見出し画像

プレゼンを「自由研究の発表」ととらえたら苦手意識から脱却できた

苦手な仕事もしくは避けたい仕事はありますか?私は20代後半までとても苦手意識を持っていたことがありました。
それは、
・大人数の前でのプレゼンテーション
・文章を書くこと
この2つ。

私を知っている人から見ると、率先して自らセミナー登壇などに参加しているように見えていたかもしれませんが、当時は本当に人前で話すのが苦手でした。初めて外部のイベント(しかも初めてなのに100人規模)で登壇することが決まったときは、恥ずかしい話、本当に床でのたうち回るくらい嫌で嫌で仕方がなかったことを鮮明に覚えいています。機会をくれた方々には申し訳ないのですが未知の世界だったので、嫌というかとても怖かったんですよね。人前で話すことは自分の今の技量の足りなさが露呈してしまうのではないかと。では現在はというと、人前でプレゼンテーションするのはとても濃密なインプットであり、アウトプットの良い機会ですし、とても楽しんで参加しています。

ということで「登壇してみたいけど、自信が…」「なぜ人前で物怖じしないで話せるの?」といったことを質問されることがあるので、今日はなぜ人前で話すことへの苦手意識から脱却できたのかについて書こうと思います。

とはいえ、超我流なのでプレゼンのハウツー本のような有益な内容は書いていません。「あ、こういうアプローチの仕方もあるんだ」という感覚で読んでいただけると幸いです。

↑これはプレゼン慣れし始めたころの写真。当日の朝にコテでおでこを火傷をして痛かった…

なぜ人前で話すことが苦手なのか

まずは、苦手意識をもたらしている原因を解明しましょう。私の話すことへの苦手意識は概ね以下の不安要素で構成されていました。

(1)事業会社ではない私の話を聞いて説得力があるのか→自信がなくて断言できない=語尾に詰まる問題 が発生
最初に上司の前でリハーサルしたときに起きたのがこの問題。普段の会話って「〜じゃん?」「〜ですよね」といった形で、語尾を「です」「ます」と言い切ることってほとんどないと思うんですよね。にもかかわらず、フォーマルな場なので、「きちんと話さないと!」と思う一方で「です」「ます」で断言して話すほど自信がなくて、結果「〜と思います」を連発。断言できない→語尾にバリエーションがない→結果、語尾が気になりすぎてプレゼンが詰まるという悪循環が発生。プレゼンの要点以外のところで悩むという本末転倒具合を発動していました。


(2)実体験に基づかない事例を話さなければいけない→自分ゴト化されず自分が納得を持って話せない問題 が発生
私は企業に属する会社員のため、基本登壇のお話は会社宛てにいただくことが大半です。企業の代表として登壇するため、所属している会社の営業面を考慮するのは当然ですし、自分以外の第三者が作成した資料をもとに話すことも多々あります。そうすると「会社としてこれを伝えないと」という気持ちが先走り、ただスライド資料をなぞっただけの、私でなくても良いプレゼンになってしまいます。私の場合は「私の話じゃない気がする」「私この案件に携わっていないしなぁ」「この話聞いて面白いのかな」と感じてしまうことが少なからずあり、もっと没入して力説したいのにできない、というモヤモヤを抱えていました。

苦手意識を解消するきっかけは居酒屋での熱弁から

苦手意識を解消するきっかけとなったのは、居酒屋で当時の上司と飲んでいたとき。冒頭から「プレゼンで話すのが嫌だった」を連発していますが、私は基本的には初対面の人や、性別・年齢関係なく幅広い層の方々の人と少人数で話すのは苦ではなく、逆に好きな方です。そして、私は居酒屋でKindle片手に読んだ本の感想や、感銘を受けた箇所を語るのが大好きなんです。迷惑だと思う人もいると思いますが…。で、いつものように上司に自分が読んだ本の素晴らしさを力説しているときに気づいたのです。「あれ?もしかしたら登壇も同じように自分の興味があることを自由研究みたいにインプットしてアウトプットすれば良いのでは?」と。はい、超シンプルです。

他者にインプットしたいのなら、まずは自分のインプットを圧倒的にせよ

居酒屋での体験によって「多くの人にインプットしたいと思っているのにもかかわらず、自分のインプットが圧倒的に足りないからうまく話せない状況にある」ということに気づけました。

前述した「もっと没入して力説したいのにできない」というモヤモヤや、自分に自信がないというのも、インプットの量を増やして、その内容を咀嚼して消化したら自分のなかで自分ゴト化され、解決できました。

それからは、登壇の資料はなるべく使い回さずに、アップデートするようにしました。なかでも一番効果があったのが、論拠や自分らしい視点・持論を盛り込むことです。

例えば(例示の中身が少し古いですが)
Before)
・スマートフォンユーザーが増えた
・だからオムニチャネルの対応をしましょう

After)
・スマートフォンユーザーが増えた
・昔と今の消費行動の変化
・その要因は何か?情報量が爆発的に増え、企業と消費者の情報の非対称性が大きくなっている
・消費者優位な環境により、消費者の買い物リテラシーが上がっている
・だからオムニチャネルの対応をしましょう

あとは、自分の足で現場を見に行くこと。百聞は一見にしかずで、人間の想像力には限度があります。

インプット>アウトプット でプレゼンは憂鬱ではなくなり、ワクワクした楽しいイベントに変化する

タイトルではインプット量を増やしてプレゼンすることを「自由研究」と表現したのですが、その意図としては「聞いて聞いて!今回はこんなことを調べたんだよ!」というワクワク感を表現したかったからです。

ちなみにこの”自由研究法”(勝手に命名)は文章を書くときにも有効です。私はたまに外部でコラムを執筆させていただくことがあるのですが、そのときは事前に本を数冊読んだり、色々と調べたりします。そうすると書きたいことがどんどん湧いてくるのです。noteを書きたいと思っているのに筆が進まないという人は無理に書かずに、まずはインプットを増やしてみてはいかがでしょうか。

以上、私なりのプレゼン克服法でした。みなさんの克服法も聞いてみたい!

お読みいただきありがとうございます。もっとライブやスポーツ観戦に行って仕事の糧にしたいです。