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納税と、サザエの壺焼きとCCレモンの湯|diary:2024-06-17

この日は納税に税務署に。延滞したままもう夏に差し掛かろうというところで、そろそろ差し押さえが来てもおかしくないのでな〜 。あ、記事のヘッダ絵は特に出す写真とかなかったので大昔の自分の絵を引っ張り出してきたやつです 

いざ税務署へ

税務署が隣の市にあって絶妙にアクセスが悪いし、期限後だがe-TAXの口座ダイレクトうんちゃらを申請したからあわよくば滞納分も問答無用で引き落としで徴収してほしかったのだが、おそらくそうはいかないようである。友人(峠草平)はなんかその辺のあやで引き落としに変更したものの水道を止められたというし、私は今の住まいに越してから同じように引き落としに変更するも滞納分はスルーされて、電気を止められている。過去分の請求についてよろしくやってはいけないルールでもあるのだろう。めんどくさいものだ。こちらとしては口座というものはこんこんと湧き出る泉のようなもので、税だのなんだの、取りたければ不正な金額でない限り勝手に取ってって欲しい。

ということで税務署にバスで向かうのだが、途中寄ったコンビニで何気なくCCレモンを買った。CCレモン、嫌いではないのだが、ここに来て手に取ったのはなんでだろうな…と考えを巡らせたのだが、あれだ!山本精一の「ギンガ」。

山本精一私の好きなギタリストの一人で、ソロで歌ったり自身の企画でいっぱいバンドを組んでいたりする。この人の作詞のセンスがすごく好きで、またギターマガジンか何かの連載エッセイ「ギタバリョー」はめちゃくちゃ面白い。大体なんだそのギタバリョーってタイトルは。で、これがまとまったエッセイ本の一つが「ギンガ」なんですね。

めちゃくちゃなエピソードがいっぱい書いてあるのだが、中でも好きなのは税務署に税金を払いに行ったら行員がめちゃくちゃ舐めた態度だったので、首根っこ掴んで自分が入り口から入って来るところからやり直して慇懃な挨拶をさせる…という話と、甲子園の出店でサザエの壺焼きとCCレモンを頼んで、またその売店の店員か何かと揉めて大立ち回りする話。
ということで、この税務署に行くくだりと、サザエの壺焼きがリンクしてCCレモンを無意識に手に取ったってわけなのだ。
全くもってサザエの壺焼きとCCレモンって、すごい。すごい組み合わせだ。美味いわけがない。なのに惹かれる語感、言霊。実際過去、サザエの壺焼きが売られているところに遭遇したときは急いで周りの自販機からCCレモンを買ってきて、一緒に食してみたものだ。めちゃくちゃ合わない。というか、サザエの壺焼き自体が初めてだったのだが得手な味ではなかったし、その上でCCレモン。涙目にもなったのだった。

子供を使ってプロパガンダとはな

そんなこんなでCCレモンを飲みながら、税を納めに隣の市に行ったわけなのだがこの隣の市というのが足踏み入れただけでげんなりするような街並みで、憂鬱なのだ。年貢を納めるのに全く相応しい風景といえばそうとも言える。どこまで行っても錆だらけの建物たち、雑草が放置された道々、空き地。税務署の建屋ももう築50年は経とうという感じで、そこに税をテーマにした児童画とかが貼られているもんだから、本当に気が滅入る。なんだよ税をテーマにした児童画って。金要求していいぞ子供達。君たちがやっていることはれっきとしたイラストレーションの請負だ。

類似の事案で、近くの中学校で書道コンクール入選の横断幕が出ているのだがその課題が「環境と下水道」という文字。笑っちゃうけどさ〜学生もかわいそうだよ。大々的に学校の入り口に下水道って文字書いて賞取りましたとかアピールされる身もしんどいだろうて。いつからこんな身も蓋もないプロパガンダに児童や学生が利用されるようになってしまったのだ。と思ったがまあ、戦前からかもしれないね

帰ってもヘベレケ、山本精一に思いを馳せる

その後税務署の帰り、信号待ちしてたら白人のオネーサンから「ソノ帽子カッコイイデスネドコデカッタノデスカ」とか声かけられたのだが、気が動転して逃げちゃった。いやほんとはちゃんと受け答えしたかったのだが、隣にきた自転車がいい歳こいてぐるぐる回りながら信号待ちするものだがらウゲー近寄らんとこみたいに警戒した刹那、逆サイドから声かけられるもんだから。パニクるじゃろ〜。
しかしなんだったろうなーオネーサンは。キリスト教の勧誘かしら。ゴスペル歌わせてくれるなら入信も満更でもないと思ってるよ。ホワイトゴスペルもブラックゴスペルもばっちこいだ。

そこから帰る途中で町中華で一杯引っ掛けて、家帰ってリモートで現場に入れられそうな人の面接。同じ個人事業主だというから、規格外でアッパラパーな人を期待していたのだが至極真面目な方でした。
それを終えたら、未だサザエの壺焼きとCCレモンの幻想捨て切れず、ホタテ焼きなどをスーパーで購入、CCレモン飲みながら食べてみるも。やはり合わねー。海鮮とCCレモン、全部無理っしょ多分。

そして他の方のnote記事を見ていると、ギタバリョーの内容は全部出鱈目で書かれているとのことだ。

なんてこった、俺のサザエの壺焼きとCCレモンの幻想を返してくれ!いやでも、ソラでこの組合せ思いつくセンスやばいんだよなー。歌詞も基本、テーマとか無しにただ適当に思いつきを書いているというから、まさに才能だ。
無意識で作っているから、自分で書いた歌詞をライブでよく忘れるのだそうだ。思い出せるまで延々とイントロを長引かせたりしているらしい。

実際にこれとかオリジナルよりやたら前奏長いし、大分歌詞間違ってるのよね。

こちらは、ちゃんと歌えている方。例外的にか、この曲は鉄腕アトムのトリビュート的なテーマがあるのだそうだ。アレンジでライブにしかない歌詞パートもあり、相応に練り込まれているのだろう。演奏はゲストの勝井祐二のバイオリンも相まって神がかり的だ。

歌詞は特に、この曲が好き。「灯りをつけてはすぐ消してみたり」とか「君といる時の幸せは、会わずにいる時と変わらない」とか、すごくアンニュイで大好きなのだ。アンチ・ラブソングだね。

ということ山本精一に想いを馳せた一日でありました。いい日だったなー


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