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大同電鍋をいまいち使いこなせない方へ

本当にいつもいつも押しが強くて申し訳ないんですが。
今日は「大同電鍋と今ひとつ仲良くなれない」「電鍋がうまく使えない」「電鍋 使いにくい」で検索しちゃう方に向けたnoteでございます。電鍋買ったけど、いまいち良さがよくワカランな〜! という方、ちょっと諦める前にこれ読んでって!

そもそも何の話? という方は、こちらも読んでね。

以前公開したこちらの記事、沢山の方に読んでいただいたおかげで、大同電鍋の日本公式店舗(楽天やYahoo! ストア)では売り切れ続出に。スープ作家の有賀さんや音楽プロデューサーのジェーン・スーさんなど、著名な方々も電鍋の魅力を発信。大同電鍋は ”台湾好きなら知っているディープなアイテム” から、今をときめくホットな調理家電に躍り出た。家電芸人に紹介される日も近い。

日本国内のさまざまなお家に迎えられた電鍋ちゃんたち、シュンシュンとそれぞれの台所で活躍しているだろうか。「使わない日はない!」「2台目を検討してます」と前のめりな感想をいただく一方で、実は「今ひとつ使えてない」「使ってみたけれど魅力がどうもよくわからない」という声もたくさん聞いた。

ノープロブレム!  これ、超わかる。実は私も、電鍋を初めて買ってから今のように使いこなせるようになるまでには2年ぐらいかかった…! 使いこなせるようになるのに時間がかかったというよりは「こんなふうに使えばいいんだ!」 と勝手の良さに気づくのに時間がかかったのだ。

というわけで、電鍋ともう一歩か二歩くらい仲良くなりたいあなたに贈るメッセージ。まずは肩の力を抜こう。たまたま冷蔵庫にある食材と、たまたま出しっぱなしにしていた電鍋と対峙するところからすべては始まる。本場台湾で「大同電鍋」は丁寧で素敵な暮らしのパートナーでもなんでもなく、調理家電なんて持たない人たちの家にも唯一転がっているような、ゆるいアイテムであるということを忘れないでほしい。

1. まずは、電鍋をキッチンに出しっぱなしにする

家が狭いとか色々事情はあるだろうが、まずは電鍋を出しっぱなしにしてほしい。いい感じの置き場なんて必要ないよ。我が家のコレ、見てって!

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IHクッキングヒーターにゴタゴタと。もはや安定した場所にすら置いてないけど、まあなんてことはない。

常に目に入ることで使う機会が増えるというのは当たり前の話だけれど、「よし電鍋でアレを作ろう!」と物置からヨッコラショと出すのではなく、日常のいつもの料理の中で電鍋を使う。そうすることで、ご飯の支度に優秀な助手がついたような感覚になる。

というのは、このあとの話で納得してもらいたい。とにもかくにも、まずは台所に出しっぱなしにしてみよう!

2.  内鍋の存在を忘れる

メイン料理を使うにはなくてはならない付属の内鍋なんだけど、日常使いではむしろこの子が邪魔になる。「電鍋を使う=内鍋に食材を入れる」という発想から脱却しよう。どこか別の場所に置いておく。

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電鍋の勝手の良さのひとつは、なんといっても色々な容器が使えること。器、タッパー、耐熱ボウル、ラップで包んだもの。アルミホイルやキッチンペーパーも使えるので、カバー範囲の広さは電子レンジ以上かも?

我が家の電鍋を見てってよ。

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皿の上にタッパー載ってますが、ちゃんと蓋が締まるので大丈夫(笑)。カオスな状態の容器に食材を入れて蓋を締めてスイッチオン。こんな状態でもしっかり全体が加熱されるのが、蒸気で調理する大同電鍋の素晴らしさ!

ここにあれこれ好きな食材や、温めたいものを入れて加熱する。いい感じに熱が通ったら、味付け(といっても鰹節とポン酢かけるとか、オリーブオイルと塩ぱらりとかその程度)したら、そのまま器ごと食卓に出せばOK!

パズルのように家にある器を電鍋の中に置いて、余ったスキマにはだいたい「生卵」か「冷凍ご飯」が直に置かれるのが我が家の定番。

3. いろんなことを同時にやる

前述のとおり、ほとんど内鍋の出番がない我が家では、晩ごはんの支度は大体こんな状態。ちなみにこの写真の電鍋はMサイズ(6合サイズ)です!

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これはサラダに使うブロッコリーと卵を蒸しながら、息子の好きなウインナーを加熱しているところ。

改めて認識したいのは、食卓に並ぶご飯の支度って色々な段階があるということ。どーんとメイン料理を完成させることに目が行きがちだけど、例えば野菜炒めに使うブロッコリーを事前に茹でるとか、煮玉子にしたいゆで卵を先に作っておくといった下ごしらえや、仕込んだシュウマイや茶碗蒸しを蒸すといった仕上げ。さらには冷凍のご飯を解凍するとか、昨日余って冷蔵庫に入れておいたおかずを熱々に温めるとか。白米を炊く、とかもそうだよね。食卓を用意するという行為には「前」「中」「後」みたいなものがあるわけだけど、それを同時にまとめてできちゃうのが画期的なんだよね。

だから、先ほどのように器を先に置いてみて、そこにいろんなものを載せてみたらいい。料理の支度における工程が、1つも2つもショートカットできるのが分かる。

ちなみに先ほどセットしたブロッコリーとゆで卵ができたら、ツナと一緒にマヨネーズでちゃちゃっとあえて、パルメザンチーズと黒胡椒をひとふり。デリのような温サラダの完成!

