天然素材のすすめ
40歳を過ぎ、自分の好きなモノが明確になりつつある。
クローゼットには、綿・麻・ウールなど、いわゆる天然素材の洋服ばかり。いつからか、ポリエステルやナイロンなどの化学繊維の服を選ばなくなった。
とくに、女性ファッションでは馴染みのある、ナチュラル系などのスタイルを意識しているわけではない。
素材本来の質感や風合いを楽しみたいという思いが強くなったからである。
20代前半までは、いかにカッコ良く着こなすことや、人と違うスタイリングを追求することに夢中になった。
そんな時、靴や財布など革製品との出会いが、別視点での洋服の楽しみ方を教えてくれた。
30代になると、ただおしゃれになるために頑張るのではなく、洋服そのものの本質的な魅力を求めるように。
経年変化による味わいや、素材の風合いを楽しむことに喜びを感じるようになった。
だから、「いかに長く着れるか」や「楽しめる素材かどうか」を基準に服を選んでいる。このポリシーはもう15年くらいは変わっていない。
好きなブランドの影響も大きかったのかもしれない。
天然素材を着ることで環境への配慮しているわけではないけど、結果的にそうなっているので結果オーライ。
自然体でありのままの自分を表現したい想いが根底にあるのかもしれない。
これからもたくさんの服は必要ない。
人生の相棒となる服たちを、一着一着大切にしていきたい。