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非AndroidなWalkmanをまだまだ現役で使える状態にする方法。

皆さんハイレゾオーディオ聴いてますか?自分はHeaven Burns Redをプレイした影響で配信している楽曲のハイレゾ版を購入するレベルになっていました。サブスクでもハイレゾやロスレス音源が聴けるようになり更に身近になっています。スマホで聴くというのがスタンダード化している現在ですが、バッテリー消費やキャッシュの圧迫、音質の限界と色々ハードルを感じたので「DAPを購入するか」と考えました。中華製が手頃で良い感じなスペックなのですが、平均的に1万オーバーはザラです。(マニアの世界ではまだ安いライン)「手軽に買える感じじゃないからどうするか」と思っていた所、非AndroidなモデルのWalkmanにCFWを入れると良い感じになると知りました。本体も中古で1万未満なので即購入、商品が届いたと同時にCFWの導入を行いました。CFWのインストールを行う事で音質の向上動作やバッテリー持ちの改善機能の追加がされたりします。その反面、FMラジオなどの一部機能を犠牲にしたりもします。中古で購入を検討している方にお伝えしますが、中古で購入になると「本体のみ」で専用ケーブルがない状態で届くと思われます。別途でロジテック製などの安めなケーブルを買っておきましょう。それがないとPCの接続(CFWのインストール)や充電ができません。


CFWの導入

まず始めにCFWをインストールします。WalkmanをWindows環境のPCに接続し、マスストレージモードにしておきます。次にMrWalkman for musicのサイトを開きます。上部メニューに専用のWalkman One(CFW)が公開されています。自分はNW-A40を購入しているのでそちらをダウンロード。zipを展開するとexeファイルがあるので取り出して実行します。そのままNextとクリックをしていくとWalkmanの画面がアップデートを実行している画面になります。それが完了後にCFWの導入も完了しています...簡単過ぎて拍子抜けするでしょ?

因みにCFWの対応モデルは「WM1/Z」「ZX300」「NW-A50」「NW-A40」「NW-A30」になります。

CFWの設定

CFWを導入後は設定をしてやる必要があります。再びWalkmanをPCに接続し、マスストレージモードにします。そうするとCFWというフォルダが作成されています。このフォルダには設定ファイルやノーマルの状態に戻す為のファイルが入っています。CFWフォルダ内のsetting.txtの内容を編集する事でCFWの設定を変更できます。自分なりに訳した&解説を入れた奴を載せておくので自分で編集してください。

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#  [SOUND SIGNATURE]
#
# サウンドシグネクチャの設定です。4種類から選択可能です。
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# external tuning(後述)を導入しオプションを設定後に本体を再起動すると適用されます。
# 
#
# 有効なオプション:
# 0 for Neutral - between Warm (Midnight) and Bright (Dawn)
# 1 for Warm - Midnight v2
# 2 for Bright - Dawn v2.1
# 3 for WM1Z - the WM1Z stock sound signature(WM1標準のシグネクチャ)
#
# 例: SIG=1
# デフォルトでは[3]に設定されています。

SIG=3


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#
#  [REGION]
#
# 本体のリージョン(国)の変更が行えます:
# J, U, U2, U3, CA, CEV, CE7, CEW, CEW2, CN, KR, E,
# MX, E2, MX3, TW
#
# どのリージョンでもサウンドシグネクチャの変更が適用されます。
# リージョンを変えるとCFWがエラーを吐くようです。そのままで問題はありません。
#
# リージョンを変える場合はスペースを入れずに国のコードを指定してください。
# 例: REG=E
# デフォルトでは[MX3]になっています。

REG=MX3


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#  [REMOTE OPTION WITH ANY REGION]
#
# ウォークマン用リモートコマンダー(RMT-NWS20)を使用する場合の設定です。
# これを有効にするとリモートコマンダーが使用可能になりますが、Bluetoothオーディオ
# の接続が使えなくなったりします。
# 0でオフ、1でオンになります。
# 例: REM=1
# デフォルトでは[0]になっています。

