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子どもが教えてくれたこと4*本音で生きていく

娘と私が笑顔で毎日を過ごすために

仕事を辞め次の仕事を見つけるまで3ヶ月という猶予期間を頂き、少し心の余裕を取り戻した私は、あらためて自分の理想の子育てについて考えてみました。

私が大切にしたいことは
・子どもの夢や望みを実現するためのサポートをする
・愛に満ちた、その子に本当に必要な子育てをする

でした。そう、娘が生まれたとき私は「愛のある子育てをしよう」と思って子育てを始めたはずなのです。これまでの私の的はずれな苦労から分かることは、「愛のある子育てをしたい」という当初の願いは、実生活ではまったく行動の伴わない理想に終わっているという事実でした。

『体感型』で行こう!

さまざまな葛藤を経てたどり着いた、私にとっての愛のある子育てとは「常識や世間体にとらわれず、その子が本当に感じ望んでいることに寄り添う子育て」でした。

それを可能にするためには、まず私自身の「子どもってこういうもの」、子育てにおける「~しなければならない」という固定観念をすべて外していく作業が必要でした。

脳の発達がこのくらいだから子どもが理解できるのはこのくらい、子どもの内面は白紙に近い状態、だから彼らが社会に適応しやすくなるような枠組み・基本テンプレートを作ってあげることが親の役割・・・。私の中にたくさん詰まっていた子育ての常識。

それらを立ち止まって疑い、調べ、自分なりの答えを出していくこと。膨大な情報の中で、文字通り途方にくれることもありました。そして、見えてきた私なりの結論。それは、「体感がすべて」ということでした。自分にとって本当かどうかは「体感するしかない」ということ。

たとえばAとBの選択肢があるとして、これまでの私は、世の中的に正解であると思われる方を考えもせず行動する、またはその時手にしている情報をもとに自分が正解と判断した方をやってみる、という事をしていました。その思考的な判断をできるだけやめてみたのです。

子どもに関することであれば、AかBかまず子どもに聞いてみる。その上で子どもが楽しそうな方、やってみたい方を選択する。両方やらないのもアリだし、迷うなら両方やってみて、結果を体感してみる

娘も私も、自分にとっての「正解」や「心地よいこと」はそれぞれ違います。それを体感してお互いに理解する。その上で、必要な分だけ歩み寄っていく。可能な限り、こうした体験・体感を日常に増やしていくようにしました。

<いのち>への純粋な愛情

まず私が驚いたことは、体験型・体感型にシフトしていったことで、私自身も「楽しい!」「気持ちいい!」と感じることや新たな発見が純粋に増えたことです。子どもの表情や感情、何を味わっているのか?など、彼女が体感していることにも自然に注目するようになりました。

この、お互いの「今この瞬間何を感じているか?」を全力で感じ取る習慣(笑)が私にもたらしてくれたものは、<いのち>=喜びそのものであるという気づきと、<いのち>への深い愛情でした。

大人も子どもも関係ない。「私」や「娘」という個の枠すら超えて、今ここに、生きてこの瞬間を楽しみ、味わっている2つの<いのち>がある。ただ、それだけ。

ネガティブに思えることも、その渦中で激しく憤り、涙したとしても、それは生きているから出来ること。自然とそんな視点が持てるようになったのです。

かけがえのないいのちが「生きている瞬間」を、ただ眺めている存在としての、私たち。それと同時に、私たちは誰もが<躍動しているいのち>そのものでもある。

その気づきは、生きているものへの深い愛情と大きな喜びを私にくれました。

恥ずかしながら、私は何十年も生きてきて、こんな風にいのちそのものへの愛情や喜びを深く感じたことがなかったのです。もちろん、それもあくまで私自身の感じたことであり、他の人とは違うかもしれませんよね?なので、「本当かな?」と思われる方は、よろしければぜひ一度体感型の日常へシフトしてみることをおすすめします(笑)

やっぱり、本音で生きていく

そんな日々を過ごすうちに、子どもは自分のいのちを輝かせて生きるために必要なこと、その方法は分かっていると私は実感するようになりました。表面的には間違っているように思えても、何かを学ぶ必要があって子どもはその道を選んでいる。たとえ無意識であっても、うまく言語化できないとしても。

だから、私がやるべきことは子どもの本音に耳を澄ませておくこと、もし娘が本気でやってみたい、行動したい!と思うことに出会ったら、全力でサポートすること。

・・・そうは言っても最低限の躾や食事に関しては、やはり私からの提案・おすすめは多くなりますので(笑)、日常生活の細かな場面では、選択肢と予想される結果を伝えた上でその都度選択してもらっています。

『いのちの喜ぶまま、自由にこの生を楽しみ、独自の世界を豊かに創造していって欲しい。
自分のいのちや他のいのちを悲しませることを除いて。』

これが、子どもに対する今の私の本音です。もちろん、まだまだ人生も子育てもこれから。新たな体感によって、書き換わっていくこともあるでしょう。でも、それで良いと思っています。大切なのは、どの瞬間も心の声に耳を澄ますということ。そして、その時の自分なりの真実を生きていくということ。

娘との葛藤の日々を経て、ぼんやりと見えてきた、新しい世界。その根底にあるのは、親だから・娘だから、という概念を超えて、大人も子供もない、今生きて目の前にある<いのち>そのものへの対等な愛と尊敬の気持ち。

あぁ、これでいいのかな。深い安堵感とともに、私自身がその世界を見ることを、長い間望んでいたようにも感じました。

<終わり>

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<子どもが教えてくれたこと>とりあえず一段落、まだまだこれから何を教わるのか?楽しみでもあります。最後までお読みいただき本当にありがとうございました。あなたの今日が素晴らしいものでありますように!
心を込めて。



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