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「私たちの勝チ」 マックとバーガーキングの間に何があったのか(物理的に)

【今週の1行】
「私たちの勝チ」

1月31日で閉店した「マクドナルド秋葉原昭和通り店」。その2軒隣にあるバーガーキングに出されたポスターが、その後ネット上で注目を集めた。各段落の書き出し1文字ずつを“縦読み”すると「私たちの勝チ」と読めるのだ。このニュースを今週、目にした人は多かったのではないだろうか。

そして、こう気になった人も多いのではないだろうか。
この2軒に挟まれていたお店は何なんだーーと。

秋葉原昭和通り。JR秋葉原駅を東側に少し歩いたところにあるとても栄えた通りだ。
隣にバーガーキング、もう一方の隣にマクドナルドと、バーガーか非バーガーかのオセロでいえば確実にひっくり返りそうな場所にこの店はあった。

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(Google Mapより。2Fに入っている青柚子という居酒屋は自分も行ったことがある)

「魚がし日本一」

立食い寿司屋である。

「都心を中心に、駅近の立地にある立喰い寿司専門店。 新鮮な築地のネタを使った江戸前寿司をリーズナブルにご提供」してくれるお店だそうだ。(同店HPより)

魚がし日本一はバーガーキングとマクドナルドが秋葉原の一番の座を争う中、その間を縫ってこの店は日本一を主張し続けた、いや主張し続けていた。
そうその場所にこの店はあった、のだ。

魚がし日本一は2020年を迎えることなく、2019年12月31日、幕を閉じた。隣の戦友たちにその後を託すように。
※託していません。

魚がし日本一はビル解体に伴い、閉店。調べてみるとマクドナルドも入居していたビルの解体が3月に予定されていた。

そう考えると「私たちの勝チ」の「私たち」とは入居するビルのことも含めた「私たち」なのかもしれない。

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