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SAJ2020「ラグビーW杯で増えた“にわかファン”はどうすれば定着するのか」

こんばんは!今日はスポーツアナリティクスジャパン2020(以下、SAJ2020)に参加してきました。 

今回のテーマは「HACK THE DECADE  − この10年間をHACKしよう」

今回のテーマは「HACK THE DECADE  − この10年間をHACKしよう」。未来を感じる力強さのあるテーマでカッコいい!

※以下Webサイトから転載)
ゴールデンスポーツイヤーズはこうした社会変革の呼び水となり、起点となる可能性を秘めています。スポーツの持つValueは私たちの想像をはるかに超えたものなのかもしれません。このValueを最大限に活用し、10年後私たちの2030年の未来がどのような環境になるか。欲しい未来をつくるために、今こそ、考え、行動するときです。
この10年間をHACKしよう。

私がSAJ2020に参加するのは昨年に続き2回目。今回も気になるテーマが目白押しで、迷うセッションもありましたが、私が参加したセッションは以下の6つ!

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①ラグビーW杯で増えた“にわかファン”はどうすれば定着するのか
②データがスポーツコミュニティを加速する 〜 アウトドアスポーツが進める「安全に楽しむ」ためのデータ活用 〜
③Olympic Channelの東京2020大会に向けたファン獲得戦略 〜オリンピックムーブメントを推進するデジタルエコシステム〜
④スポーツ観戦のCX(顧客体験)向上 〜グローバル調査から見えた日本の課題とFC今治の挑戦〜
⑤データで紐解く音楽消費行動の未来 〜音楽業界のゲームチェンジャーに学ぶスポーツ業界の次なる10年〜
⑥トップアスリートは「先を見る」ために何を見ているのか!?
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1セッション45分ですが、どのセッションも面白すぎる…!あっという間に過ぎ去りました。今回PCを持っていかず、手書きメモにしたのですが、手書きメモの方が性分に合っているかもしれないという気づきも得ました。i Padほしい…
このnoteでは自分が聞いたセッションの中で、印象に残った点をピックアップして書きます。

①ラグビーW杯で増えた“にわかファン”はどうすれば定着するのか

ラグビーワールドカップ2019で話題になった言葉と言えば”にわかファン”。かくいう私も初戦のロシア戦をHeinekenが主催するパブリックビューイングで観て、ハマったにわかファンの一人。

先日はトップリーグを観戦し、にわかファンらしく、#にわか のフォトスポットの前でばっちり撮影してきました。清々しいまでに「にわか」を肯定してくれるので、ありがたい…!!

このセッションでは、ラグビーワールドカップ時のスポナビサイト上での動向や、ラグビーワールドカップ2019組織委員会のプロモーションやコミュニケーション戦略について話を聞くことができました。大会期間中は、試合の面白さもさることながら、私の周囲のマーケター界隈では「SNSのコミュニケーション戦略はどうなっているのだろう?どうやって運用しているのだろう?中の人は誰?」といったことが話題になっていたので、今日お話しを聞けて良かったです。

なぜ今回の大会でにわかファンが増えたのか?

2019年大会でラグビーが急激に人気になった印象を持つ人も多いと思いますが、この人気は五郎丸選手が活躍した2015年から継続されたプロモーション活動があってからこそ。では、なぜ今回にわかファンが増えたのでしょうか。「日本開催だから」「時差がなくリアルタイムで観戦できるから」「日本チームの躍進」など様々な要因はあると思いますが、にわかファンを増やすためのコミュニケーション戦略による話題作りも大きな要因になっていると感じました。

今回の大会で印象だったのは、話題性のあるテーマや言葉が多かったこと。例えば「ONE TEAM」や「ジャッカル」「ノックオン」「リーーーーチ」など、よく耳にしましたよね。私も物を落としたら「ノックオンしちゃった〜」とか使いましたし、先日のトップリーグでもリーチ選手への掛け声は健在。競技場が一体となって、とても居心地が良かったです。

ファン層を理解したコミュニケーション戦略

スポーツ観戦に行くきっかけや、競技を好きになるきっかけとして、よく挙げられる理由は「家族や友人から誘われたから」。しかし、ラグビーの場合は他の競技と比べて、コアなファン層が多いけれど、ライト層が少なく、コア層からライト層へのグラデーションがないそう。

そのため今回の大会では、
他の競技に比べてミドル〜ライトなファンが少ない

近親者が観戦を誘う数が少ないのでは

話題性を作って誰でもファンになれる環境をSNS等を活用して作った
としたのかなと思いました。

スポーツの普及も「ONE TEAM」。情報提供と機会提供が肝要

今回の大会で蓄積できたユーザーデータを今後の日本のラグビー普及のために、組織委員会から協会に引き継いで活用していくそうです。今までは保持していなかったであろうライト層(にわかファン)のデータをどう活用していくのか、とても気になります。

最後に「どうすればにわかファンが増えるのか」という問いに対して、
「新旧のファンの交流を促進し、高熱のファンと微熱のファンの間に谷間ができないようにデジタルチームがコミュニケーションを促進する。選手たちができないような部分を協会が担い、積極的に盛り上げていく」
「情報提供と機会提供が大事」
という回答が。この回答を聞いて、スポーツの普及・ファンづくりは一朝一夕では実現しにくく、そしてその姿勢は、まさしくONE TEAMだなと思いました。

今シックス・ネーションズを見ている私が脱にわかファンになるには

すっかりラグビーにハマった私は、ラグビーの師に教えてもらったシックス・ネーションズを見ながら、このnoteを書いています。
(にわかラグビーファン用のメンバーのMessengerがあるので、そこで教えてもらいました)

大会が終わったあと、脱にわかファンにならないかどうかは、こういった周囲の情報提供の影響がかなり大きいんだなと身を以て痛感しました。果たして1年後の私はラグビーを観ているのでしょうか?!まずは東京2020オリンピックの7人制ラグビーが楽しみです。

お読みいただきありがとうございます。もっとライブやスポーツ観戦に行って仕事の糧にしたいです。