REM=0


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#
#  [PLUS MODE VERSION]
#
# v1 Plus modeまたはv2 Plus modeの選択をします。(音質や動作の改善をした状態)
#
# Plus v2 modeで画面のオフをしている状態でBTレシーバー経由で音楽を聴いていると
# 途切れが生じる可能性があります。それが発生した場合は、電源ボタンを7秒程長押しし
# Walkmanの強制再起動を行ってください。
#
# 1でv1 Plus mode、2でv2 Plus modeになります。
# 例: PMV=1
# デフォルトでは[2]になっています。

PMV=2


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#
#  [PLUS MODE BY DEFAULT]
#
# デフォルトでPlus modeの起動を有効にします。
#
# 本来は、HOLDをオンにした状態で起動をするとPlus modeで起動になりますが、
# これを有効にするとHOLDをオンにしなくてもPlus modeで起動をするようにします。
#
# これを有効にした場合、HOLDをオンにした状態で起動をするとNomal modeで
# 起動に変更されます。
#
# 0でオフ、1でオンになります。
# 例: PMD=0
# デフォルトでは[0]になっています。

PMD=0


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#
#  [GAIN MODE]
#
# ゲイン値を変更します。設定をすると標準よりもさらに低いゲイン値が設定できます。
# 
#
# 0で通常のゲイン値、1でさらに低いゲイン値になります
# 例: GMD=1
# デフォルトでは[0]になっています。

GMD=0


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#
#  [DAC INITIALIZATION MODE]
#
# 
# USB DAC機能使用時の初期化方法を変更することで音質を向上させます。
# サウンドシグネクチャの音質も変化します。
# 0で通常の初期化、1で初期化方法の変更を有効にします。
# 例: DIM=1
# デフォルトでは[0]になっています。

DIM=0


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#
#  [HOME SCREEN ICONS COLOR]
#
# ホーム画面のアイコンの色を変更する事ができます。
#
# 有効なオプション:
# 0 はデフォルト (#DDDDDD)
# 1 はピーチ (#FFD2B0)
# 2 はレッド (#FF6757)
# 3 はブルー (#B1CFE5)
# 4 はグリーン (#AED1B3)
#
# 空白を入れずにイコールと変更をしたいカラーを入力してください。
# 例(レッドになります): COL=2
# デフォルトでは[0]になっています。

COL=0

もしも設定が反映されてないようだったらboot_log.txtを開いてみてください。起動時のログを確認する事ができます。エラーの記述があればそれが原因となっていると把握できるはずです。

External Tuningsをインストールする

External Tuningsをインストールで音質を向上させる事ができます。CFWのフォルダ内にExternal_Tuningsのフォルダがあるので好きな各種チューニングをインストールしてください。同時にsetting.txtのシグネクチャの設定も変更しておく必要があります。

標準の状態に戻す

CFWフォルダ内のStockRevertを開き「1_StockRevert_Walkman_One_XXX.exe」と「2_XXX_V1_10」(XXXは機種)を順番ごとに実行すると戻せます。1番だけでも普通に戻せましたが...

番外編:「ラブライブ!サンシャイン!!仕様」にカスタマイズする

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ラブライブ!サンシャイン!!モデル(限定モデル)のアイコンに変更する事ができたりします。これには手順があります。(Aqoursも推してるラブライバーなら当然やるよね...)

「StockRevert」で一端戻す→「ここでアイコン変更のファイルをダウンロード、機種に合った物をインストール」→「CFWをインストール」でアイコンが変更された状態にカスタムできます。戻す場合はStockRevertで戻してからStock iconsをやれば通常のアイコンに戻ります。

おまけ:USB DACをAndroidで使用する場合

AndroidはUSB DACを使うとサンプルレートが96kHzまでしか出せない問題があります。この場合はMagiskモジュールの「USB Samplerate Unlocker」を使ってください。そうする事で96kHzの制限を外す事ができます。

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TidalのMASTERで192kHzが出せています。実はこのDAC機能、DSDもちゃっかり対応しています。

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NW-A50で搭載されたBluetoothレシーバー機能もこのNW-A40で使えるようになったりします。しっかりとLDACで聴けます。

...とDSEE HXやバイナルプロセッサー、DCフェーズリニアライザーと上位モデルでしか使えない機能も使えるようになったりもするのでまだまだ現役で行けるレベルに跳ね上がります。本体のストレージ容量は少ないですが、128GBのmicroSDが安く買える時代になったのでそれで補えば全く困る事はありません。気軽にハイレゾを楽しんだりしたい人はどうでしょうか?

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