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3. 電鍋を「解凍」に使う

さて、電鍋でいろんなことを同時にやる、の例をご紹介します。我が家で度々使うのは食材の解凍。正直これが正しい使い方かわからないけど、カッチカチに冷凍されたお肉を一日かけて解凍、なんて計画的なことができるわけもなく。大慌てで電鍋で加熱して解凍してます。冷凍の状態から様子を見ながら5〜10分ぐらいで取り出して、次の工程にGO!

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電子レンジで解凍しようとすると、うっかりそのまま火が通ってしまうこともあるんだけど、電鍋だとじわじわとした加熱だからなんかいい感じに解凍される気がするんだよね〜。

まさに昨日はこんな感じでした。手羽元の登場率が高いのは、いつも安いからだよ! どうしても隙間を埋めたくなる病なので、ここでもまた空きスペースに生卵を転がす。「大同電鍋スキマ選手権」でもやりませんか?

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4.冷えたおかずを温める

そうして美味しくいただいた手羽元煮、ちょっぴり余ったので翌日のお昼ごはんのおかずに。小腹が空いたら、冷蔵庫からお皿ごと取り出して、タッパーに入った冷凍ご飯と共にセット。

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まーた、卵を転がしちゃったよ… このゆで卵は夜ご飯のフライに使うタルタルソースに回します。

ちなみに、冷凍ご飯、電鍋で解凍しようとするとめっちゃ時間かかります! 熱々にするには20分ぐらいはかかるんじゃないかな〜 だけどこれがびっくりするほど美味しいのよ! 炊きたてのような香り、食感。時間はかかるけどスイッチ入れて放ったらかしにしているだけなので、家でリモートワークしながらだとあまり気にならない。

5. チルド食材を蒸す

これ! 正直ね、電鍋の一番正しい使い方だと信じて疑わない。1パック298円(10個入り)のチルドの焼売を並べてスイッチオンするだけで…

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本当にめっちゃジューシーなメインの一品になる!

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北海道のお土産でいただいたパウチのイカ飯なんて…

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加熱前はこんな感じだったのに。

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電鍋でスイッチオンしたら、中のもち米が水分を帯びてふっくら熱々に蒸し上げられ、イカが裂けたよ…!

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チルドの食材、焼売、肉まん、餃子、その他もろもろ…
とりあえずなんでもいいから、電鍋で蒸してみろい!

6.  水を足しながら、入れたり出したり、戻したり

メイン料理を作る以外にも、解凍したり、温めたり、蒸したり。そんな色々を同時でやるなら、わざわざレシピ本を見ながら、外鍋に入れる水を一杯、二杯と数えなくたっていい。

とりあえずじゃばーーーっと2〜3杯ほど水を注いでおいて、スイッチオン。加熱しながら、先ほどのようにタッパーやらボウルやらを並べて、冷凍ご飯と生卵を転がして、それぞれの食材がいい感じに仕上がったら取り出す。冷凍ご飯は時間がかかるのでそのまま置いておいて、取り出したスペースに別の食材を置いて。これをず〜っと電鍋スイッチオンにしながらやればいいのだ(切れたらまた外鍋に水を足してスイッチオン)。

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取り出した食材に調味油を垂らして、もう一度電鍋の中に戻して、とかね。さっき、付属の内鍋の存在は忘れて、と書いたけれど、付属の計量カップの存在もきれいサッパリ忘れてもらって全然問題ナシ。

関係ないけど、昨日、ほうれん草にウェイパーと鵝油(ガチョウ油)をちょいっと載せて加熱したら、放ったらかしで、台湾の食堂で出てきそうな燙青菜ができた…。ウマー

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さて。自分でここまで書いてみて思ったのは、電鍋は「料理」のためのものではなく、もっと広義での「食卓」のためのアイテムなんだな〜ってこと。おかず、ごはん、汁物など、ドタバタと準備しながら組み合わせて完成する食卓。大同電鍋は、その支度の強力なパートナーってことなんだな〜!

肉や魚を放り込んで、メイン料理をどーんと作る日ももちろんあるよ!

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いつかのぶり大根に、

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いつかの魯肉飯(両方加熱前ですよ)。

だけどこういう料理は、正直美味しさでいうと圧力鍋には負けてしまうのさ。それよりもとりあえずキッチンに常に置いておいて、「ここに置いたタッパーに食材を入れたらなにかができる」「チルドの食品をラクに美味しく仕上げる」って感じの軽い使い方の方が、私には向いている気がする。

もちろんみんなに当てはまるとは限らないけれど。電鍋買ったものの、1〜2回使ったきりだな〜って方はぜひ参考にしてみてね!

(シュンシュンと電鍋から出る蒸気を眺めながら…)

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