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てるてる坊主と絵本

こんにちは、reiraです。久々の個人noteです。梅雨らしくなってきましたね。梅雨前線の影響か、仕事用のHP作りが本日はまったく進まず…(言い訳です、はい)、頭も心もフリーズしたので、心がやわらかくなるお話を。

今月末に、娘がお友達と一緒に動物園にお出掛けする約束をしています。約束をした日から、当日のお天気が気になって仕方がない様子。週末も終わりかけた夜、急に「てるてる坊主を作るから、手伝って!」と。

ティッシュを丸めて端切れの布を被せ、お顔を書いたら糸とリボンを縫い付けて。可愛いてるてる坊主ができました。
窓枠に吊り下げて「毎日お願いしようね」と話し、満足げな様子の娘を見て、ひと安心。先に私はお風呂に入り、途中から娘をお風呂に入れるために、お風呂場の呼び出しボタンでいつものように呼び出したところ・・・

走って来た娘、バスルームの扉をバンっと開けると
『いま、てるてるぼうずに絵本よんであげてるの!いいところなんだからよびださないで!』と私を一喝。

・・・てるてる坊主に、絵本の読み聞かせ?
良くわからないのでお風呂から上がってリビングに行ってみると、絵本が数冊床に散らばっている中で、窓のてるてる坊主に絵がちゃんと見えるように工夫して向けながら、子どもが一生懸命絵本を読み聞かせていました。

読み終わって満足し、やっと笑顔になった娘に理由を聞いてみると、

『てるてるぼうずにお願いをかなえてほしいから、いっぱいやさしくするの。だから、えほんよんであげた。』

との事でした。

・・・1歳の頃から5歳の終わりくらいまでやっていた、寝る前の絵本の読み聞かせ。6歳になった頃から、娘が自分の読みたい本を黙読(時に音読)して寝るようになったので、絵本はあまり読み聞かせなくなりました。このお互い好きな本(私は絵本・笑)を持って、読みながら寝る習慣は、とても自由で心地よく、気に入っていましたが、やっぱり絵本好きな私としては少し寂しい気持ちがしていました。

でもこの日、子どもの中に広がる豊かな世界に、確かに絵本が根付いていることを知り、「寂しく感じる必要なんてなかったんだ。」と。

表面上は、薄らいでいるように見えた娘と絵本との関係。そんな彼女が慣れない手付きで、てるてる坊主に一生懸命絵本を読み聞かせている姿は、彼女にとって絵本がどういうものかを、とても良く表していたように思います。

自分の大切なものに対して、子どもながらに精一杯のやさしさ、愛情を伝えようとして、彼女が自然に絵本を手に取ったこと。それは私にとって本当に感慨深いことでした。お互いが理解できなくて、子育てが本当に辛く苦しかったときも、絵本だけは毎日私たちのそばにありました。

そんな日々の中でも、一緒に過ごした絵本の時間は、子どもの中にしっかりと温かい何かを残してくれていた。

だから絵本は素晴らしいよ、とか絶対読むべきだよ、ということを言いたいのではなくて。子どもも大人もみんながそれぞれに、出逢うべきものにベストなタイミングで出逢い、内なる世界で温かい何かを育み、「わたし」という世界を日々創っているのだと、心から感じたのです。

これからの子どもたちの、長い未来。辛いとき、苦しいとき、きっとその温かい何かが、ひとりひとりの人生を根底から支え、守ってくれますように。そんなことを祈った夜でした。最近なんだか、我が家は祈る事が多くなりました・笑

本日もお読みいただきありがとうございました。
明日も子どもたちの笑顔が、溢れますように。

心を込めて


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