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"春は出会いと別れの季節"
とよく言われますが、約3年ぶりに"別れ"を経験しています。こんばんは。きいです。

小学校を卒業する時も、中学校を卒業する時も、同じようなことを考えていなぁと久々に訪れたこの感情に、懐かしさを感じながらも、今は寂しさで胸がいっぱいです。

期待と不安で胸いっぱいだった入学式を迎えてから約3年。
毎日のように顔を会わせていたクラスメイトや、友人、先生達と今までのように毎日会えなくなることが、まだ想像出来ません。
自分がスーツを着る日が来るなんて、、、
月日が流れるのは本当に早いなと、改めて感じます。

卒業式を迎えてから約1ヶ月が経ちました。
入試でバダバタしていて、正直この3年間を振り返る余裕なんてなかったけど、つい最近ようやく落ち着いて、高校生活を振り返るようになりました。
どうしても、高校生のうちに投稿したくて、今必死に書いております。

この3年間、本当に色々なことがありました。
当時は、もう死にたくなるほどしんどかったり、
お先真っ暗でどうしようと悩んでいたのに、振り返ってみると案外そうでもなく、しょうもないなーと思うことの方が多くて。でも、それも高校生だからこそ、大人でも子供でもないこの時期だからこそ、経験する事なんだなと思ったりしています。

そんな3年間。私には、ずっと寄り添い、支えてくださった先生がいました。
"先生がいました"と自分で書いておきながら、もう既に過去の思い出になっている事が、どうしようもなく寂しくなるぐらい、本当に大切な存在です。
その先生がいなければ、今の私は確実にいません。
今日はそんな先生について書いていこうと思います。

私は小中と、学校が大嫌いでした。
正確に言うと、学校という環境が大嫌いでした。
みんなが「右向け右」で同じ方向を向き、横一列に整列した状態で、学校教育が進められていきます。少しでも斜め上を見たり左を向いた瞬間、仲間外れにされたり、馬鹿にされたり、相手にされなくなる。そんな環境が大嫌いでした。私は、大人しく息を潜めるようにみんなの隣を歩いてきました。

そんな私の事を、初めて正面から向き合ってくれたのが先生です。よく体調を崩し、学校を休みがちな私に対して、

「なんで、学校に来れなくなるの?
その理由が自分の中ではっきりせん限り、変わることは出来ないよ。」

何度も何度も、私が固く閉じていた扉を開けようとしてくれました。
この3年間で、たくさんの相談にも乗ってもらいました。しょーもない話もあったはずなのに、先生は
忙しい中、時間を割いて私の悩みの原因を、一緒に探してくれました。それが教師の仕事だ!と言われたらそうかもしれませんが、凄く嬉しかったです。

3年前の入学式、先生がHRの中で
「自分を大切に出来ない人は、他人の事も大切に出来ない。自分を大切にするからこそ、相手を思いやることが出来る。」
という話をして下さりました。
この言葉を聞いた時、この先生は"凄いな"と純粋に思いました。
この言葉を私たちに伝える為には、
自分自身を認め、沢山の感情と向き合い、乗り越えてこないと、この言葉が出ないからです。
上手く言葉に出来ないことがすごくもどかしいですが、この話を聞いた瞬間から私は、先生のその"考え方"をこの3年間かけて全て吸収しようと心に決めました。もう、あの日から3年が経つなんて、、、
信じられません。

周りにはろくな大人がいなくて。あんな人達の中に入りたくないな、大人になんてなりたくないってずっと思っていました。
そんな私が先生と出会い、たくさんの事を学んでいく中で、
"先生のような大人になりたい"
そう思うようになりました。

昔から、人から頼られることの方が多く、自分が甘えるという機会が少なかった私は、

誰かに褒められたい。
誰かに愛されたい。
誰かに救ってもらいたい。

そんな感情が人一倍強かったと思います。
その"誰か"を3年間先生に求めてきてしまいました。その事に恐らく気付いていた先生は、私が"誰か"に依存しないように、自分自身で自分の事を大切に出来る人になれるように育ててくださりました。
皮肉なことに、入学式の日に先生から教わったことです。
誰かではなく、自分
そう本当の意味で気付くのに3年かかりました。


たくさん悩んで、たくさん迷って、たくさん自分と向き合えた3年間。この3年間自分と向き合うことが出来たのは、全部先生のおかげです。何度も先生のこと嫌いになりかけたし、信用出来んかも、、、と思うこともありましたが、やっぱり最終的にはいつも助けてくれて、ずっと見守ってくれて、感謝以外の何物でもないです。こうやって振り返ってみると、
「この3年間、先生がおらんかったらどうなっていたんだろ?」ってすごく思います。
特に、高3年になってからは、何度も何度も迷惑かけて、、、
先生を怒らせてしまった時は、本当に子供で不甲斐ない自分が大嫌いになりました。
怒るということは、それだけ相手を大切にし、期待している証拠であり、それだけ自分自身のエネルギーを消費することになります。そこまでして、向き合おうとしてくださった事が、今となっては幸せだったなと思います。

迷惑ばかりかけていたのにも関わらず、それでも、ずっと傍にいてくれて、支えて下さって、自分にとって先生という存在は何ものにも変えることの出来ない本当に大きな大きな存在です。そんな先生のことがこの3年間ずっと大好きで、尊敬していました。
この気持ち、感情を全て言葉にして、伝えれる語彙力を持ち合わせてなくて、最後まできちんと感謝の気持ちを伝えきれませんでした。
すごく歯痒いですし、もっと勉強しておけば良かったと後悔の気持ちもありますが、
そんな気持ちも大切に"青春"と呼ぶことにします。

いざ卒業を迎えてみて、先生とお別れをして、
これからどうしたらいいんだろう、
何かあった時、すぐに相談できる人がいないこの環境が、すごく、すごく、不安でたまりません。

まだまだ、先生のもとで学びたいことが沢山あったのに、3年という月日は思っていた以上に早く過ぎてしまいました。
明日からの大学生活。
3年間そばで支えてくれた人が居なくなることが不安で仕方ありません。出来ることなら、ずっと隣で成長を見守って欲しいです。
ですが、それは私の甘えであり、先生はそんなこと望んでいません。この3年間、これから先、1人でもちゃんと生きていけるように、人に依存しないように、育ててくれたから。その恩を仇で返すことは絶対にしたくありません。
たくさんの愛情をこの3年間貰ってきました。
その優しさと愛を受け取る度に、いつかくるお別れの日が怖くて寂しくて震えていました。
まさに今日です。
寂しさもありますが、次会う時に笑顔で会えるように。成長した姿を見せれるように。そんな気持ちの方が今は大きいです。
これも、成長した証拠なのかな?笑

出会いの分だけ別れは存在します。
毎回、"別れ"を経験する度、別れなんてなければいいのに、、、と思うのですが、振り返ってみると、別れを経験したことによって、人は新しい人達と出会い成長出来るもので、こーやって出会いと別れを繰り返していくのかな?と思っています。
人生ってそーいうものなのかなと。
今は寂しいし、不安でいっぱいだけど、この別れを
無駄にせず、成長に繋げれるように。
自分のペースで歩いて行こうと決めました。
次の大学生活では"誰か"に求めるのではなく、もっと"自分"を大切にできるように。先生のような大人に少しでも近づけるように。

そんな高校生最後の今の気持ちです。

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