初めての不服申し立て
昨年のクリスマスイブのこと。母から電話がかかってきた。何事?と嫌な気分になる。普段、母とのやりとりはLINE。電話してくる時は、たいてい悪い知らせなのだ。
父の介護認定調査の結果が「非該当」だったとのこと。母はかなり困っている様子。現在、父は「要支援1」で週1回デイサービスに通っている。「非該当」ということは、デイサービスに行けなくなるのか?と私も焦る。
父は週1回のデイサービスをとても楽しみにしている。デイサービスに行き始めてから、父は元気を取り戻した。元気になりすぎて「非該当」なのだろうか。
デイサービスをやめてしまえば元に戻るだろう。楽しみを奪われて落ち込むのではないか。前より悪くなりはしないか。
認定結果に納得がいかなければ、「不服申し立て」ができるということなので、やってみることにした。ケアマネジャーさんに連絡を取り、年明けに実家に来てもらうことにした。
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なぜ「非該当」の判定となったのか、今さら考えても仕方がないが、考えてしまう。父が「話を盛りすぎた」からだろうか。できない事をできるとつい言ってしまう。張り切っていつもより元気に見せてしまう。年寄り扱いされたくないという気持ちは理解できるが、それがよくなかったのではないか。
いつものケアマネジャーさんなら、そういうことも込みで話を聞いてくれるが、今回は区役所から来たという、初めて会う調査員。今回の調査の後、私はモヤモヤした気持ちになっていた。その時は受け流してしまったけれど、今思えば私は違和感を感じていた。
こちらが特に話していないことについて、「家族で協力してやっているんですね」「奥様がお手伝いされているんですね」など、どこか的外れな確認をされていると感じた。こちらの話した内容と関係なく、最初から答えが決められているように思えた。
私と母は「介護」については、考えが一致している。無理してやるより、プロにお願いした方がいい。共倒れになるのだけは避けたい。利用できる制度は積極的に利用したい。
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と、そんな事を考えながら年末年始を過ごし、今日、ケアマネジャーさんと話をした。結論から言うと、父はデイサービスに通い続けることができるとのこと。最悪の事態は回避できると分かって一安心。
ただし、「不服申し立て」の結果、「非該当」のままなら、デイサービス1回5000円、月に2万円程度かかる。安くはないが、パーソナルトレーナーについて鍛えてもらったと思えばいいか。いや、よくない!なんとか「要支援1」と認定されたい。
ケアマネジャーさんが帰った後、父が私に1000円のQUOカードをくれた。母校の高校に寄付をして、もらったものだそうだ。いくら寄付したのか聞いたら1万円。それを聞いた母が、1万円も!と金額にケチをつけたが、父はもう先が短いから好きに使わせてくれと答えていた。
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