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8)浮気がバレて弁解する夫を許してしまった私…。あなたならどうしますか?

新婚の私たちが住む、この部屋で、夫が他の女性と、身体を重ねている…


そんな動画を見てしまった私は、当然ながら、冷静でいられるわけがなかった。

自損事故を起こして、半分パニック状態の私は、駆け寄ってきた夫に対して、まくし立てるように、見てしまった動画の話をした。


一瞬、目を泳がせた夫は、何を思ったのか、眼球をキョロキョロさせながら、慌てたように弁解をしてきた。


「いや、俺本当に、何も知らないんだけど。何のことを言ってるの?」

「知らないわけないよね。動画にあなた映ってましたけど」

「え?動画ってどういうことよ」

「あなたが渡してくれたパソコンにデータが保存されてた。初期化する前に一応見ておこうと思ってチェックしたら、あなたが女の人とセックスしてた。あの部屋で」

「えっ…ちょっと待って。とりあえず、車のことやってから、家に行こう。話はそれからね」


はい、はぐらかされました。

いや、確かにシューシューいってる車をそのままにしておくわけにもいかないので、すぐにディーラーに連絡をして、保険屋さんに連絡して、車に関しては、一件落着させ、2人で自宅に戻った。


本当は、そのまま実家に帰りたい心境だったけど、夫がどんな弁解をするのか、聞いてみたい気持ちもあったので、真実を知るためにも、一度家に戻ることに賛同した。

家に入った私は、心臓をバクバクと大きな音を鳴らしながら、夫と一定の距離を保ちながら、リビングの椅子に座った。

必然的に、夫はパソコンデスクに近い椅子に座り、私と対面する形となった。


私の顔色を伺う夫が、嫌でも視界に入る。

夫の姿を視界の中に捉えると、どうしても、さっき目にした画像が脳裏に浮かび上がってくる。考えないようにしようと思っても、脳裏に焼き付いた、その映像は、この短時間の間に、消えて無くなるものでもなく…。

目をつぶって、彼を視界に入れないようとしたところで、まぶたの裏には、例の画像の残像が浮かび上がり、さっきと同様に、胃から酸っぱいものがこみ上げる感覚が再び、レイナを襲いかかった。

「大丈夫か?」

心配してるふりなのか、何なのか、状況をつかめずにいる夫は、私の顔色を伺いながらも、ただごとならぬ様子に、何か怯えているようにも見えた。

「大丈夫じゃないことぐらい、見て分かるでしょ」

夫の質問が妙に私をイラつかせ、ついトゲのあるような言い方をしてしまう。

「うん、分かるけど、何があったのか、聞かせてほしい」

そりゃそうだろうね。
何があったのか、知りたいよね。
あなたは、それを知る権利があるし、私もそれを言う権利がある。
でも、これを言ってしまったら、私たち夫婦は終わってしまう気がした。

話す前に、一呼吸をした。

「元カノと浮気した?」

唐突に、夫に一番聞きたい質問をぶつけた。

当然、夫は、目をまんまるにして、私の顔を見ながら、激しく瞬きをして、「いや、してないよ」と、言った。

「あなたが元カノとセックスしてる動画、見ましたけど…」

「・・・・・・?!」

「しかも、この部屋でね!!!説明してくれる?」

「・・・・・・!!」

「言えないんだよね。それが答えだよね。もういいよ、わかった」

「いや、レイナ、ちょっと待って!!それ、違うと思う!」

…思うって何だよ…
断言はできないってことじゃん。
その時点でアウトだよね…

そう思い、席を立ち、寝室にスーツケースを取りに行って、荷物をまとめるために、クローゼットに向かった。

「レイナ、ちょっと待って!誤解だから!俺、本当に知らないし!」

いや、誤解って何よ。
明らかに、この部屋で絡み合う男女の動画、見ましたし。
男性はあなた、女性は元カノなのも、確認済みですけど…。

「それ、結婚する前じゃないかと思うんだけど…」

「は???」

夫が言いたいのは、こう言うことだった。

実は、私たちが住んでいる部屋は、元々、夫は一人で住んでいた。
もちろん、その間に私と付き合い、結婚し、一緒に住むことになったわけなんだけど、彼は当時、「彼女はいない」と言っていたし、どうやら夫には”セフレ”のような存在の女性がいたらしいことは言っていた。

で、私が元カノだと思っている女性は、その”セフレ”だと言うのだ。

しかも、私と付き合い始める前の話であり、かぶっていない!!!
と言うのが、夫の主張だった。

いやいやいや…

かなり無理、あるだろうw


確かに、先ほど見た画像には、私と付き合ってから買い揃えたものも写っていた。

此の期に及んで、言い訳を並べる夫に、吐き気を覚えながらも、何をどう丸め込まれたのか、なぜか、私は夫を許す選択を選んでしまった。

これが、正しい判断だったのか、誤った判断だったのかは、今となってはわからない。

離婚話が出ている今、「あの時別れておけば!!」と思うことは多々あるが、そうなると、最愛の可愛い子供達とは、出会えていないことになる。

これって、サレ妻あるあるらしいけどね。

そう考えると、私の選択は間違っていないことになるのかなー。

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