催となる。スタンド前からのスタートで外回りコースを一周するレイアウトとなっている。1コーナーまでの距離が長いので、その気があれば外枠からでも先行できる。スタートからバックストレッチ半ばまではほとんど平坦。そこから3コーナーにかけて上り勾配になっていて、残り800m標識付近まで上り続ける。そこを過ぎると3コーナーと4コーナーの中間にかけて急な下りで、勢いに乗ったまま4コーナーを回る。ゴール前の直線は403.7m(Aコース使用時)。中盤の起伏が大きな影響を与えるコースで、クラスが上がるほど早めにスパートが始まりやすい。さらに直線ではトップスピードに乗っての追い比べが待っているから、長く脚を使える持続力に加えて切れ味も必要となる。今回は降雨によりよりパワーが必要になるため、重馬場巧者がカギを握るだろう。

(☆)牝馬の好走に注目

近年牝馬の好走が目立っている。リスグラシュー、クロノジェネシスは牝馬での制覇、昨年もスルーセブンシーズが2着に好走した。
今回はルージュエヴァイユが牝馬で唯一登録されているが、ルージュエヴァイユは前年の同舞台で開催されたエリザベス女王杯で2着に好走している。また今回は逃げ馬不在でスローペースが予想される中、距離が2200がギリギリな当馬にとってはこれとないチャンスだろう。今年も好走には注意が必要だ。

(☆)G1WINNERが中心

過去10年で3着内に入った30頭のうち、19頭と約2/3がG1勝ちの経験がある。逆にG1,G2での勝ち鞍経験が無い馬は苦戦しやすく、3着内すらも怪しい。最近不振なG1馬にも注意が必要な可能性があるだろう。

(☆)非根幹距離巧者を狙え

過去10年のうち、ミッキーロケットを除く9頭はキャリアで非根幹距離(特に2200,2500)での好走経験がある。最近だと、イクイノックスは昨年の有馬。タイトルホルダーだと日経賞等、春のグランプリだからこそ非根幹を上手く乗り切らなければならないのは確かだろう。唯一データ外だったミッキーロケットも過去に重賞勝ち経験がありG1でも複数回掲示板圏内に入っていると、能力的にはG1でもやっていけるような馬だった。穴馬を狙う際も単なる穴馬ではなく、能力が無ければ馬券圏内に入ることや掲示板内に載ることすら厳しいだろう。しっかり能力を見極めて決めるべきだ。

∴Reitoの本命、穴馬予想

(☆)本命・対抗馬

◎ ジャスティンパレス
○ ブローザホーン
▲ ドウデュース
〈ジャスティンパレス〉
ジャスティンパレスは昨年の春天の勝ち馬。
上記でも触れているがやはり京都の下り坂に適応し、G1を制覇しているのは能力が高いことを示しているのだろう。少々馬場が渋っても対応できるし、逃げ馬不在の為にスローペースが予想される中で先行できるのは強みである。唯一懸念があるとすれば、昨年の有馬の様に最後方で競馬を進める形となった際のみだ。ジャスティンパレスよりも優れた末脚を持つ馬は他にもいるため、瞬発力勝負となった時に戦い抜けるかが注目となる。
〈○ ブローザホーン〉
ブローザホーンは今年の春天の2着馬。前走の春天では素晴らしい手応えから最後伸びるも
先に抜け出したテーオーロイヤルを捉えきれず惜敗。しかし、能力自体は高水準であることを示した。今回は前走好走した京都コースとなり、重賞制覇もこの舞台で成し遂げている(2024 日経新春杯)。重馬場適性も高く、
先団〜中団で競馬できるのは展開によって変えられるのは利点だ。

(☆)穴馬予想

・プラダリア
・ルージュエヴァイユ
・ソールオリエンス
・ローシャムパーク



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?